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新創刊!!オール読み切りオリジナルBLアンソロジー
namida bl
新レーベルという事で、ためしに買ってみました。
制服にしようか、涙にしようか散々悩み。
ドライアイが良くなるくらいもらい泣き出来る事を期待して。
この涙BLを買ってみました。
ん~。
可もなく不可もなく、かな。
もらい泣きは残念ながら出来ませんでした。
まあ、そもそも私はすぐ泣く人が苦手なんで。
泣くBLはハードルが高かったかも…。
それでも、初読み作家さんばかりのわりには楽しく読ませて頂きました。
それぞれ、テーマの涙がありまして。
はじめて聞いた涙の種類もありましたよ。
私はこの中では「血涙」「共涙」「紅涙」がわりと好きかな?
なので、この三つだけ感想を書いてみます。
「還らずの夏(血涙)」暮田マキネ先生
高校時代に一緒に部屋で花火を見ながら、幸せな未来しか見えない奈津と陽。
大学生になり。
陽を昔から好きと言う秀明の存在に、苛立つ二人。
実は二人には、どうしても乗りこえられない試練があって…?
短いページに切ない話がぎゅ~っと詰めこまれていました。
特に陽が途中で抱きつこうとして走り寄るシーンは良かったです♪
ラストもなかなか切なくて。
もらい泣き一歩手前かな。
今後に期待してしまう作家さんでした。
「こころドロップス(共涙)」あす先生
中学からの親友で、大学は別々だけど付き合いが続いていた明文と祐介。
ある日二人で部屋飲みしていて。
酔った勢いか?何故か付き合う事になった二人。
しかし、あまり以前と変わらない感じで。
明文がレポート製作を頑張っている夜、祐介は糖分補給にと飴を口に入れてくれて…?
これは貰い泣きする話なんですが。
お~なるほど~!な貰い泣きな展開でした。
あまり書くとネタバレしすぎちゃうのでアレですけど。
ちとファンタジーなお話でした。
高校時代の回想シーンも良かったし、ラストの祐介も良かったなぁ。
とにかく二人がとってもかわいいです♪
「lie/cry/like(紅涙)」阿賀直己先生
唯一小説です。
美貌の俳優だが美への称賛を拒絶する十和田と。
十和田のせいで色々あって、彼専属のヘアメイクになった谷。
谷がまだアシスタント時代に出会ってから、少しづつ変わっていきラストシーンまでの三年間のお話です。
阿賀先生のお話は、以前工場のお話を読んで以来です。
なかなか変わった文章なので、好き嫌いがわかれそうかな?
面白いなぁと思うのは。
人の頭の中を覗いている感じなんですよね、進行の仕方が。
読者は谷視線になって、考え、感じ、話し、受け流す感覚でしょうか。
エピソードがすべて、理解できる(謎が解ける)わけではなかったり。
会話の合間に、視界に入ったものの感想が唐突に入ったりする。
人に起きる事はすべてが解決する訳でもないし。
頭の中は、考えた事や感じた事の思考が往き来する。
そんなリアルで不思議な感覚が、新鮮で面白かったです♪
ちょっと残念だったのは、涙のシーンが意外と淡々と感じたことくらいかな。
他の先生話もそれなりに面白かったんですが。
以前別で読んだものとよく似た展開だったり。
やたら卒業式ものがかぶっていた事が残念。
でも、今後に期待出来るレーベルであると思います。
またアンテナに引っ掛かるものが有れば、是非読みたいです!
黒田屑先生の美しい男の涙の表紙が印象的なアンソロジー「涙BL」。
漫画8作品、小説1作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「還らずの夏」暮田マキネ
これが「還らずの夏」か…。やっと実読しました。確かに「涙BL」のオープニングに相応しい。
奈津は…成仏できなかったの?それは、いつまでも奈津を求めた陽のせいなの?陽から離れられない奈津に起きた奇跡なの?
答えは無いけど、奈津にとっては2度も別れを突きつけられる苦しみ。切なくて哀しい。
「こころドロップス」あす
親友の祐介に弾みでキスして付き合う事になったアキだが、祐介の本当の気持ちは…
祐介がいつもひとりで泣いてたとは。でもわかったから良かったね。
「悪癖ホスピタリズム」桐式トキコ
いつもは猫被りしている医師が、新人看護師に暴言を聞かれて関係を強要されるが…
体から始まり両想いになっていくお話。
「オオカミの嘘とワニの罠」ko
何故か自分のために泣いてくれる鷹山を面白がって、わざとフラれ話を振る吉野。だが鷹山は…
ラストシーンがよくわからないながらも、これが「罠」だったの?と思わせるニヤリ顔。
「ひみつの雫」衿先はとじ
親友に「すぐ泣くやつきらい」と言われてから絶対泣き顔を見せなくなった時雨だが…
一途とかわいい誤解、意地っ張りが混じった幼馴染の王道系。可愛い。
「涙色プロローグ」あまれっと
親友に彼女ができたと思い込んで落ち込むゆうきだが…
こちらも幼馴染ものの王道。甘酸っぱい。
「春と海」眞
高校1年の海にやたら構ってくる2年生の早瀬。早瀬は海の兄に恋していたらしく…
兄の代わりじゃないとはいえやっぱりちょっとはそんな感じ?
「Full with you」唯野
バンド活動にお金がかかっていつも金欠の大学生。隣の定食屋さん店主に胃袋も心も掴まれるが…
同い年なのに店を切り盛りする笹木に追いつけるよう、頑張って。
「lie/cry/like」阿賀直己
同名コミックスの原作なのかな。コミックスの方はラストが不治の病匂わせがあるみたいだけど、ここではほぼわからないエンドだと思います。ただしん…と寂しいような空気感。
「涙」テーマといっても悲しみテーマではないからバリエーションはあると思います。
表紙、暮田マキネ先生、阿賀直己先生作品が良かった。総合「萌」で。
『還らずの夏』を読み、それがおさめられていたということで本作を購入。
うーん、評価低め。
思っていたのとは違ってた。
泣きたくて手に取ったけど、全然泣けなかった。
それもそのはず。
私、すごい勘違いをしていました。
この『涙BL』は、読者が涙するのではないのですね。
涙顔の登場人物をひたすら愛でる趣旨の作品集だったのね。
「泣き顔萌え」の人のためのもの。
泣き顔に萌えないわたしには、豚に真珠、猫に小判。
この作品集の良さをちっともわかることができなかった。
自分が泣きたい人は、よく考えて。
この作品集は、泣き顔に萌えたい人のものですから。
roseーlily
こっそりネタバレ追記:
※読んでいない人は見ないでね!(>_<)
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阿賀直己さんの小説の謎部分について。
最後まで読んで、明け方のトイレシーンとラストシーン。
なんか悲しい未来を予感させる言い回しが出てきます。
これ、十和田に何かあるのかな?
それはやはり、何か重い病気ということかな?
気になって、もう一度読みましたがわかりませんでした。
ハッピーエンドのようでいて、未来が見えない感覚。
愛しいしやるせない感じが伝わってくる。
阿賀さん作品は今、これ含めて三作読みましたが。
これが一番のお気に入りです。