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連載途中なのは、ありいめめこ さんの「かのこみち」だけ。
ほかは全て新作です。といっても、電子アンソロジーになってから作品数が大幅に減少して、今号は4作品になります。
★ありいめめこ「かのこみち」第7話(13頁、扉絵なし)
鹿から人の姿に変身できなくなった紅葉。あちこちに相談した穂村は、このままでは紅葉の存在自体が消えてしまうことを知ります。
防ぐには、存在に必要な「精気」を補充しなければなりません。
穂村は紅葉を失わないために決断し、あることを実行します。
ここまでが前回まで。
そして今回・・・良かった、人間の姿に戻ってる。
ほっとしたのも束の間。
意識が回復した紅葉は、穂村が実行した内容をネットで検索してました。
そんで穂村に問いただしました。
昨晩のは「性行為」というものでは?って。
そうですけど!?と、動揺と開き直りを混ぜ混ぜしながら認める穂村。
でも今回に限って性行為うんぬんはどうでもよくて。
重要なのは、このあとの会話でした。
穂村を見てると紅葉の心臓の辺りがテケテケ(ドキドキ)することに始まり、
鹿:これって、かずなる(穂村)のことを好きってことですよね?
鹿:かずなる(穂村)も紅葉が好きってことですよね?
鹿:これって、両想いってことでは!?
紅葉の追求に、恥ずかしさのあまり逃げる穂村。追いかける鹿ちゃん。
二人の掛け合いが可愛かったです。
それにしても性行為で弱った体をなおすって、どこぞの国の武侠・神話ドラマみたいな展開だな~・・・って感じたのですが。
元々東洋には、病気の治療に「精気」を用いるという迷信がありまして。
受精の仕組みが科学的に解明→認知される前は、「精気」をそそぐ行為で子が成るという汎用性の高さをみせていたほどです。
これらを踏まえると、実は最も「かのこみち」らしさのある手段だと思うんですよね。「気」でなおす。
――「Fig」が、紙から web へと媒体を変更した際に、多くの作品が紙書籍の「Cab」に移籍しました。
どの作品を移籍させるかの基準は分かりませんが、ファンタジーと、エロの傾向が強い作品が Fig に残ったように思います。
修正もweb配信としては珍しく、かなり薄め。新書館といい勝負かも。