通りすがりのハムスター
reijin uno
公式サイトで試し読みができます。
最近のuno!を読んだ印象では、読み切りか数話で完結するのがほとんど。
ストーリーはあまり捻らずシンプルにまとめた定番物が多いと思います。
表紙に掲げるほどドラマチックかといえば、そうでもない。やっぱり、1話完結だとそこまで持っていくのはページ的にも難しそう。
どの話にもHシーンが入ってます。ノルマ?
価格は電子雑誌の中では平均か、同じ竹書房のQpa!よりも割安なイメージ。
毎月新作が配信されていますが、期間が約2ヶ月と電子専門にしては短い。
先月は違いましたが、普段は2~3に分冊されてます。(今号は2分冊)
★案丸広「ハミルトン卿の初恋」(34頁)※ 星3
「馬みたいに種づけしてやろうか?」という煽り。
ダークなストーリーになるのかと思いきや、身分違いの恋を題材にしたオーソドックスな異国物でした。今回はあまり毒気が無かった。
回想シーンへの入りが急だったり、早足のところもありましたが、概ね読みやすかったと思います。
ドラマチックな展開が見られたのはこの作品くらいかな?
案丸広さんは、絵も筋書きも安定してて、当たり外れを意識せずに読んでます。「電子専門・1話完結・読み切り」の三拍子だと、多少の粗も大目に見てしまうので、評価が甘いだけかもしれませんが。
もう少し長い話も読んでみたい。
★吉池マスコ「独眼龍ヤンキー~ぶっこみ下克上~」(24頁)
笑いどころの無い、ややシュールな戦国物。話がシリアスに進むせいか、クスリともきませんが、万事簡略化したストーリーに唐突な動きをみせる登場人物など、構成自体はギャグっぽい。生温かい読みごたえ。
そこらへんのナンセンスについては、真面目に考えたら負けなんだきっと。
★椿野イメリ「求愛の模範解答」(36頁)
先生が生徒に食われる話。視点は先生。
無邪気な生徒に翻弄される先生・・・風というか。そこはかとなく予定調和な少女マンガの空気が漂ってます。先生が顔に似合わず受身だった。
先生にシワはないけど、生徒との年齢差は感じました。
―― 三周年記念だし色をつけたいところだけど、ここは中立評価で。
今号のvol.37よりは、先月号vol.36の特集「職場恋愛」のほうが価格も内容も良かったと思います。
※ 雑誌で中立評価になったときは、星3以上の作品を個別に表示してます。