摩天楼に眠る獅子

matenrou ni nemuru shishi

摩天楼に眠る獅子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神17
  • 萌×214
  • 萌18
  • 中立2
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
8
得点
197
評価数
55
平均
3.7 / 5
神率
30.9%
著者
ゆりの菜櫻 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
葛西リカコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(メディアファクトリー)
レーベル
フルール文庫ブルーライン
発売日
価格
¥690(税抜)  
ISBN
9784040673028

あらすじ

ニューヨークで宝石商を営む名家の御曹司・クリスと、褐色の肌を持つアラブの王子・ハリーファが、ベッドの主導権を巡り丁々発止に繰り広げる、世界を股にかけたゴージャスすぎるセレブリティー・ラブ・バトル!

表題作摩天楼に眠る獅子

アルハラーン王国の第六王子
名家の御曹司

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数8

世界からベッドの上まで駆け引き

ゆりの菜櫻先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。

個人的、各項目5段階で
エロ 3
駆け引き 2
ツンデレ 1
な感じだと思います。

ハリーファさん×クリスさんのカプです。

今作は「攻め×攻め」な要素のカプですが、本編ではハリーファさんはクリスさんだけを抱いているし、クリスさんはモブキャラを抱こうと駆け引きをしている描写はありますが、明確に攻めとしての絡み描写は無いので、クリスさんが攻めと言うのは少し分かりづらい感じでした。

攻めとして、男性とも女性とも身体を重ねてきたクリスさん。だけどハリーファさんから、抱きたい、お前は私に抱かれたいはず、と求愛したり、既に恋人のような言動を取られます。しかしクリスさんはそれを拒み、ハリーファさんと何度も言い合いをします。でもやっぱりハリーファさんとのカプでは、受けになるクリスさんなので、ハリーファさんと言い合いをしても大体負けてますね。

クリスさんに対してのグイグイ求愛してくるハリーファさん。若干強引さがありますが、普段ツンとしているクリスさんから「ありがとう」と言われた時は、普通に照れてしまっているのが、意外な一面で良かったです。

ハリーファさんとクリスさんが繰り広げる、世界を股にかけるゴージャスでスケールの大きい駆け引きと、抱く抱かれないのベッドの上での凄艶な駆け引きが味わえるので、是非とも読んでほしいです。

0

恋の駆け引きと男の矜持

恋の駆け引きが延々と続いてちょっと飽きてきました。
結局二人とも一目惚れだよね?
クリスはハリーファに再会して賭けに負けていきなり抱かれ。

その後はストーカーか?というくらい付きまとわれ。勝手に恋人気取りのハリーファ。クリスの言うことを聞いちゃいないどころか、何でも意訳して自分の都合のいいように受け取って。

執着溺愛嫉妬は大好物なのですがね。
攻め×攻めでクリスのプライドと攻めの矜持がもうすぐハリーファの愛に溺れそうですね。

愛するクリスに負けっぱなしだと言えるハリーファが大物ですね。
クリスが男の矜持で素直になれないでいるけど、近いうちに家族に挨拶に来られそうですね(笑)

なんだかんだで言いくるめられてハリーファの思い通りになっちゃうチョロいクリスも可愛いですね。

0

ベッドの主導権を巡る不毛な舌合戦が最高

ゆりの先生が書かれる口達者な俺様執着溺愛攻め×強気美人受けによるどこまでいっても噛み合っていない会話が好きなんです。

「ハニーお手柔に頼むよ」
「私は君のハニーではない」
みたいな。

この二人もそう。
超そっけない受けに向かって
「おまえももう少し素直になったほうがいい そのほうが私もお前に愛されている実感が湧く」
と言えば
「愛していないから、そんなもの湧かさなくてもいい」
とバッサリ切り捨てる。

勝手に恋人認定&俺に抱かれてろと言う攻めと、死んでもごめんだと拒絶するによる受け(バリタチ)による不毛なやりとりが愉快。
それを期待して購入したので、本当に楽しめました。

あと、ゆりの作品の攻め様らしいなと思ったのは、受けに群がる虫を影でせっせと排除していたところ。
受けのお尻を狙おうとする不埒な輩を、石油産出国の王子という立場を存分に使って排除してましたわ。
そのスケールがすごい。

あと超俺様で普段は煮ても焼いても食えない攻めだけど、そんな攻めを生かすも殺すも受け次第みたいなところがちゃんと描かれていて、そこも楽しめました。

だけど、最後の最後まで受けがツンなままで、攻めを恋人だとは認めないまま終わってしまった……
あとがきでも「もうしばらくは足掻くと思うけど、最後は認めてしまうんだろうなと思う」とあるんだけど、きちんと認めたところまで読みたかったよーーーー!!!!

それが残念でならないので神評価にするか迷ったけど、こういう二人が読みたい!という希望はばっちり叶えてもらえたので神つけちゃいます。


あと良かったのは、マルタ共和国の風景描写。
旅の楽しみみたいなものが詰まってるというか、とても生き生きしていて行ってみたくなりました。



4

この設定絶対需要あるから増えて欲しい!!

女王様受で検索して、はじめての作家さんでしたが買ってみました。結果大当たりでした。変わった設定のイロモノかと思いきや普通に恋愛小説としていい話でした。純愛らしいです笑

本当に続編を期待します。

受の一人称が私、攻を君と呼ぶのがノーブルで、可愛くなりすぎなくてよかったです。セレブな暮らし、外国の情景も設定に合っていていいですね。

攻×攻らしいんですが、その攻防もとても面白いのですが、攻はカッコいいし、リバはなく、受が頑張って拒否しているだけです。ただ、私は強気受、女王様受を求めて読んだので大満足でした。

攻の執着具合も最高。人生全てつまらない、自分の命すらどうでもいい、ハイスペックな能力権力を全てクリスを囲い込む為に使うやつです。

レビューが少なかったのでついつい書いてしまいました。

6

モノクロのイラストはがっかり

表紙がきれいなので購入。
ただ、表紙に比べて、モノクロのイラストはがっかり・・・・・受け攻めともにヒョロヒョロで、攻めと攻めのバトル的なはじまりのわりには、イラストのせいで受けと受けのキャットファイトに。残念。
お話は珍しく白人が主人公。相手は中東の王族でも砂漠とか王宮は出てこないので肩すかし。あーいえばこういう、という二人の会話を楽しめる人はおもしろいのかも・・・・・読みやすいけど、萌えも何もない話でした。

2

会話が噛み合ってない攻め同士

攻め×攻めで、どっちも抱きたい、抱かれるなんてというキャラ2人のお話です。
攻めで王族であるハリーファが、一方的にクリスを追いかけ回していて、会話が最後まで噛み合っていません。これを面白いととれるかどうかだと思うのですが、私はなんだかこのハリーファが苦手だ~と思ってしまいました。

クリスが従業員としゃべるだけでハーリファは「浮気だ」と言い、いやいやそもそも付き合ってないし、とクリスは言う。
「寒いからコートを着ろ」とクリスが言ったら「そこまで気遣いするのは私を愛してるからだな」と言い「策士は策に溺れろ」と言うと「お前には溺れている」と言う。
もちろん会話としては面白いです。この噛み合わなさがこの作品の持ち味なんだと思います。
けど、こっちの話を聞いてるの?てキャラは自分に置き換えてみたらすごく困るし疲れると思います^^;

クリスに近づく奴は裏から手をまわして遠ざけ、クリスの行く先々に現れる。
BLなので良いかなとも思いますが、これが女の子相手だったらストーカーだよ!と思えるようなタイプはちょっと苦手でした。
それと、好きだから抱かせろ、けどお前俺をが抱くのはダメだ、はちょっとあんまりじゃ…とも思う。お互いタチなら、そこって話し合わないと一方的な愛な気もします。

350ページくらいあってかなりボリュームがあるのですが、お話そのものに大きな起承転結はなく、ハリーファがクリスを追いかけ回しているお話がずっと続くのでちょっと長い気もしました。
それと肝心の、なぜそこまでハリーファがクリスに執着してるのかがあまり突き詰めて書かれていないのも気になったかも。
せっかくこんなにページがあるのに。

出だしからクリスが好きだ好きだと追いかけ回していて、「学生のころから欲しかった」「一目見たときからひかれていた」など文章での説明があるんですが、具体的なエピソードがほとんど入っていないのでそのへんの恋心が共感しにくかったと思います。

攻め×攻めと言えども最後まで受け攻め固定ですので、攻めと攻めの攻防が見たかった方にはちょっと違うかもしれませんが、互いにタチを主張するカップルが好きなかたにはクスっと笑えていいと思います。
ハリーファの、「可愛いなら女でもいい。男らしい男を抱くことが雄の本能を刺激する」というような台詞はなんだか納得!というか。そうかーと思えました。
これはちょっと合わなかったのですが、ゆりのさんはタチ×タチを結構書いてくださる方ですので今後も期待しています。

6

獅子同士の攻防戦

アラブの王子様が出てくるお話だと、王子が一般人に恋して執着して閉じ込める~みたいなのも多いですが、この作品は一風変わってました。

まず、攻めのハリーファ。クリスと出会った学生時代から彼に執着をみせているもの、クリスの付き合いに関しては概ね寛容です。
(抱かれる側になることは絶対認めず、一度寝た男は必ず引き離しますが・・)
一方、クリスも誰もが認める美麗な顔立ちながら性格は男前で、彼自身も裕福な家柄に生まれながら自分で独立してジュエリーブランドを立ち上げています。
ハリーファのことも男としては認めながらも、抱かれる側に立つことは我慢ならないらしく、終始抵抗してみせますが、その態度が逆にハリーファを喜ばせてしまってもいます。

後半にシチリアマフィアが絡んでくるものの、こちらは割りとすぐに解決してしまい、作品の殆どはハリーファとクリスのお互い「抱く側」を掛けた攻防戦が書かれています。クリスも一生懸命抵抗するのですが、デレデレのようでいて決してタチ役は譲らないハリーファにいつも丸め込まれてしまい、役を譲ってしまう結果に。

この二人の攻防戦でのやり取りのセリフが非常にテンポ良く、これだけでもかなり面白いのですが、この攻防戦に少し中だるみを感じた頃に登場するのが、クリスが手掛けるジュエリーの繊細なデザインだったり、仕事で行ったマルタ共和国やプラハでの美しく絢爛豪華な町並みの描写です。
これらが良い清涼剤となってくれて、ともすれば単調なお話を最後まで飽きずに読むことが出来ました。

二人が出逢うまでのそれぞれの過去が書かれていれば、もう少し物語に厚みが生じたのかもしれませんが、たまにはこうしたクスッと笑えて楽しめる作品があってもいいのかもしれません。
全体を漂う雰囲気は甘いもの、最後まであくまでも対等な立場を崩さない男前同士の彼らで、満足いく作品でした。

ただ一つ残念なのが、挿絵でしょうか・・。葛西先生の描かれる絵は相変わらずとても綺麗なのですが、クリスはともかくハリーファも細身すぎて余り傲慢で俺様な自信溢れるアラブの王子様に見えなかったような・・。タチを競うお話でもあるので、もう少しどっしりと描いてくれると嬉しかったです。

3

この話、1000ページでも2000ページでも読める

とにかく面白い。

男前で芯が通ってて、一途で、本物のアラブの王子で!
こんな男が、上から目線で口説いて来る。
普通だったらメロメロの話なんでしょうけど、とにかく二人共が甘くない。
二人のハイソな上に、相手をやり込めようとするテンポのいい会話の応酬が楽しい!

これ何ページでも読める。
っていうか、何ページでもこの二人の攻防、見ていたい(笑)
BL好きだったら読んで損はないでしょう。

一つ一つのプロセスを経て、ベッドへ行くのか行かないのか、そういうとこも期待に胸膨らんで、予想通りだったり、焦らされたりで、ニヤケました。

あー読み終わっちゃったよ〜・・もっと読みたかった・・!

8

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