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オヤジアンソロジー
2014年発表のアンソロジー。
7作品収録。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「眠れない夜はブルー」タクミユウ
大学生x戦場ジャーナリスト。
別居中の妻、年老いた猫、留守中のあれこれ…モヤモヤする若い百合野の心模様がリアル。オジさんの方が覚悟が軽いよ。
「傷痕と熱病」浅見よう
町医者x組の鉄砲玉。オヤジ同士。
若い時から鉄砲玉で傷が絶えない酒匂を治療してきたのが医師の不動。いつの間にか不動に会うために傷を負ってるのか？くらいになってて周りにバレバレの酒匂。一方不動の方だって…
「最後に残る恋の話」文月あつよ
好きだった同級生の甥っ子(大学生)x建設系ガテン。
顔がそっくりで複雑な想いを抱きつつ年下の熱にあてられて、身代わりではない色恋に飛び込む。
「この相棒、休日につき」鳥海よう子
ワンコ刑事x曲者オヤジ刑事。
相棒の一匹狼オヤジに恋してしまった若手。オヤジは何度も告白されて根負け。
「恋とか、そーゆー年じゃねぇし」霧嶋珠生
イケメン営業マンx枯れ気味編集者。
恋愛から縁遠くなってきた四十路ネコ。社内でいきなりイケメンで有名な社員から告白され…
ストーリーはハピエンですが唐突すぎる。
「僕を開かせて」千歳ぴよこ
堅物オヤジx純情美少年。
アメリカから親類という事で頼ってきた青年の美しさに血迷って、毎晩酒を飲ませては性的いたずらを…
どこが堅物？犯罪者じゃ！
「大人の本気といたずらニャンコ」あきばじろぉ
診療所医師x看護学生。
元婚約者(女性)がヨリを戻したがっているので猫耳カチューシャをつけて夜這いしちゃう健気っこ。ベースは「尊敬」。エロと純情が同居しているお話。
どっちかというとオヤジ受けの方が好みかな…
でもこの一冊の中ではあきばじろぉ先生作品が一番好きです。
オヤジ好きにはお勧め
年齢を理由に恋愛を諦めがちな枯れたオヤジに、年をとっても肉食系オヤジなど、オヤジ好きにはお勧めです。とはいえ、現在ではコミックに収録されている作品が多いみたいです。
タクミユウ「眠れない夜はブルー」オヤジ受け、枯れ系
浅見よう「傷跡と熱病」オヤジ同士、肉食っぽい
文月あつよ「最後に残る恋の話」オヤジ受け、枯れ系
鳥海よう子「己の相棒、休日につき」オヤジ受け、枯れ系？
霧嶋珠生「恋とか、そーゆー年じゃねぇし」オヤジ受け、枯れ系
千歳ぴよこ「僕を聞かせて」オヤジ攻め、肉食系
あきばじろぉ「大人の本気といたずらニャンコ」オヤジ攻め、肉食っぽい
オヤジ萌え仕草を詰め込んだという鳥海先生の剛田の色っぽさ！
あと、霧嶋先生のコミック「ダメ出し！」のスピンオフ作品っぽい「恋とか、そーゆー年じゃねぇし」の伊勢谷の枯れオヤジっぷりと、デンパ系残念イケメンの姉川に笑いました。姉川へ言いたいこと全てを伊勢谷がツッコミを入れてくれました（笑）
松永也槻先生の、ショタ派を敵に回し、廃墟萌えを語られ、最後に作家さんへの応援を促すというエッセイも面白かったです。
黒田屑先生のイラストは、くわえタバコの警視庁刑事（？）と、布団の上でスマホをいじる少年の、少年がオヤジを振り回している感の事後っぽい絵で色々妄想をかきたてられるもので、ＳＳが欲しいと思いました。
