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koiarashi
歌舞伎役者と家政夫の、堅物な攻めと男前な受けが堪能できるラブストーリーです。
歌舞伎役者の春馬は、カリスマ性もあってモテモテです。でも、家事だけは一切できなくて。
一人暮らしを始めて困った春馬は、百々という男を雇います。
百々は家事は完璧だけど、雇い主と一緒にご飯は食べられないとか、堅くて真面目な男で…。
おまけに、春馬が、自分の魅力をフルパワーで誘っても、アッサリ断られてしまいます。
最初は意地だった春馬も、堕とそうと躍起になってる内にいつしか百々の一生懸命なところに惹かれていって…というお話です。
春馬が意外と一途だったのも良かったし、百々を振り回してる奔放さや、どちらが攻めか分からない発言にキュンとなります。
一方の百々も、気持ちが分かりにくい不器用なタイプなんだけど、最後の行動力(言ってる言葉はアレだったけど・苦笑)に萌えます。
話も歌舞伎界と華やかで最後まで面白かったし、春馬たちも好きなキャラで、この作家さんの他の作品も読んでみたくなりました。
ときどき読み返したくなるこの作品。
レビューを書いていなかったので、今更ながら失礼します。
一人暮らしを始めた歌舞伎役者が雇った住み込み家政夫との話です。
歌舞伎役者は花形というだけあって、見る者全てを魅了する艶やかさと芯のある凛とした男性寄りの中性的な色気がある存在に見えました。
この歌舞伎役者と家政夫、両方のビジュアルが好みで!
ロン毛ハーフアップはご褒美と思って生きているのですが、家政夫がドンピシャすぎました。
しかも高身長イケメン!
すぐにでもモデルにスカウトされそうなのに、「今まで誰にもカッコいいと言われたことがない」と言っているので、埋もれた花を見つけた気分にさせてくれるのかな。
いや、でも誰が見てもイケメンなのに!
その上「役に立ちたい、何かしてあげられることは…」と常に考えている高性能オカン気質なんて、それどんなごちそう?という感じです。
ストーリーは「雇い主とはそういう関係にはなりません!」と頑なな家政夫を百戦錬磨の歌舞伎役者が落としにいくのですが、わりとあっさり落ちます。
やきもきエピソードもすれ違いエピソードもあるのですが、歌舞伎役者がどうしてそこまで家政夫に惚れたのかはちょっと不明です。
そういう意味では頑なエピソードはふんだんだったのに、心が通うエピソードが少し足りなかったような気がします。
でもいつも思うのですが、作画が好みというだけでいろいろ足りない部分は脳が勝手に補完してくれるんですよね。
特にアゲマン線を持っていてブランドもの狂という家政夫の方は謎が多いので、脳内補完という名の妄想が捗りました。
そのおかげで足りないと感じていた部分も十分に自動的に補える。
ひとは見た目が100%、BLも然り。
気遣いイケメン×美麗な受けというだけで満たされます。
ストーリーで読ませるわけではないのに(失礼)、何度も読み返したくなるのは作画の力なんだろうな。
ハーフアップイケメンに会いたい…というときに手に取る作品が5つくらいあるのですが、この作品もそのひとつです。
あと描き下ろしの歌舞伎役者の雑誌グラビアも必見です。
妖艶男前のカリスマ性溢れる歌舞伎役者・春馬と物にしか興味を示さない堅物ブランドオタクな家政婦・百々の恋物語。
歌舞伎役者として様々な役柄に扮して楽しませてくれる春馬の凛とした艶姿にうっとり。
男前でありながらも婀娜っぽさ艶っぽさも持ち合わせているのですからたまらないです。
エッチが終わった後も最中の台詞も春馬は男前です。
腕枕して「よかったぜ」なんて台詞を言っちゃう受けは私の中ではなかなか新鮮でした。
そんな春馬は誰もが憧れてやまない(キス一つでもメロメロ)花形役者だけれど、家政婦として雇った百々を色仕掛けでベッドに誘うも即拒絶されてしまうのです。
これまでに目にしたことのない反応をする百々に更なる興味を抱くようになって、あの手この手と手法を変え百々を落とそうとする春馬だったけれどいつしか本気で好きになっちゃって…。
あらすじを見る限りでは魅力を十分に感じるのですが、やや心理描写の書き込みが甘いせいか、春馬が百々に対して本気で恋心を抱くようになる要因の弱さや明確さに物足りなさを感じました。
気になる箇所もありましたけれど、春馬がイチイチ男前なので途中から細かいことなんてどうでもえぇじゃないか!という気分にさせてくれました。
百々も最後は男を見せてくれたので胸キュンも一入です。
男前受けがお好きな方にはおススメの一冊かなと思いますよ。