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koisuru chicken
月村先生×小椋ムク先生の組み合わせにハズレなしって感じですね。今作も面白かったです!!
月村先生のコメディ系作品が読みたいなぁ、と今作を購入。これが私の癖にドンピシャでございました。
私はですね、攻めや脇キャラなどに、本当は淫乱じゃないのに淫乱だと罵られて傷ついてしまう受けが癖でして、今作は設定だけでも神評価つけてしまいたくなるぐらい、好みど真ん中でした。
しかも受けの玲はメガネで健気で、こちらも超好きな属性。淫乱だと言われないように必死に声を抑える描写、堪らんです。
攻めの椎名は中々に爽やかで、だけどちょっと子供っぽくていいですね。(後編の表紙のしいなくんマスコットの絵が可愛くて、しばらく見つめてしまいました)
全編楽しい感じで話は進むのですが、2人のすれ違いや玲の心情に切なくなったりと、さすが月村先生作品だな〜と読んでて思いました!!
出版社営業の五十嵐は、自分に自信がない。
恋愛とは言えない関係・・性的不能な男から五十嵐は「淫乱だ」と何度も言われた過去がある。
憧れの俳優、椎名の出版記念サイン会で偶然担当になったことから、
椎名と恋愛に発展していく
だけど五十嵐は自信がないので、常に挙動不審になってしまう。
五十嵐の自信がない様子が気の毒すぎて、笑えなかったラブコメ。
五十嵐玲:27歳 出版社営業 隠れゲイ
セフレ選びで大失敗 以後、恋愛に引け越し
憧れの椎名のポスターで慰めていた罪悪感がある
椎名貴博:25歳 俳優
自分の本を絶賛する五十嵐に一目惚れ 積極的に玲に迫る
栗原:性的機能不全でDV嗜好 玲の元カレ
玲に未練がある
憧れの対象だった大好きな芸能人と思わぬところで接点を持つことになった、出版社で営業職をしている真面目な受けのお話。
年下攻めにぐいぐい押され、困惑しながらも…な年上受けの図は好みの設定のはずなのですが、うーん。
素直に萌えた!と言いたいところなのですが、ややオタク気質のあるネガティブ受けの玲をかわいいとはあまり思えず、どちらかというと読んでいて共感性羞恥でいっぱいになってしまって、最後まで彼の言動が気になって仕方がなかったんですね。
玲のキャラクターを面白いと取るかどうかで印象が変わるかなと思います。
月村先生の作品は大好きなのですけれど、ものすごく刺さる時と刺さらなかった時の差がありまして…今回は私には刺さらなかったのかもしれません。しゅみじゃない寄りです。
作品の雰囲気は全体的にとっても甘くて良かったのです。
しかしながら、やはり先述の通りいかんせん受けの魅力がわからなかったものですから、なぜ攻めが受けに惹かれたのかがよくわからないまま終わってしまったのが残念。
時折子供のようにはしゃぐ2人の姿は微笑ましくかわいらしかったので、もっとキャラクターに愛着がわくようなこれ!という萌えるエピソードがあればなあと思います。
攻めの椎名くんのマネージャーさんが1番好みのキャラクターでした。
元カレにトラウマを植え付けられリアルの恋人を諦めていた出版社営業の受けが代打で行ったサイン会で憧れのタレントに気に入られる話。
雑誌掲載の表題作と書き下ろしの中編の2編
表題作は二人が身も心も一つになるまで。
書き下ろしはそれぞれに誤解を招く事件が発生、それを乗り越える話。
出版社営業の五十嵐玲(受け)は先輩の代打で俳優兼タレントの椎名貴博(攻め)のエッセイ出版記念サイン会を担当することになります。
実は玲はゲイで、椎名のの大ファンで販促ポスターも手に入れ寝室に張り、恋人になる妄想をしたり、オカズにしたりと絶対に人には言えないことをしています。
当然エッセイも読む用・予備・保存用と3冊購入。
リアルな椎名に会うなんて全く期待していなかったので、思わぬ幸運にテンパってしまい、椎名を前に感想を延々と披露してしまいます。
やらかしたと落ち込む玲でしたが、意外や意外、椎名は玲の忌憚ない感想に喜び、玲と付き合いたいと言ってくれたのでした。
天にも昇る気持ちでしたが、過去付き合った恋人から「淫乱」と罵られていたことから、「椎名に知られたら嫌われる、きっとすぐに飽きられるだろうから少しでも長く付き合えるようばれないようにしないと」と自分が椎名に振られて傷つくことを恐れるあまり、エッチも消極的になってしまうのです。
玲は意外と絶倫なのに驚きました。椎名に会う前に搾り取るだけ搾り取っているのに、ちょっと触られたらすぐに反応してしまうのが笑えました.
だからこそ、ばれないようにと歯を食いしばって反応しないようにするため余計な誤解を生む羽目になるのですが。
玲だけならともかく椎名も妄想力豊かなので、二人ともが妄想してしまうせいで誤解が生じるという面倒なことになってしまうのです。
玲の努力が空回り、椎名が妄想激しくしているところに、二度と会いたくないと思っていた元カレに再会してしまい、「淫乱」がばれてしまうのです。
この元カレには本当ムカついた。
自分が相手してもらえないからと嫌がらせに、途端に昔のトラウマ抉ってくるとか最低。
自分がED気味でうまく機能しなくてイラついているからといって、恋人を貶めて自分の矜持を守ろうとするなんてとんでもないヤツだと思っていたけど、本気で相手も喜んでいると思っていたみたいみたいだったので、最低な奴というよりは残念な奴でした。
だからといって長年玲を苦しめた罪は絶対に許せない。
今の彼氏にこっぴどく振られるか、誰かにお灸をすえられるといい。
元カレは最低な奴だったけど、他の登場人物はいい人ばかりでした。
ちょっとお調子者だけど玲のことを気にかけてくれる先輩の山田、二人のことを聞いていてさりげなく応援してくれる編集長の大橋(椎名に玲との仲を誤解される気の毒な人でした)。
特に椎名のマネージャーの中野は姉御肌の人で、二人のことを知っていてもプライベートは自由と気にしないでくれる人で、二人の強力な味方でした。
どんな姿を見ても気にしない肝の据わった人で、車に乗り込んだ時に中でキスしてようが、呼び鈴鳴らしても出てこないからと勝手に寝室まで入ってきて二人が寝ていても無表情。そのまま「仕事いくわよ!」と頭をはたくし、果ては、元カレに捨てるようにと押し付けられた大人の玩具の数々を見つけて、「椎名がこんな趣味があるとは知らなかった。他でこんな性癖披露されないように全部受け止めてあげてくださいね」と玲に頼んだときには吹きました。こういう人大好きで
す。こんな人がそばにいれば二人も安心ですね。
イラストもとても素敵でした。
特に気に入ったのは、椎名のファンクラブ会員に配っているというストラップです。「たのしいなくん」「むなしいなくん」「おいしいなくん」「はげしいなくん」「うれしいなくん」「りりしいなくん」「さびしいなくん」全部のイラストがかわいくて・・・私も欲しくなりました。
二人ともが妄想過多なので誤解もありますが、ネガティブすぎてというほどでも
なく楽しく読めました。
つい最近電子化されたばかりなので、早速読んでみました。
「臆病者」のタイトルどおり、さぞかしチキン野郎のお話なんだろうなと覚悟して読み始めたのに…….
受けがあまりにも自分のことを「淫乱」だと思い込んでいる様子に辟易しちゃいました。
単なるネガティブグルグルにウンザリというよりも、自分が正常範囲か淫乱なのか、ネットでググって判断する力とかないわけ?と思ってしまったんですね。
もう27歳なのに。
性に目覚めたばかりのウブな10代なら知識不足なのかもとか思えるんだけど、27歳にして何かあると「淫乱、淫乱」ってどーなのよ……と。
洗脳されやすいというか、そのうち変なツボとか買わされそう。
受けの良さがあまりよく判らないので、なんで人気芸能人の攻めがそこまで気に入るんだろ?という疑問がつきまとってしまいました。
やたら攻めが受けに惚れ込んでいるので。
中立にするか迷ったのですが、書き下ろし部分の
「やらしいなくんは等身大で、玲さんの前にだけ出現するんだよ」と言った攻めがアホだなと笑えたのと、挿絵が好きなのでおまけで萌です。
月村本の積ん読消化中。
これは、まさに典型的な月村テンプレ、月村節炸裂、あきれるほどいつもの月村作品。
人気芸能人攻め、後ろ向きネガティブ受け、トラウマ持ち、過去男からの粘着、どれもこれも一度や二度、出てきた設定ではないし、組み合わせ自体も初めてではないような? それでも書くところが月村作品、そしてあきれているくせに、そこそこ楽しく読んでしまう月村オタの自分・・・・・・この月村節が読みたくて、作家買いをしているといっても過言ではないのかもしれませんが、さすがに同じテンプレで何度でも読ませるのは、これも才能だと思えてきました。ナチュラル月村ハイw 萌えはなかったけど、そこそこ楽しく最後まで読めました。
小椋さんの絵は合っていたけど、ずいぶんタッチが変わって、こぎれいになったけど、おもしろみのない絵柄になってしまったような? あくが抜けたら無個性に? うまい方なのに、もったいないような?
あらすじ以上のことは起こらない、ハッピーエンドになるべくしてハッピーエンドになる展開のお話でした。悪い点は特に見当たらない代わりに、萌え滾るシーンも思い出せない…という感じです。ああ、月村奎さんの優しい作風が詰まっているなぁと思いました。
悪人が出てこないので、ドラマの深みという点ではあと一歩かなー。芸能人×一介のサラリーマンという大胆な設定の割にさらさら~っと物語が進んでしまったのも物足りないといえば物足りない…かも。
椎名も玲も好青年で、書き下ろしの玲がなかなか男前で良かったので評価は「萌」です。
編集者が人気俳優と出会い、ほぼ一目惚れされちゃって、でも編集者は元カレに「淫乱」って言われたトラウマから人と付き合うのがこわくて、という話。
雲の上の人がなぜだか地味な受けに猛アタックなんて、シンデレラストーリーすぎてありえなさすぎでしょ、と思いながら読んでました。
でも、読みすすめてみたら、けっこう攻めも地味でした。
地味というか、小さいことに思い悩んだり、自分に自信がなかったり、そういう人間らしい人たちでした。
「かまびすしいなくん」に笑いました。攻めもたぶん、こんな突拍子もない受けの性格を面白く思ったり、かわいく思ったりするタイプの人だったんだろうな。
そして割と本気で攻めはかまびすしいかも。
受けの元カレがキモくてウザくてたいへんでした。
このままキモキャラ道を突っ走るのかと思ったのに失速した。
今そんなに大事な人がいるのになんで受けとよりを戻そうとするの?ってちょっと理解できなかった。
表題作と続編の2作品収録されています。
どちらも玲(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。
「恋する臆病者」は、玲が憧れのスター椎名と恋人同士になって、「淫乱」の誤解を解く話。「恋する臆病者たち」は嫉妬の話です。
全体的に甘いです。
一度失敗したことから恋愛に臆病で信じられない玲を、椎名が大丈夫だよと信じさせてくれる展開に、ほんわかしました。しかし、この包容力も、続編ではちょっと低下してしまうのですけれど。二人の、お互いに好意を持つ理由も自然ですんなり納得できました。テンパる玲に共感もしました。
イラストが可愛いです!作品の雰囲気にぴったりでした。椎名のストラップのキャラクターが描かれた続編の扉絵はお気に入りです。「やらしいなくん」には笑いました。
芸能人との甘いラブ、優しい攻め、ネガティブで真面目な受け、がお好きな方にお勧めします。