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mabayui hikari
耀眼的光芒
今まで読んだ田中鈴木さんの作品はコミカルな作品が多かったのですが、この作品は表紙からもう雰囲気が違います。
BLとしては珍しいSF物のようですが、この巻ではまだ謎なことが多く、まだまだ序盤という感じです。
主人公の2人は既に相思相愛のようなのですが、まだ恋人になってからそんなに長くはないのではないかという印象を受けました。
未来視点で描かれることが多いのですが、2人ともお互いに対してすごく我慢しています。
我慢しすぎて普通ならもう付き合うのがしんどくなるレベルだと思うのですが、朝日がいる環境のせいでそれが更に極端になってしまっています。
そこが切ないと言えば切ないのですが、個人的には余り好きなタイプの切なさではないなぁ、という感想です。
画面が全体的にとてもシンプルで描き込まれている背景も少ないく、そのせいもあってかあまりSFという雰囲気が感じられなかったのが惜しいなと思いました。
『夢中の人』みたいなお話かなと思ってたら、ギャグ要素一切なし。
宇宙からの侵略者にやりたい放題されてる地球という設定で、生い立ちに、本人も知らない秘密がありそうな主人公と、地球防衛のような仕事を秘密裏に行っているらしき主人公の恋人。
そして地球人になりすました侵略者。まだまだ謎が多い1巻。先が楽しみな続き物がまた増えて、嬉しいんだけど・・・田中鈴木さん、次巻まで毎度長いんだよな~(^_^;)たのんますよ~。
主人公・未来はずっと想い続けていた朝日と念願の恋人になる。
ところが朝日は新しく始めた仕事に忙しくてなかなか会えない。
世間では「宇宙人」の仕業だと噂される爆発事故が多発しており、その爆発に巻き込まれて怪我をしたにも関わらず相変わらずの朝日。
朝日の同僚だという人物や、職場に押し掛けてくるストーカー男(?)が現れるが…
***
田中鈴木先生は『アイツの大本命』で存在を知り、過去作品を遡って読むほど好きになりました。
けっこうおちゃらけたお話をたくさん描かれていますが、悲しい・苦しい・後ろめたい・嫉ましい…といった負の感情を描くのも大変上手だと思うのです。ストーリー自体はよくわかんないけど、切なくなる…みたいな先生のお話が大好きなんです。
なので今作のただならぬ雰囲気の表紙を見て、上記のようなものを期待してわくわくしていたのですが…
読み終わったあと、なぜか『サムライフラメンコ』というアニメを思い出しました。笑
思っていたよりお祭り、騒がしめな感じ。主人公の心情はシリアスだけど、全体的な雰囲気としては何となく『夢中ノ人』に近いかも?
正直なところ唐突な展開が多くて感情移入し辛く、萌える場面もほとんどありませんでした。
失礼な言い方になってしまいますが、過去作品では光っていた“心の機微”みたいなものをもう少し丁寧に描いてほしいなと思ってしまいました。
無理矢理ラブ濃いめにしなくてもかまわないから…!
そして年々絵が雑になってきているような…(スイマセン)
ゆっくりとしたスタートダッシュでまだまだ謎が多いので、購入を考えている方は続刊が発売されてから買ってもいいかも。
期待していただけに厳しい評価になりましたが、数少ない作家買いのうちの一人なのでこれからに期待したいと思います。