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方言保育士×エリートサラリーマンの再会愛!
oresama kita no daichi ni isogu
わー、良かったです。
3編からなる短編集ですが、やはり表題作が好きでした。
幼馴染の再会ものです。
北海道に左遷されたエリートサラリーマン・三栗谷と中学の同級生・大隅が再会し、セフレから恋人になるお話です。
中学の頃、三栗谷は大隅をいじめていましたが、途中で大隈が転校してしまいます。
いじめていたのも、好きな子ほどいじめてしまう性格だったからのようです。
三栗谷は男が好きですが、自分の性壁を受け入れられず大人になり拗らせています。
ゲイである事を恥じない大隅を好きになり、やっと本当の自分になれたと思います。
お互いにちゃんと好きだし、大隅は三栗谷のコンプレックスさえも可愛いと受け入れてくれるいい男です。
三栗谷も大隅と生きていくと腹を括ったみたいなので、これからも北の大地で仲良く暮らしてほしいです。
北海道のあるあるネタも満載なので、そちらも楽しませていただきました。
同時収録作もそれなりに楽しめましたが、やはり表題作をもっと読みたかったというのが率直な感想です。
面白くてめちゃくちゃ可愛いお話でした。子供達がかわいいのではなく(子供も可愛いけど)受けの性格が可愛いです。
子育てものかと思ったら保育園の先生×サラリーマンという設定でした。
攻めである大隈の方言も楽しいです。
方言キャラって、どっちかというと好みともいえない・・・でも大隈は三栗谷のことをめんこいめんこいって言うんです。それがすごくしっくりきます。これは方言だからよかったな~と思いました。
主人公・三栗谷はプライドの高いエリートリーマンですが、北海道に左遷され慣れない環境に戸惑う中、昔同級生だった大隈と再会します。
慣れない環境に右往左往な三栗谷をかいがいしく世話する大隈。
北海道の慣れない習慣なども面白かったです。
互いがゲイだと気付いてから身体の関係を持つのですが、好きと求めるには三栗谷のプライドが邪魔をする・・・
大隈はお母さん的ですがヘタレでなくわりとピシリとしたキャラです。
三栗谷は小さなことを気にする男で、身体が薄いことや性器が小さいことにもコンプレックスがあるし、ゲイであることにも後ろめたさがあるし、抱かせてあげるんだからな!という言い方でしか大隈を誘えません。
下手すると相手や読み手をイライラさせるだけのキャラになりそうなのに、このお馬鹿がすごく可愛く思えました。大隈もこういうところを好きなんだなーと伝わってきました。
間にいろいろあります最後までが飽きさせず読めると思いました。
せっかくなので一冊まるまるだとよかったな~と思います。
俺が嫁じゃなくてお前が嫁だ!と相変わらず小さい三栗谷に対して「俺が嫁でいいよ」という大隈の広さがカッコイイです。
「色とか恋とか」
短いお話ですが、こちらも面白かった。
男の人と寝るのが大好きな三好は告白されて嵯峨と付き合うけど、寝ることが一番で気持ちいいのが大好きだという2人のは最初から溝があります。
この今まで一度も恋人をつくらないで身体の関係先行してきた三好の恋愛感がまともでないのですが、三好が「寝なくて良いから恋人でいてほしい」 という結論に至るまでが丁寧でよかったです。
関西弁なんかはたまに見かけますが、あまり多く無い方言BL。
自分が方言がほぼ無い地域の人間なので、方言があるだけでもほっこりするのですが。
方言攻。
また新しい扉を開いた気がしますっっ!
エリートリーマンが、実は大きなコンプレックスを抱えていたり、駄目人間っぽいとこと、攻の保育士という仕事が見事なマッチングでした。
普通に甲斐甲斐しい攻や受の話ってありますけど、保育士という職業がプラスされただけで、凄く世話好きな気がしますもの。
優しいイメージもあるし、攻としてはパーフェクトっぽいですよね!
実は、ちょっと意地悪っぽいところもありましたが、でも意地悪になり切れないとこも良い。
自分には珍しく、攻に萌た作品でした。
BLの世界観にはカップリングによって
割合ごく自然に役割分担が出来ていると言う
暗黙の了解があります。
ただ、描かれているのは男同士ですから
その了解を阻害する要素も描かれたり
するのですね。
評者は表題作と併録作に共通して敢えて置かれた
阻害要素を『男のプライド』と感じました。
それも信念寄りと言う大層なものでは無く
どちらかと言えば世間体に近い刷り込みの
様なもの、と。
その要素が無ければこの一冊からはバカップルの
幸せオーラしか漂わなかったような気がします。
プライドの置き場所をこれから彼等がどうするか、
そう読んでゆくとまた深読みが進むかと。
表題作は
北海道に左遷されたエリート受けが
中学時代の同級生(攻め)と再会。
当時、攻めをいじめていたのは
彼を好きだったからだと自覚…という話。
俺様な受けが実はただのツンデレで、
攻めがそんな受けの性格を理解して
可愛がっているところに和みました。
最後のプロポーズも可愛くて良かった。
また、攻めの北海道方言がすごく優しい響きで
彼の温かい人柄にとても合っていました。
受けに「なまらめんこい」って言うシーンに
キュンと来たり♪
元エリートの受けが、左遷されたことを
それほど引きずっていない
(攻めとの再会でそれどころじゃない)のは
気になりましたが
北海道の描写がとても魅力的なので
受けの順応性の早さも納得でした。
鍋は美味しそうだし
保育士の攻めが世話する子どもたちも可愛い。
(エキノコックスについては初めて知りました!)
地元のハッテン場(サウナ)など
ご当地ゲイ事情がさりげなく描かれている点も
現実味があり良かったです。
■「身体だけだと思うなよ」
大学生の受けは
冬休みにスキー場近くの宿でバイト中。
宿泊客としてやって来た攻めとは
どうやらケンカ中らしく……
ケンカの原因は、ところ構わずHしたがる攻めに
カラダ目当てなんじゃないかと
受けが不安になって~というもの。
温泉での仲直りH、ラブラブで良かったです。
その後、攻めに自重されたら
それはそれで身体が疼いて
自分から求めてしまう受けだったり
とっても甘いバカップルなお話でした(*´∇`*)
■「色とか恋とか」
セックス好きで誰とでも寝る受け。
大学で初めて友達ができるが
ヤってるところを見られて以来、避けられ……
攻め(友達)は受けに自分だけを見てほしくて
冷たく接していたようだけど
そのわりに受けに誘われたら簡単に抱くあたり
何だか行き当たりばったりな展開。
くっついた後の二人は可愛いだけに
この話はもう少しじっくり読みたかったです。
全体的に、ほのぼのコミカルな展開で愛があり
読後は温かな気持ちに。
この季節に読むのに最適な一冊かと思います☆