あたためてくれるひと。

atatametekureru hito

あたためてくれるひと。
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×220
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
8
得点
185
評価数
50
平均
3.8 / 5
神率
24%
著者
ヤスエイ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
レーベル
H&C Comics CRAFTシリーズ
発売日
価格
¥639(税抜)  
ISBN
9784813030607

あらすじ

結婚1年目で離婚、薄給でも仕事にやりがいを持つ美容師アシスタントの佐々木の幸せは、コンビニの親子丼だ。そんな佐々木の粗食を見かねたコンビニ店員・岡に声をかけられてからは、岡の手料理が佐々木の幸せになった。年下なのに、落ち込んだ時さりげなく気遣ってくれるやさしい岡。そんな岡に甘えてしまう佐々木だったけど──?

表題作あたためてくれるひと。

コンビにバイトの調理専門学校生
美容師アシスタント、25歳

その他の収録作品

  • それからの2人

レビュー投稿数8

自分的ツボ

ときどき、なんでこんなに繰り返し読んでしまうんだろーという作品があるのですが、これもそうです。

優しくて、傷ついたりしなくて、幸せな気分になれるお話です。物足りない人もいるかもしれませんが、私は大好きです。あまりレビューがついていないので、頑張って押しておきます!!!!

3

親子丼

良いね。親子丼。美味しそう。

卵好きで親子丼が大好きな佐々木。
いつも買ってるコンビニの親子丼がなくてからあげと卵で親子丼作れるかと岡に聞いてる。

からあげでもそれなりに親子丼になると思うよ。
そっちも美味しそう。

離婚した奥さんは好きになれない。
収入少ないとわかっていて結婚したのに馬鹿じゃないのと言いたい。
離婚してすぐ再婚、妊娠もしてるとか。

裏表紙で山下と店長が仲良さそうに歩いていて、二人はデキテルんだなって思った。
店長はなんか、エロいキャラだと思う。身長からいくと店長が受けだよね?

カバー裏の描き下ろしで、佐々木がスタイリストに昇格したお祝いをしてるんですが、やっぱり親子丼。本当に卵好きなんだな。

こんど、○ーソンの親子丼食べてみようかな。まだ売ってたかな。

表紙のデザインも手作りの料理本みたいで可愛い。

3

ストーリーに合った絵で良い感じ

心温まるストーリー。 性格的にも寡黙な攻めに対して素直な受けでいいカップル。 そのカップルになるまでがいろいろと長いんだけど、途中自分たちの関係で悩んで離れて、やっと解る大事な存在。 とにかくお互いの幸せ感が伝わってきていい感じ。 どちらともが恋愛になれてない感じも良い要素になったのかな?(一応受は結婚してたけど) カバー下まで幸せいっぱい?!  多分某コンビニの親子丼だと勝手に思ってるけど私も好き。 食べ~たい!!

2

たしかに、あたためてくれる

修行中美容師さんとコンビニバイト君のお話。

うん、
コンビニでお弁当買ったら、普通「あたためますか?」って言って、あたためてくれるよね。

そんな、些細なやりとりから、ノンケの男が二人、恋に発展するのはなかなか大変。
単なる常連さん、それもコンビニだからそんなに言葉を交わすわけでもない、「あたためますか?」だけのやりとりから、お弁当をとっておいてあげたり、ましてや、部屋に呼んで料理を振る舞ったり、もう、これは、無自覚にしても下心アリアリなわけで、ちゃんと恋は始まっていたのね。
こうやって、ゆっくり静かにいつの間にか始まっている恋には、こんな地味目な絵柄がにあっている。
連載分ではエチまで行き着かず、描き下ろしでようやく初エチ。
派手なエロさはないけど、ほのぼのしていてよかった。

1

親子丼嫌いの食指を動かす描写力

ヤスエイさんの作品を読み直し中です。
この作品、本当に大好きです。
卵料理好きにはたまりません。
表紙を眺めているだけでもしあわせ。

美容師アシスタントの佐々木とコンビニでバイトしながら調理師学校に通う岡の話です。
結婚1年、25才にしてバツイチになった佐々木の唯一に楽しみはコンビニの親子丼。
あるときレジで店員に「サラダとかも一緒に摂った方がいいですよ」と言われて…。

親切な店員から親切な知り合いに変わって、一緒にいるとほっとする友人になって。コンビニのバイトと常連客からスタートした2人の関係が徐々に変わっていく過程が描かれています。

この作品のセールスポイントは2つです。
まずは盛りだくさんに出てくる食べ物。コンビニの親子丼からお手製の親子丼、正しい日本の朝ごはんにオムライス、プリン。オムライスは一見何か分かりませんでしたが、とにかく佐々木の表現と食べ方で本当にどれもおいしそうに見える。親子丼嫌いなのに、初めて読んだ日の夕飯は親子丼作りました。
もう1つはノンケがノンケに恋をする流れの自然な描写です。本当にヤスエイさんのストーリーテリング力は素晴らしい。読んでいて「え、これは不自然」と思う出来事がひとつもない気持ち良さと、こういうことが重なったらそうなるよなあという説得力のある心理描写。突然雷に打たれたように「好き!」とかならない。バイト中にバックヤードで酔っ払いの介抱とか、バイト中に店裏にJKに呼び出されるという2つは「ん?」となったものの、まあ、知り合いとか店が空いてるときならなくもないと思える範囲内。BL小説は読まないけれど、ヤスエイさんが書いたら読めそうです。

元妻に捨てられて男としてのプライドがずたずたになって、自分の目指す仕事の意味にまで悩んでいた佐々木を救った岡の料理。
老舗割烹の料理長の父のせいで学校に馴染めなかった岡を救った佐々木のおいしい顔。
岡は寡黙だからこそ、ちょっとした表情や行動がとても深いです。初めて佐々木を家に泊めたときの布団の流れはグッときます。腕まくら、良い。
そして最初は「男前設定」なのに男前に見えなかった岡が、後半は男前に見える不思議。
絵が苦手でも引き込まれます。読んでほしい!

佐々木の勤続年数と年齢的にアシスタントというのが気になって調べてみたところ、アシスタント期間は通常は2〜3年、青山や表参道などの有名店だと4〜6年だそうです。そして給与は平均16万ちょっとだそうで、子どもを持つことを考えたら奥さんの気持ちも分からないでもない…。

1

分かち合える二人

作者さん商業デビュー作がトラットリアを舞台に表題はカルボナーラを据えたお話だったのですが、この2作目も食を通して出会いの始まりとしています。
胃袋を掴んだ者勝ち!とそうそう上手くいかないのは、このお話の主人公達は2人ともノンケだから。
出会いから友達になり、そしてその先の感情と関係の進行がゆっくり丁寧に描かれた読みかえす程にジンワリくる良い作品でした。

給料の低いまだ美容師アシスタントの佐々木はそれが原因で結婚1年半にして妻と離婚したばかり。
卵料理が好きな彼のもっぱらの夕食は勤め帰りのコンビニで買う親子丼。
そこで働く背の高いバイトの岡に、栄養バランスが悪いから野菜もと勧められたのが交流の始まり。
岡は調理師専門学校に通う学生。
ある日、いつも佐々木が買う親子丼がないことから岡が佐々木を家に呼んで作ってあげたことから2人の友達としての付き合いが始まります。

佐々木は独り者となり、一緒に食事をして話をして、妻とできなかった時間を岡と持つ事ができるようになり
岡は誰かのために料理をしたいと、その為に調理師専門学校へ通っており、
作りたい人、食べたい人、2人の需要と供給がピッタリ合う部分もあります。
最初に気持ちを意識するのは岡。
だけど、それは自分でもどうしたらいいのかわからなくて「好き」をすっ飛ばしてしまった為に佐々木に混乱を生ませてしまう。
佐々木もまた友人としか考えていなかった彼の唐突な行動にどうしたらいいかわからなくて~

2人がノンケ故に互いが意識することから改めて相手を恋愛対象として見る事ができるのかどうか、きちんと考えるお話は、とても丁寧であったと思います。
2人の性格もまた萌えとは違う次元でとても好感の持てるもの。
本編ではエッチまで行きません。
描きおろしでやっと登場しますが、そこにも優しさが溢れています。
それがまたちょっとキュンキュンとさせて顔がニヤけてしまうような会話が♪
作中のラスト~一人より二人で~のエンディングはほっこりして胸があったかくなるよ。
萌×2にとても近い萌です☆

4

素朴なあたたかさが染みる

私も玉子料理大好きなので
黄色い帯にも、ほんわりとした雰囲気のジャケの二人にも
ふらーっと引き寄せられましたw

美容師アシスタントの佐々木は
たった結婚一年で離婚してしまった25歳。
コンビニの親子丼がささやかな幸せで
よく行くコンビニ店員の岡に野菜も摂った方がいいと言われ
それがきっかけでちょくちょく話すようになり、
親子丼が売り切れてしまった為
岡が作ってくれる事になり…。

佐々木はわりとほわんとしているので
バツイチだというのが意外でしたw
でも、別れた奥さんと偶然会って
もう既に妊娠していて再婚すると聞いたのがツラかったなぁ…。
元奥さんの気持ちもわかるんです。
やっぱり旦那が薄給で、自分がバリバリ働かなくちゃいけないとなると
子供が欲しくても難しいですもん。
自分の不甲斐なさに傷つき、岡に助けを求めに行って、
岡がしっかり慰めてくれて(メンタルをね!w)良かった!!
そして佐々木、ゴメンね…;
彼なりに何にでも一生懸命でいつも笑顔だし
そこが眩しいと感じる岡の気持ちがわかる気がしました。

岡がね、佐々木とはわりと対照的なタイプでして。
調理専門学校に通う傍らバイトもして
父親が有名料理店の料理長だからといって
そこをひけらかすでもなく
ただ淡々と学ぶ姿に好感が持てました!
他の生徒のやっかみにうんざりしても
佐々木の「おいしい!」と喜ぶ笑顔で頑張れるって
恋っていいですね…。
男に恋をした自分自身に戸惑いつつ、
言葉足らずで焦って行動に出てしまうのも若さです!
普段佐々木よりも年上みたいな落ち着きがあるから
尚更そのギャップが素敵でしたw

誰かに奪われそうになるっていうシチュエーションは
自覚するにはうってつけですが
岡にも佐々木にもあったから
その点はわかりやすかったような…w
でも、佐々木の場合は自分が返事を待たせていて
美容室の店長との事を誤解されたまま距離を置かれてしまったので
苦しくなりましたよ。

とは言え、どちらかというと私は岡に感情移入して
そちらの方がズキズキとしてしまいましたがw
優しいけどキメる時はキメる岡、カッコ良かったです!!

ちなみに、岡に作ってもらうなら
親子丼と即答できる佐々木ですが
私は親子丼もオムライスもカツ丼も捨てがたいです。

4

あたたかな日常系の作品

ヤスエイさんの2冊目、1冊目と同じく、「料理」が作品の中に出てきます。
コンビニ店員(年下)×離婚したばかりの男の話です。
穏やかで暖かい日常系の作品で、そんなところに惹かれました。

描きたいものはよく伝わってきましたし、
穏やかな雰囲気は好きなのですが、
展開にBL的な唐突さがあるのが少しだけ引っかかります。

キチクに出会ったとか、
どこぞの俳優に脅されたとか、
潔癖症どこ行ったとかw
そういういかにもなBL作品なら
BL的なセリフもそこまで気にならないのですが、
日常系の作品だからこそ、
いかにもなBL展開は何か変な感じがしてしまいます。

例えば攻めが合コンに行った受けに嫉妬して、
受けさんにいきなりキスをした場面。

攻めさんが「性処理が必要なら俺が…」と言い出したあたりが自分的には惜しいと感じました。
まだそんな段階じゃないと思うし、いろいろ飛び越えましたね!?と。
個人的には攻めさんには、そんなことを言うキャラであって欲しくなかったです。

そして受けさんはノンケだったのに意外と簡単に落ちた印象。
前の奥さんと離婚したことをあんなに苦しんでいたのに、
攻めの気持ちに気づいた途端に思考回路がBLになっちゃうという。

こういう作品だったら無理にエロ場面入れなくても、
ゆっくりゆっくりの描写でもぜんぜんいいです。

作風によってはじれったい描写にもハマるたちの読者なので、
もうちょっと気持ちを丁寧に書いて欲しかったなぁ…と思いました。

二人が手料理を一緒に食べることで親交が深まる、
そういう話なので、
料理を作っているところや
料理の絵が出てくるシーンは個人的には好きで、
いいなぁと思える部分でした。
もっといっぱい料理の話や料理の絵が出てきてもOKです。

ものすごくさらりと読めてしまい、
あまり読後に残るものが少なかったですが、
受けも攻めも人柄は割と好きな雰囲気でしたし、
ヤスエイさんの暖かな日常系の、
この作風はとても好きな部類なので、
萌評価にしました。

いつかヤスエイさんが自分の中でブレイクする日が来ますように。

1

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