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kuwaresouna seikatsu
うーむ…。
読み終わってからもしばらく考えているのですが、どうしてだろう。
登場人物の誰からも胸きゅんをいただけなかったのは…。
ストーリー的にはよくある設定です。
親の再婚で義兄弟と一緒に暮らすようになる、という。
ただそこに付随するいろいろが悲しすぎて、胸きゅんに至らなかったのかもしれません。
たいていこういうストーリーのときは、主人公(母子家庭)がオカン体質だったり、母との慎ましいけれど楽しかった生活の思い出が散りばめられて、主人公の好感度が上がるような何かがあるのですが、この作品にはありませんでした。
父がいない寂しさ、愛人としての母の辛さのみ。
そんな母がついに伴侶を得てしあわせを願う主人公ですが、義兄弟との絡みや義兄による父親の回想からするとしあわせになれそうな要素がない…。
主人公も不幸、義兄も不幸、不幸の二乗で不幸しか見えてきません。
さらに主人公の恋人の素性が中盤まで全く分かりません。
リーマンっぽいので母親の仕事絡みの人かと思いきやそうじゃなく、元家庭教師って言っても主人公は現在高校3年生らしく、学生時代に主人公の家庭教師をやっていたというリーマンはすでに「かわいい年齢を超えた子供がいる」ことから、一体主人公が何才のときの家庭教師!?という疑問が生じてしまいました。
予想通りのCP成立になるものの、どちらからも恋心は感じ取れず。
主人公の存在を面倒としか思っていなかったはずの義兄が絆される過程もすごく弱いと言うより「あったかな?」というレベルだし、主人公が義兄に惹かれる描写も「…あったかな?」という感じで、さっぱりとした作画と相まってさっぱりと読み終えてしまいました。
わりと多めに出てくるえろすシーンもまったく色っぽさがないので、一貫して「ん?」という気持ちのまま終わります。
ふたごの弟の可愛さも伝わりきらず、もったいないなあという気がしました。