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nijiiri parade
表題作についてこれがBLなのかと問われれば
評者はこれもBLですと少し言葉に迷いながら
答えるでしょう。
もう少し適切に言うならボーイズラブライク、
と評するべきかも知れません。
登場人物達は恋をしている、とは受け止めます。
ただそれがそのままLOVEかという問いに、
評者があっさり首を縦に触れないだけです。
そう言う意味では併録作の方が確実にBLで
あると言えます。
しかしながら、読む人によっては好みを
分けるのではないかなと言うお節介な懸念も
若干。
実は併録作が先に成立して表題作が成立したと
言う時間軸がこの一冊の中では展開されています。
そこを念頭に置きつつ読むとまた新しい視点が
生れるかも知れません。
■感想
本書に収録されているタイトルは以下の通りです。
・colors act.1~4
・藤色落奇譚 前・後編
・アイドルの秘密ごと
「colors」は黒田 翔(くろだ かける)と白川 優太(しらかわ ゆうた)、
赤城 瞬(あかぎ しゅん)と蒼井 千尋(あおい ちひろ)の2カップルのお話。
4人ともアイドルで、修行時代からデビューまでのストーリーが描かれています。
一方「藤色落奇譚」は、お互いに惹かれ合っている少し訳ありな兄弟の恋仲話。
記憶喪失となってしまった弟の記憶を兄が隠し通し、恋仲を続けるという切ない設定。
「アイドルの秘密ごと」は「colors」の後日談的な短い読みものです。
全体を通して、個々のキャラクターが見分けにくい、ストーリーの展開が分かりにくいという感じを受けました。
特に「colors」では2カップルの特徴が黒髪・白髪である点や、目元の顔つきが似通っている点が見分けにくいと感じたポイントです。
ストーリーの方は「colors」「藤色落奇譚」の両方に言えますが、順を追って読むと時系列がゴチャゴチャしていて、スッキリと読めないように感じました。
また、これは個人的な感想なのですが、これをBL本と言って良いのか微妙な線であると思います。
確かに恋仲を匂わせるような演出もありますが「カップル」と呼べるまで深入りした描写はほとんどありません。
読んでいてイマイチ、グッと来る演出がないこと、キャラクターの描き分けに拙さを感じたため、評価を「しゅみじゃない」とさせて頂きます。