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daria
ピックアップしたのは、桐乃まひろ「既婚者ですけど、何か?」、ひなこ「Blue Lust」、舟斎文子「すれ違いファクター」、三尾じゅん太「小日向さんちの長男は不機嫌」です。(敬称略)
ダリアは1ヶ月遅れで電子でも配信されてます。紙の雑誌よりも少し安い。
★桐乃まひろ「既婚者ですけど、何か?」第7話(24頁)
前回の流れから。衝動に襲われた芹沢は、走ってその場から逃げ出してしまいます。この一件で、自分がバイセクシャルなのではと思い始めた彼は、悩みに悩んで自分の気持ちに一つの答えを出します。
それと同時にセクハラにも対処できなくなってしまった芹沢は、いつか過ちを犯してしまうのではと恐れ、ある決意を固めます。
さらっと書いちゃいましたが、芹沢にとっては大きな転換期。
多めにページを割いて、モノローグで芹沢に心境を語らせていました。
このあと予想外の方向から、予想外の騒動が飛び込み、次回へと続きます。
★ひなこ「Blue Lust」第2話(18頁)
知り合ったばかりの奏真(そうま)に対して、なぜ主人公の隼人が負い目を感じてる様子だったのかが、今回の回想シーンで見えてきました。
前回の流れから、部屋で取り乱して隼人に襲い掛かってきた転入生の奏真。隼人がこれに抵抗して何とか落ち着かせると、彼は地元を離れて単身で転校してきた理由を吐露しはじめます。
奏真が抱える問題は、隼人が悔やんできた出来事とその代償を蘇らせるものでした。もちろん奏真の話の内容は、二人が出会う前のこと。
しかし隼人は、目の前にいる奏真の支えになれば、二度と元に戻ることの無い過去への償いになるのでは・・・と思うのでした。
心に傷を負った高校生たちのセンシティブ・ストーリー。シリアスな展開で、BLならではの葛藤が読みたい方にお勧めかもしれません。
★舟斎文子「すれ違いファクター」第1話(33頁、カラー)
新連載です。主人公の雪人(ゆきと)は高二の清純派男子。
大好きな幼馴染み・篤也(あつや)のために、5才から研究と努力を積み重ね、現在のイメージを獲得しました。(ただし猫かぶり)
ところが長年の努力も虚しく、雪人の恋心は肝心の篤也には届かないまま。
素の雪人を知る、もう一人の幼馴染み・治平(さだひら)に愚痴る日々です。
雪人は「清らか系」へのイメージを拗らせすぎてて、アホの子に見えなくもない。作品としても、この部分にアホ成分が集中してます。
例えば、治平に告白するよう助言されても「清純派は自分から告ったりしない」と一蹴。・・・ほ・・・本末転倒では?
ある日、涙目(で愚痴ったあと)の雪人を見た篤也から、隠してる悩みがあるのではと問い詰められてしまい・・・と、終盤はシリアスになりますが、全体的にはコメディ調に仕上がってました。
★三尾じゅん太「小日向さんちの長男は不機嫌」第1話(25頁,巻頭カラー)
新連載。ある日突然、小説家の父から「今日から君達のお母さんで~す?」とほざくチャラ男を紹介されます。(母が他界して2年の子ども達にこの出だしはアリなのか?とも思いますが、インパクトはありました。ノリも軽い。)
彼は、仕事が滞ってる父のために出版社から派遣された住み込みの家政夫。
これに長男・要が警戒して反発。しかし、育ち盛りの幼い弟たちを抱えて家事もままならない現状に、試用期間という名目つきで受け入れます。
―― 読みやすい話なのに何か引っかかる・・・そんな印象を持ちました。
家事が回らないのは、何らかの事情で役割分担が狂ったから?もしくは、件の親戚が「最近」まで家事をやってたとか?母の闘病中はどうしてたの?
小さい子が二人いるのに、グズグズな生活スタイルが続いてて、家族で分担も出来ない → 長男・要に負担を被せる構図に。
結果、家族としての結束が弱すぎる感が否めませんでした。
1話目を読んだ段階では明るいホームドラマっぽいので、その辺の問題も今後クリアしていってくれると期待します。