通りすがりのハムスター
ihr HertZは初レビューですので、まずはちるちるがきっかけで読み始めた作品や作家を書こうと思います。
★絵津鼓「ラストフライデイ」第1話(30頁、巻頭カラー)
主人公は世間知らずでドジな大学生の拓海、20歳。歓楽街にある花屋の息子です。
とある理由で大学生デビューから遅れること数年、ダサい見た目をチェンジしての二十歳デビューに挑戦中。
腰を痛めた父の代理で配達をすることになった拓海は、配達先である「club 舵」でボーイとして働く欣也と出会います。(欣也があけたドアを顔面にくらうという形で。)
拓海と欣也は初対面ですし「花屋のバイトと配達先の客」以上の関係はありません。ただ欣也は、拓海の両親や年上の幼馴染・ケンちゃんとは顔なじみだった様子です。
ほのぼのとした雰囲気にほんのり物悲しさを差し込んだストーリーと、ドジでからかい甲斐のある主人公のコンボ。
まだ何も始まってはいませんが、もうチョット先が見たいな~って気分になりました。
★山本小鉄子「マッドシンデレラ」第23話(30頁)
第4巻が♯20まで収録ですから、未収録分の3話目になります。
良太のかわりに管理人になったばかりの倉田良司ですが、朔一の兄・貴弘が立ち上げた研究所に就職が決まります。
会社勤めになるのだからと身だしなみを整えた倉田は、ビン底メガネキャラのお約束・イケメンに変身。当分の間は、管理人の仕事を良太と分担することに。
初仕事の帰りに買ったチョコレートを良太にあげた倉田は、朔一に警戒されて良太への下心を見透かされたのではないかと焦ります。(しかし、朔一は良太絡みだとお兄ちゃんの貴弘にも同様な態度をとりますし。本当に勘が鋭いのか、全方位威嚇してるだけなのか、正直わかりません)
そして終盤に新キャラが登場します。チャラい派手顔、黒髪、下まつげ有り。名前からするとアラブ系○○人っぽい。
受付や応接した女子社員からハートが飛び散ってたので、相当な美形キャラ扱いなのは間違いなさそう。
帝人の取引先の社長と名乗る彼は、朔一と大学が同じだったみたいです。
良太に誰なのかと尋ねられた朔一は、彼のことが大っ嫌いと返してますが・・・。
★ヨネダコウ「囀る鳥は羽ばたかない」第12話(28頁)
コミックス後から数えて2話目になります。前回が2014年1月号(第11話、27頁)ですから、ちょうど半年振りです。
作中ではあまり時間が経過しておらず、当然ながら矢代は怪我の状態があまり回復してません。ですが11話で既に病院から抜け出して人様のお宅で発砲したり、12話では竜崎の松原組に乗り込んでもいます。
矢代の組で使用してる銃はM1911でしょうか。本来なら片手撃ちが前提のハンドガンですし利き手じゃなくても扱いに問題はありません。
しかし、体に3発も被弾し右腕が動かない状態の矢代がよく素早く連射できたなーと思いました。 → かげやま医院行きになりました。(重傷)
それと百目鬼についてですが、コミックスの頃とは少し変わった気がします。行動に移すまでの慎重さが減り、能動的に動くようになりました。それが良いことなのかは、まだわかりません。
ですが、BL的には鼻血が出そうなところで「続きは13話で」な展開に繋がったと思います。
――7/31発売の9月号の予告にある作品で、そのほか続きが気になるものは、
宮城とおこさんの「爪と棘」第2話(34頁)。脅迫と懐柔、復讐と贖罪が混在し、ここに共犯関係も加わるのか?とハラハラドキドキします。いつかレビューしてみたい。
木下けい子さんの「キスも知らないくせに」第3話(34頁)は、ほのぼの高校生の思春期ものです。
机多子さんの「ぼくは僕のふりをする」(第3話、32頁)や、アキハルノビタさんのファンタジー「神様といっしょ。」(第2話、32頁)にも期待。CJ Michaleskiさんの体験マンガ「CJのブラブラぶらり(8頁)」も楽しみにしています。
今号と次号予告にお名前がありませんでしたが、天禅桃子さんの「He is beautiful.」も好きな作品です。
ファッションブランドを立ち上げたデザイナーとモデルのお話です。コミックスが今秋発売予定なので、ストーリーも佳境に入ってるころですが重苦しさはなく明るい内容で楽しめます。天禅さんの作品としてはスタンダードな部類に入ると思います。