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ore no canary
我的金丝雀
ネタバレ有りです
表題作
1話
コミック裏のあらすじそのままです。
と書きたいところだったんですが、少し違う気が。
激しい嫉妬まではいいんですが、強引に誘って、抱くのはクロ。
一は、抱く気はあったのかもしれませんが、
そのそぶりを見せるのは、クロのお誘いに乗っている最中。
という感じに私は見えました。私の国語力の問題の気も…(恥)
”抱いてしまい”という言葉をどう捉えるかで、だいぶ違うとは思いますが。
一のあの部分の隠し方は、物語の雰囲気にはあっていますが、
個人的には、うん、あんまり好みではない。
2話
濡れ場でも、クロのダメ出しが炸裂します。
彼に憧れをもっている一は、
とにかくついていかなきゃという必死な様子も。
しかし、クロの自分に対する気持ちが気になり始めます。
クロって、天邪鬼?
が、わかりやすい雰囲気で、
一への行動を変えていくので、悪い感じはしませんでした。
3話
何も知らない第三者から見ると(物語のサブキャラは気づきますが)、
生活の雰囲気は、今までと変わらない二人。
が、二人の関係は、最初の頃とだいぶ違います。
人の心は、簡単には見抜けないので、
このような物語が作られ、
又、それを楽しむことができるのかもしれません。
最初は好感を持てなかった物語ですが、
終盤になるにつれ、クロの過去の話が出てきたり、
今更ですが、一の心は強いです。
彼はたぶん、色んな苦労をしてきただろうし、
本当に音楽が好きなんだなぁと感じさせる描写も。
街に出ると、路上ライブをされている方が
たくさんいらっしゃいますが、
今度は立ち止まって聞いてみようと思わせる作品でした。
やはり、言葉で表現できない部分のある、芸術の世界は、奥が深いですね。
お風呂屋さんにいきましょう
銭湯の常連、遠野に、一目惚れした正臣。
この物語の特徴の一つは、正臣は、遠野への思いとは別に、
言動が正直であること。
正直なのはいいんですが、あんまり表に出しすぎると、
マイナス方向にも働きます。
口から吐いた言葉は、戻ってきません。
そんなことをふと考えていました。
自分に正直で、場にあっていない発言をする正臣。
そして、年齢的には少しは反発的な素振りがあってもいいんですが、
人の話を素直に聞く一面も持つ彼。
この二つの部分に、遠野は惹かれたのかもしれません。
表題作のクロ 2作目の正臣 性格だけを見ると、正反対のように見えました。
最初はイラストに抵抗があったんですが、物語の雰囲気とマッチしていました。
又、登場人物を通して色々と考えさせられたので、結果萌×2。
表題作はバンド物。
憧れのヴォーカリストのお世話を頼まれた主人公が、つかみ所のない彼に振り回されるお話。
カバーのあらすじからは窺えませんが、襲い受けのヘタレ攻めです。
いろいろなことに自由なキャラクターとバンドマン設定は、昔からの定番ですが、この作品はバンド物としては珍しいくらいに、カラッとして病み感がないところが特徴かな。
さらっとさっぱりした絵も、ストーリーに合っていていいです。
っていうか、さらっと描かれているけど、絵はかなりお上手だと思う。
後半は銭湯を舞台にした、百戦錬磨(?)なお兄さんと、ウブすぎ年下君のちょっぴりすれ違いラブ。