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宵闇の茶室を舞台に、クールなイケメン茶道家と和菓子見習い職人が繰り広げるエロティック・ラブストーリー!
yoigoshi no koi
表紙からステキでした。
めちゃめちゃ甘くて優しい表情の攻め様の准平。
バックの色、あれが瑠璃紺色なのかな?
そんな色の名前、初めて知りました。とってもきれい。
内容の説明はすでに分かりやすく皆様が書かれているので、言いたい感想を。
ともかく攻め様の准平が優しくて甘いっっ。
記憶喪失(すぐ思い出したけど)で恋人だって言って同居に持ち込んだ受け様の深尋が大好き、今、隣にいるのが嬉しくてたまらないって態度や表情に出しまくりで。
受け様が大好きーーっていう攻め様、という関係が大好きな私としてはもういいわーいいわー、でした。
和菓子や桜、茶道、といった和テイストがちりばめられていて、そり辺もよかった。
深尋が子供みたいに素直にきらきらと和菓子を見てるから、私も食べたなりましたよ。
最後に2人で嘘をついてことを話して好きだって言い合って、その後のえちもあまーい。
橋本あおい先生の挿絵もとても優しく甘くてとっても合ってました。
同級生の再会と記憶喪失、定番な題材ではあるけれど展開にテンポがあり飽きさせません。深刻な話になるのかと思いきや早々にふたりの日常のお話になり明るい雰囲気で進むので軽快に読み進められます。
導入から次の展開にいくところで、あっ!と思わせるところかいいです。
ワタシが単純だからそう思うのかもしれませんが、初っぱなからやられたという感じでしたw
深尋は失恋してやけ酒をして鉄橋から転落したらしい。
気がつくと病院でそれまでの記憶がなかった。
付き添いとして来たのは、同い年くらいの男で深尋の恋人だと言うが…
高校の同級生と病院で再会。
深尋は高校時代に准平をいじめていた自分に恋人と偽ってまでどうして面倒をみるのかわからずそれを知りたくて、深尋もまた、まだ記憶が戻っていないと嘘をついて准平の自宅で世話になることにする。
准平の想いはもうダダ漏れなのですが深尋は理解できず昔の仕返しのつもりだと思っています。
ですが、准平は本当に親切でやさしく、もちろん手なんか出したりしません。
記憶が早く戻るようにとつけ始めた日記でふたりはいつしかエア交換日記を始めます。
書いたことをリアルでは答えないけれどそれとなく答えを伝える。
なんとも微笑ましくこのじりじりした感じがたまりません!
准平は老舗の和菓子屋の次男で外商を担当し、兄が跡取りで和菓子職人をしています。その日本的な雰囲気も物語に花を添えます。
着物を着ることも多く、茶道教室をしたりいろいろなことを吸収して活かすために習い事をしたり、そんな准平にいつしか影響され惹かれていく深尋。
高校時代のことを反省し、嘘をついてることも苦しくなってきます。
ふたりの同居生活を中心に物語りは進みますが、准平の家族が暖かくて良いです。
ゲイと言うことはカミングアウトしていて、しかもバツイチで子供のいる兄はバイで、兄にうっかりいきさつがバレてしまった深尋の相談に乗ってくれたり、障壁は低いのです。
あとはお互いの気持ちを確かめるだけ。
あまりはらはらドキドキという展開ではなく、静かにふたりの付かず離れずの生活が描かれているところが気に入りました。
たくさん和菓子の説明も出てくるし准平がお茶を立てる雰囲気がいいです。
自分でも久しぶりにお茶を立てたくなりました!
とりあえず和菓子を買いに走ります(笑)
色マニアな私。
この小説には色彩がちらほら出てきます。
和の要素がふんだんに散りばめた奥ゆかしさがたまらなくて神評価です。
小説の詳しい内容は他の方のレビューを御覧になると解りやすいので
私は勝手ながら省略します。
この小説に出てくる色について(もはやレビューではないです)
【緋褪色(ひさめいろ)】
緋色のあせたような鈍い調子の赤系の色。
古代から赤には厄除けの信仰があった。
【若苗色(わかなえいろ)】
田植えの時期の若い苗のような新鮮な黄緑色のこと。
夏の色として平安時代から使われてきました。
【黄檗色(きはだいろ)】
黄檗(おうばく)キハダの樹脂で染めた赤みの少ない黄色。
【淡水色(うすみずいろ)】
万葉集には、水色は水縹と記されてます。
平安時代の散文には水縹と水色が使われ、中世以降は水色が主流になった。
縹色(はなだいろ)とは薄い藍(あい)色。
【躑躅色(つつじいろ)】
つつじの花のような紫色の鮮やかなピンクのこと。
アザレアピンク。
季節の色に囲まれているこの日本はとても素敵で幸せだと改めて感じました。
和菓子の名前が頻繁にこの小説に出てきますので老舗の和菓子屋へ行きたくなりました。
お抹茶と共に。
着物を装着しますと背筋ピーーーーーンってなりますのは私だけではないことがわかり、橋本あおいさんの挿絵よかったです。
手のひらから色とりどりの紙がヒラヒラ落ちていく、という美しい描写から始まる本作。
橋本あおい先生の挿絵も相まって、最初から最後まで美しくてキュンキュンする小説でした。
いちゃいちゃのシーンは勿論大好物ですが、
このお話に限ってはこの美しい冒頭が1番印象的です(*´∪`)
目覚めたら病院で、記憶が曖昧な中、学生時代に嫌いだった男が今の恋人だと現れて…というストーリー。
あらすじだけで萌える!
読んでいる途中はハラハラしましたが、
受けが恋に落ちていくところや、攻めの可愛いところ、エロシーンではちょっといじわるなところがすごくツボにハマりました。
今年読んだ小説で(まだ始まったばかりですがw今のところベストです♡)
WEB公開で読んでおり、設定の絶妙な上手さと、キュンとくる切なくも甘い展開にやられ、「これは文庫されても買い!だな!」と思っていました。
記憶喪失だと嘘を付く攻め准平と、嘘をつかれていると気付きながら記憶喪失のフリをする受け深尋の、今にも壊れてしまいそうな絶妙な関係性。交換日記を通して少しずつ探りあったり、同居生活や和菓子屋という准平の家業と通して近づいて行ったりしながらも、常にお互いに嘘をつきあっているという後ろめたさ、本当は恨まれているのではと言うの不安感が交錯しています。甘いんだか切ないんだか、ハラハラしっぱなしでした。
2人とも嘘をつかれているので、表の顔と裏の表情が違っていて、キャラクターに多面性があるのも良い。
そのうえ、読んでいて常に「一体いつこの嘘がばれるのか!?」という緊張感があるので、BLとしてだけでなく単純に読み物として面白かったです。
客観性を楽しむのがBLの醍醐味の一つですが、この話はとことん受の立場になって胸キュンが楽しめるお話です。
温度の低そうなイケメンが受にだけ、嘘をついてまで必死に近づく姿は本当に羨ましい。
読書好きにとっては、切なくて、激甘な定番のラブストーリーはハードルが高いのですが、時間を忘れて楽しむことができました。
二人がくっつくまでの過程はハラハラしますし、過程が面白いのでHシーンは准平がしつこくてエロい(笑)
橋本あおい先生のイラストも小説とぴったりでした。
挿絵目当てで購入しました。
記憶喪失×再会モノ。
深尋が記憶喪失になった時に、恋人でもない准平が
恋人だと言って同居することになるのですが
一切手を出さない准平に紳士さを感じていました。
※恋人じゃないのに同居するところには思う所もありましたが…。
深尋には深尋で、過去の話になんだかなぁ…と思っていたのですが
准平の深尋への想いを見た時にその気持ちは消化されました。
准平の粘り勝ちだなぁって。
考えてみれば准平も結構ぶっ飛んでるし
執着心が凄いと思うので、これで良かったんじゃないかな。
深尋の過去に対する後悔も払拭されただろうし
これからは二人で新しい思い出を沢山作っていって欲しいです。
きゅんとするし、切なさもあるし
エロもしっかり詰まっていて最高の作品でした!(*´▽`*)
初の作家先生です。
あんまり重過ぎないけどそこそこ展開が激しくてハピエンな作品が読みたいなーと思い読んでみました。
記憶喪失モノって、「そんな都合よくエピソード記憶ばっかり抜け落ちるもんか?」とツッコんでしまうのであまり読んでおりませんでしたが、なかなか楽しめました。敬遠するのも良くないですね。
以下ネタバレ含みます。
物語は、受け様・深尋が夢から覚め病院で覚醒するところから始まります。夢の中では高校生だったけど、どうやら現実ではもうとうに大人になっていて……と謎多き導入なのですが、そこに恋人だと名乗る男性・准平が現れます。
で、この准平に合う寸前で深尋は記憶を思い出すのですが、記憶が戻ったと言いそびれたまま准平に会い、恋人だと名乗った真意を探ろうとするわけです(もうちょっといろいろ思惑はあるのですが)
よかったのはまず、深尋がすぐ記憶戻るおかげで謎要素が増えて読み応えがあるところです。私の印象だと記憶喪失モノって『愛する人との記憶も全部なくなっちゃってあぁ悲しい!!』みたいな不憫ストーリーなイメージだったのですが、このお話ではすぐ記憶戻っちゃってますしそのまま過去との照らし合わせになっていくので面白かったです。
また、受け様も攻め様も思慮深い感じの性格してて魅力的でした。特に受け様、自分が同性に惹かれたことを隠すのに一杯で、気持ちに素直になるまでにずいぶん遠回りしてしまいましたな……准平に助けてもらえてよかったね、再会できてなかったら沼のままよアナタ……。
あともう一つ!エッチがエッチで良い!!!途中気持ちが通じる前にそういう行為が入ってしまうのも、気持ちが通じてからももりもりそういうシーンがあるのもよい!そして文が!!漢語がたくさんあって格調高い雰囲気の文体なのもいい!
途中入る橋本あおい先生の挿絵もね……文に合ってるんですよこれが……
小説は良いですね、心中が生々しく表現されるから想像もはかどって。
また読み返したいと思います。
記憶喪失(のフリだけど)の相手に「きみの恋人です」と偽る元同級生 × 記憶喪失のふりをしている男。
「嘘」をテーマにした川琴先生のお話、萌えた〜〜✨
攻めが和菓子屋の息子ということで、和装男子なのが更に萌えを増長させますね。。
和菓子の色に絡めて、色々と和風の色の名前が出てきて、一つ一つの情景が色を伴って鮮やかにイメージできるのが、とっても良かった…!
攻めの凖平は執着心の強い自分自身を「腹黒蜘蛛男」と評してますが、こんな格好いい攻めになら絡め取られたいわ…!って思っちゃいました。
エッチの時にちょっと意地悪なのも最高で…
最初の時は「擦っていいよ」って言ったのに、後半のセッッでは”前も擦って”と懇願する深尋に「……駄目」って…!
深尋の背中にあるホクロを知っているのは自分だけ…と優越感に浸る姿もまた良かった。。
乱れる深尋の姿も色っぽくて、たまりませんでした。
そしてそして「宵越しの恋」ってタイトルもまた、秀逸だなあと。
作中に先人の教えとして「宵越しのお茶」=「一晩おいて時間の経ったお茶は毒になるから飲むな」=”飲むべき時に飲んでおけ”という言葉が出てくるんですが、それがこの二人の11年越しの恋の中身と見事にマッチしてる。すごいなあ。
どのシーンも美しくて好きだけど、最高だなと思ったのは、高校時代の准平が、ずーっと大切にちぎり絵の金色のかけら(?)を持ち続けていたこと!
美術の授業で使ったちぎり絵の紙の残りを深尋が教室の窓からバラまいて先生に叱られるんですが、たまたま髪についてしまった一枚を、ずっとずっと大切に10年以上も持ってるんです。さすが蜘蛛男…じゃなくて、きゅーんとするエピソードでした。
受けの深尋も好きだけど、一途攻めの魅力が特に輝いてる作品かと。
橋本あおい先生の描く和服男子イラストも、眼福でございました✨
フルール文庫の川琴さんの作品は可愛いので、大好きです。
今回も中身を確認せず予約。
今年に入ってからかなりのハイペースで出版されていますが、個人的にはフルール以外の作品はピンときませんでしたねえ。
こちらの作品、川琴さんのHPでSSが読めますよ。
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受けの深尋は、スペインで洋菓子の修行をしたパティシエ。
何事にも流されるまま生きてきた結果、彼女に浮気され仕事も一緒に無くしたあげく、事故で一時的に記憶喪失となる三重苦を負ったお気の毒な青年。
攻めは、実家の老舗和菓子屋で対外的な仕事や茶道教室を手伝う准平、29歳。
深尋とは同級生で、今も昔も確固とした意志を持つ、穏やかな立ち居振る舞いの和装男子です。
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中高一貫校で同級生だったふたり。
その頃、准平が同性愛者であるとか深尋を好きだとかいう悪意ある噂があり、それに意識してしまっていた深尋。
実際、准平の方は否定も肯定もせず淡々と生活していたのに、対象とされた側の深尋の方が内心は青くなったり赤くなったりしていたわけです。
深尋の方は結果准平を徹底的に避け、卒業後進路が分かれたふたりが11年ぶりに再会したのは、深尋の転落事故でした。
記憶喪失の深尋に自分の恋人だからと刷り込もうとした准平を、わたしずっと深尋が記憶が戻っていたことに気づいていて、それでも一緒にいたくて深尋の演技に乗っかっているのだと思っていたんですよね。
実際は違っていたんですが。
だとしたら准平は必死に今の世界を守りたかったでしょうに、それでも深尋の記憶がはやく戻るように(実際は病院ですぐ思い出していたのですけど)協力を惜しまなかったのは、あまりに男らしくて惚れました。
健気攻め?とでも言うのかな?
記憶喪失を結果的に装うこととなった深尋は、毎日あったことや直接准平に尋ねにくいことを日記にしていますが、それを見た准平の答えの伝え方が可愛いくてお気に入りです。
いつだってほぼ攻めしか重要視しないわたしにとって、准平はかなり好きな攻めさんで、自称蜘蛛男の真骨頂もあのクールな風貌とのギャップがたまりませんでした!
SS二本はひたすら甘くて、特に二本目の准平視点がもっと読みたかったー。
体位にバックが多いのはそんな理由でしたか(笑
川琴さんの作品にしてはえっち度は低め?(それでもラストにかけては多いですが)ですが、その分心情がたくさん表現されていて良かったですねえ。
Krovopizzaさま
こんにちはー、Krovopizzaさま(*^^*)
おっしゃる通り、1番は『今夜、きみと星につなごう』です。
あれで川琴さんにハマって、全部揃えてしまいました(^^;;
合わないものは合わないですし、みんながみんな好きだというわけではないのですが、最近他の作家さんのものでもフルールで当たりがあったので期待しておりました。
川琴さんのサイトでショートも読めます(*^^*)
ココナッツさま こんばんは~
「2番目に好きだ!」と来れば1番が気になるところですが、同じフルール文庫の『今夜、きみと星につなごう』でしょうか(あれも可愛いお話でしたよね♪)
記憶喪失の件、私も准平に関してココナッツさまと同じような予想を立てていたのですが、みごとに外れでしたw
でもそういう素直なところも魅力の素敵攻めでしたね☆
准平視点の話、私ももっと読みたかったですv