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mayonaka ni koi no hana
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
夜の仕事人の恋を描いた短編集です。ホストやバーテンダーやバニーボーイ(?)など、色々な職業の恋模様が収録されてて、バラエティ豊かです。それぞれの話がリンクしてるのも面白いです。
『真夜中に酔わせて』
バーテンダーの椛と、客の紺二のお話です。
展開は分かるんだけど、正義のヒーローだった紺二にキュンとなります。この2人は『真夜中になったら』で、ホストクラブのオーナーと店長になっていて、イチャイチャしてる2人と、相変わらず椛を守ろうと従業員にクギを刺す紺二が萌えます。
『真夜中に恋の花』
口下手な藤と、花屋店員の若町のお話です。
ツンデレな若町と天然な藤の、恋が育っていく、不器用な感じが可愛くて良かったです。特に、藤が口下手なのに、ポンポン飛び出す甘い言葉に、若町と一緒になって赤面してしまいます。
『真夜中の王子さま』
財閥の御曹司の如月と、No7ホストの幸太郎のお話です。
すぐに人を信じて騙されちゃう幸太郎と、知らなかったけど嘘をついてた如月。幸太郎に信じてもらおうと、必死な如月がカッコ可愛くてキュンとなります。
『逃げないようにギュッてして』
大学生の真木と、ご主人様カフェで働く御幸のお話です。
何と言っても、無愛想な、黒ウサ耳とシッポをつけた御幸が可愛いです。その無愛想の理由も、顔が真っ赤になるのが恥ずかしいという可愛いもので。好きだから素っ気なくしてしまう御幸にキュンとなります。
どの短編も綺麗にまとまっていて、短い中にもキュンあり、甘々ありで楽しめました。
初読み作家さんです。
短編集でした。
夜の街を舞台にして、それぞれちょっとずつ
人間関係がつながっている短編が3作。
全く関係ない話が1作でした。
夜の街のきらびやかな部分と、それを支えるところとを
描いてあって、なかなか作者の目の付け所も注目点でした。
◆◆ 真夜中に酔わせて ◆◆
椛【もみじ】(受け)は可愛いですねー。
紺二(攻め)じゃなくても、一目惚れしてしまいそうです。
バーテンダーという職業も手伝って、椛は相当モテてそう。
でも、椛が探していた恩人が紺二で良かったなぁ。
椛が酔っ払って致しちゃうエッチもまた良かったです♪
誕生日の朝、目覚めと同時に花束を送る紺二もなかなかの
ロマンチストですね。
◆◆ 真夜中に恋の花 ◆◆
表題作です。
きらびやかな夜の街を支える裏方の運び屋として働く藤(攻め)。
キラキラした街にそぐわず、コミュ障というのも面白い設定です♪
でも、友達がほしいと切実に願っているトコロが
またギャップがあって、可愛いです。
受けのメールアドレスをゲットした時、
「親族以外のアドレスがやっと……」とちびキャラで喜んでいるシーンは
こっちまで頬が緩んでしまいます。
紺二に夜の街で拾われ、夜の花屋になろうと決めたという受け。
恋していたのかなーと切なく思う心情と、その背中をぎゅっと
抱きしめる藤のシーンは必見です。萌え!
しかも勢いで藤は受けにキスをしてしまいます。
拒まないまでも、さりげなく恥ずかしそうに距離をとる受け。
可愛いです!
そして、藤は受けに猛アタック!
夜の運び屋をしながら、無表情のコミュ障ながら、頑張ります!
ついに念願かなって、両想いにー♪
そして、雪崩れ込むようにエッチへ……。
思いが通じてよかったね、藤!
◆◆ 真夜中の王子様 ◆◆
ホストクラブと財閥の子息というギャップの楽しい設定でした。
主人公の受けは、お人好しで騙されてばかりのホスト。
でも、見ててすごく同情して可哀想になっちゃいます。
捨て犬のようです。
それに対して、攻めは元財閥の子息で完全無欠のホストとなります。
主人公の受けは、攻めと仲良くなれた!と
思っていたのも束の間、攻めに実は騙されていたことが判明します。
落ち込む受け…。
しかし、騙されていたのが間違いということを聞かされ、
お人好しの受けは、「もう騙されたっていい」と
攻めの胸の中に飛び込みます。そしてエッチへ…。
うー、健気だ! そしてホントお人好し!
でも、これからはもう騙されないでね★
◆◆ 逃げないようにギュッってして ◆◆
夜の街シリーズとはまた違う物語です。
受けのケモミミ変装が、一番の主題になるのかなー?
あと、受けがご主人様カフェで働いているところとか。
ああいうところって、時給とか、通うための値段とか
気になる……(笑)
エッチもケモミミのままでした。
私はケモミミ属性はないので、淡々と読み進めた感じがします。
◆◆ ◆◆ ◆◆
以上4編でした。
オマケのページで、実は紺二がホストクラブの
影のオーナーで、ホストクラブ指名率ナンバーワンであることが
発覚!
えー、でも紺二はオールマイティだけど、
ホストには向いてなさそうな気が…。
夜のキラキラの街を舞台にしたストーリーで、
関連性も良かったと思います。
表題作が一番好きだったかな?
コミュ障でも、一途に想いを伝える姿って
可愛いですよね?