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ryoujoku kyoushitsu
収録されているのは表題作シリーズと短編が1作品。
どちらのお話も暗いです。特に表題作シリーズ(「ヘブンズ・ドア」と「インブレイス」) がどうしようもなく暗い…。
舞台は世紀末の東京で、主人公の受け様は荒れた学校の教師なんですが、チンピラでろくでなしの男と付き合っています。
この攻め様に受け様はお金の工面をしたり、酷い仕打ちを受けるのですが、それでも離れられないという、典型的な「ろくでなしとその金づる」の図形だと思います。
あとがきによるとこのシリーズはこの後も続いているらしいのですが、この本の時点ではもう絶望しかないという段階で終わってます。^^;
作者さんご本人もあとがきで仰っているのですが、このシリーズ、全体の筋を考えずに1話ごとにお話を描いてらっしゃったようで、それが読んでても感じられるんですよね…。
最初に出てきた維を好きだと思われる生徒の行動も中途半端だし、彬と維が付き合うようになった経緯も全く描かれてないので、維がなぜそんなに彬が好きなのかも読者は理解できません。物語途中で彬とのセックスが良すぎて別れられないんじゃないか?と維が揶揄される場面があるのですが、本当にそうなの?と思わず思ってしまう位です(苦笑)。
同時収録の作品もダークで、腹黒のPCゲームデザイナーが怖いです。
お話自体は攻め様の正体が暴かれる時点で終わっていて、おそらくその後は調教もの?っぽいんですが、特に攻め様が受け様に対して執着があるわけでもなさそうで、ただの変質者にしか見えない…><
そしてダメ押しだったのがなんと「あとがき」でした…あとがきで萎えるなんて初めてだよ~><と思わず心の中で泣いてしまった(笑)。
収録されているのが暗くてシリアスなものばかりなのに、製作中に作者様がご友人と面白おかしく妄想ネタを語られていたようで…まるで甘々なカプの物語とでもいうようなその内容に読後の余韻もあったもんじゃないな、と…まぁ、余韻を感じることはなかったんですけど…。
久々に「しゅみじゃない」の作品でした。><