かえっちょ
sora ga mieru
リコさんのサイコパス4冊目です。
過去3冊の話とは一応繋がってない話のようです。
でも一部リコさんならではの設定は引き継いでますね。
後書きに「狡噛にぎゃふんと言わせたかった。でも狡噛にはいつでも前を向いてほしい」
と書かれてましたが、まさにその通りのお話です。
いやもう狡宜クラスタからしてしまえばですね(狡朱ファンでも同じかもしれませんが)、
原作アニメの結末は「コウちゃんの馬鹿ーー!」としか言いようがなく、
さらにギノさんの不幸っぷりがそんな気持ちを加速させて、
行き場のない思いを抱えてしまう…という状況だったかと思います。
どうしたって曲げられない、コウちゃんの気持ちも分かるのですけどね。
そして執行官となったギノさんも単に不幸なだけではないということも。
それでもコウちゃんには、ギノさん含め周りのみんなの為にも違う道を選んでほしかった…(涙)
必死に追いかけるものが無くなり、ふと後ろ見たらギノさんしかいなかった…
だなんて、都合がいいわ!と思うけど、きっとそれが嘘偽りないコウちゃんの本音。
でももう追いかけることは叶わず、外へ飛び出してしまったコウちゃんを手放すために、
ギノは"もう好きじゃない"と言うしかない。
これまで「ギノさん→コウちゃん」に向かってた気持ちのベクトルが逆転して、
ひたすらコウちゃんがギノさんを愛しまくってます。
それは切ないほどに。
いや、この場合本音を言えないギノさんのほうが辛いのでしょう。
でもそこは、コウちゃんが解ってる…。
たった三日間の逢瀬ですが希望のある終わりで、今後への願いが込められていると感じました。
二期アニメはどんな風になるのでしょうね、ドキドキ…。
リコさんの二次はサイコパス本しか読んだことがありませんが、
商業誌では基本ほのぼの可愛いお話を多く書かれているイメージがあるので、
サイコパス本での切なさ満載感、痛みを伴うストーリー展開に触れると
作者の違う側面を覗けた気になります。
そういう意味でも、二次を含めた同人誌発表作品は面白いものだなと思います。
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