そして彼は恋を知る。

天使と悪魔と

自分が天使だと気づかずに人間界で生活する天使。その天使に興味をひかれた悪魔。
悪魔の思いつきから関係はどんどん入り組み、悪魔は健気な天使にこれまでと違った気持ちを持ち始める。
という流れな読み切り作品。
天使の読み語りから、いつの間にか悪魔な読みへ変わっていきます。これまでにない詩的な作品に戸惑い、話の意味を理解するのに戸惑いはしましたが、読み終わってみれば、満足している自分がいたりして。
悪魔だの天使だのという設定は凄く好きです。
自分が天使だと気づかないこと。
愛した人が悪魔と契約し目覚めない。それを天使の自分しかできない方法で助ける。最愛の人だから。でもその最愛の人は実は…という流れ。
ほんわりとした天使にクールで闇を抱えた悪魔。その相容れない中からの～がおもしろかった。
お約束しょたっこエロな短編もあり、十分たのしめる作品でした。
後半のＢＬじゃなく、普通の恋愛ものについてはあえて触れない方向で(笑)