プリンが好きで態度が悪い、俺のお狐様▼

お稲荷様のおねだり

oinarisama no onedari

お稲荷様のおねだり
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×212
  • 萌10
  • 中立2
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
7
得点
100
評価数
31
平均
3.4 / 5
神率
12.9%
著者
火崎勇 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
高崎ぼすこ 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
ただ一人の男
発売日
価格
¥890(税抜)  
ISBN
9784773087130

あらすじ

「お前を守ってやるから、今日から俺を奉れ」
お稲荷様が祀られた小さな祠のある古い喫茶店──そこは亡き祖父の思い出が残る大切な場所。
だが会社を辞め、その店を継いだ誠一郎は、予想以上の厳しい経営に青ざめていた。打開策もないまま開店休業が続くある夜、ようやく訪れた客は、長髪・着流しの怪しい男。しかも無銭飲食した挙げ句、また明日も来てやるという。
あまりの傲慢発言に憤る誠一郎だったが、更にその男・翡翠が告げたのはとんでもない秘密で──!?
トナリの神様×喫茶店オーナーのミラクルラブ▼

表題作お稲荷様のおねだり

祖父の喫茶店の隣に立つ祠のお稲荷様である狐
亡き祖父の喫茶店を継いだ新店主,25

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

もふもふ加減は地味だけど何故か好き

火崎先生のケモミミファンタジー!もふもふ度から言えば低いかもしれないけれど
内容的にはかなり好きな部類です。
もっともこの作家さんの作品が好きだということも大きいと思いますが
狐神様と人間との恋、それも神様なのに意外にも押しが弱くて受けになる誠一郎に
初っ端から理詰めで論破されてしまう可愛い黒狐さんでもあります。

内容は大好きだった亡き祖父の残した不便な立地に建つレトロな喫茶店を
壊され無くなることがどうしても我慢できずに会社を止めてまで継ぐ決意をする。
飲食店は未経験ながら再オープンまでの間になんとか形にして祖父が手作りしていた
プリンも再現して店を始めるが、なかなか客足も伸びずに居たところ
着流し姿の古風なオレ様イケメンがやって来てプリンを所望。

誠一郎が作るプリンを先ず先ずだといいながらお金も払わず帰ろうとするが
誠一郎はそれを許さず、しかし亡き祖父からいつでも食べに来ていいと言われたと
さらに自分は稲荷の神様狐だと告げる。

信じられない誠一郎の前で狐姿に変化しても誠一郎は信じ切れなかったが、
認めるしかないと思った時には狐姿を抱きしめさせろともふもふ行動。
そこから二人は種族を越えた友人のような付き合いを続けていく中で
喫茶店と稲荷のある誠一郎の土地を買い占めようとする買収計画が持ち上がり
狐の翡翠は誠一郎に身体と引き換えに買収に来た人間の排除を願えと告げるが
誠一郎は出来ないと突っぱねる。

この辺で人間と神様との考え方の根本的な違いからのすれ違いとこのことがきっかけで
誠一郎は翡翠のことを好きなのだと自覚してしまう。
好きだから願いと引き換えにその身を与える等価交換なんてことが嫌なんですよね。
でもそれは人間の考えで神様には理解出来ない。

それ違った二人があるトラブルで再び寄り添うまでの話でなかなか素敵なのです。
それに誠一郎の意外な素顔と言うのがまた守られるだけの存在でないのも
ぐっとくる面白さと痛快さがあってとても楽しめました。

6

お金持ってるのって素敵(笑)!

ぼすこ先生の挿絵目当てでget。
表紙の膝抱っこされてる受けさんの表情が可愛くて、すでに きゅーん~
この表情と おねだり という言葉で既に半陥落状態な私。

それと、ぼすこ先生のもふって私は初見!
中の挿絵では、しっぽはほとんどなく、耳だしが少々程度。
文章はもふ堪能するシーンありますので、もふ好きな方はよろしいのでは。
ぼすこ先生~こんど、もっと しっぽ描いてー。

といいつつ、どっちかっていうと、もふより
傲慢神様と人間の心の交流 的なエピソードが楽しかったです。
狐の神様なんで、びみょーに人間の感情とずれてるらしく
受けさん曰く、コミュニケートがうまくいくように
「躾ける」だそうです(笑)受けさん強気。
その「ずれ」が原因でなかなか二人はうまくいかなかったので
躾ける と思うのは、ま、しょがないか という気がします。

なだらかな丘の上にある郊外の古い喫茶店が舞台で、
プリン、フルーツカレー、コーヒーが出てきます。
喫茶店の亡きオーナー(受けさんの爺ちゃん)への思いが
プリンにはこめられています。
その思い+プリンが発端となって、攻めさんと出会います。
しんみりさせるところ、甘いもの好きにはたまんないところ、
モフ好きにもgoodだし、最後に受けさんがマネーゲームを仕掛けるところも
カッコいい!さりげなくお金もってんじゃーん(笑)受けさん強し!
各種きゅん要素がバランスよく詰め込まれているように思えて
私は好きです~ただほんと何かの決定打が自分的にはない気がしたので
すんません、萌2で。

作者様のあとがきもナイス!
傲慢ちゃんが嫌いじゃなければ、お試しあれ~

5

プリン大好きお狐さま

ケモミミぽっいのは苦手な方ですが、これはわりと安心して読めました。
お稲荷様という神様だからでしょうか。
プリン好きな甘党のお稲荷様とか可愛すぎ(*´∀`)
いや、外見は可愛いではないのでしょうが。
それと誠一郎のじつはすごいところとこか、ただ守られてるだけじゃないというのも良かったです。
最近、男前な受けさまが好きです。

あとあと!!作中に出て来るカレーとプリンが食べたくて食べたくて。
読後にカレーとプリンとコーヒーがあるといいかもしれません(w*
プリンはかためで。

2

油揚げ?いいえ、プリンです。

黒耳…しっぽ…後ろから抱っこ!
表紙にまずノックアウトです。

亡き祖父の思い出がたくさんつまった場所、古い喫茶店。
潰したくないと誠一郎はその喫茶店を受け継ぐことを決意。
予想以上の経営難、どうしたものか…と悩んでいるところに、プリンを無銭飲食しようとした男が現れた!
ところが男はプリンは俺に捧げられる供物だ、今日から俺を奉れと不遜に言い放つ。
なんとその男の正体は、稲荷の狐。
もふもふ黒狐さまなのです。

不遜だし俺様だし狐だからか人間の常識通じないし。
でもどこか素直で憎めない可愛い黒狐・翡翠。
力あるぞーっと強気で挑むけれど、誠一郎に論破されタジタジになるところに思わず笑っちゃいました。

一方誠一郎ですが、しっかりしていて現実的だけど柔軟で、最初は翡翠を否定していたものの、いつしか自然にその存在を受け入れている。
翡翠の存在が当たり前になり、寂しさをまぎらわしてくれる翡翠に好感を持つようになります。

そんなとき、願いの『対価』としてお前を抱かせろと翡翠が誠一郎に襲いかかる。
『対価』として体が欲しいだけ。
そこに翡翠の心はないし、翡翠も自分の心はいらないということか。
自分は貪るための対象でしかなかったことに、深く傷つく誠一郎。
翡翠のことが好きなのだと気づく。

翡翠との仲がこじれる原因、喫茶店を買い上げたいと執着するお坊ちゃんがキレて誠一郎に無体を働きます。
絶体絶命大ピンチ!翡翠、助けて!

また翡翠は対価に体をよこせと迫ってくるんですが、誠一郎くんは頑張って翡翠に伝えます。
『引き換え』じゃなくて、求めてほしい、と。

あぁ、誤解、思い込み、すれ違い。
じれじれ展開にはもってこい!
何も知らないある意味コドモな黒狐さまにこれからも手を焼くんでしょうが…誠一郎くん、頑張って躾てください。

喫茶店を切り盛りするのに自分の稼いだ金を荒使いすることもなく、翡翠の力に頼るだけじゃなく自分の持ってる『武器』で坊ちゃんと戦おうとする誠一郎がかっこいい。
主導権はずっと誠一郎にある気がする(笑)
ささ、黒狐さま。おねだりしてみなさいな。きっといいことあるよー。

供物は油揚げ?いいえ、プリンです。
奮発してプリン・ア・ラ・モードにするからわたしのとこにも来て欲しいなー。

2

受けさま凄かったんですね!

表紙が気になっていて購入しました。
表紙からして受け様は可愛くて…と思っていたら実は・・・

攻め様は喫茶店の隣のお稲荷さんで、イケメンさんです
人間界の事を知っているようでいまいちわかっていないので
受け様に解らない事とかを聞いている時なんか、可愛い弟と言った感じです
大きなワンコ・・・狐さまですがwww

受け様はおじいちゃんの思い出を胸に・・・と可愛らしい方を想像しがちですが・・・
実は喫茶店を継ぐ前にしていた仕事がすごくて・・・
受け様、実はめちゃめちゃお金持ちだったんですwww
仕事もできるし

プリンを食べにくる攻め様、
最初は攻め様の事を煙たがっていたけど、祖父のそばにいてくれたという
感謝の気持ちとだんだんと好きになっていきます

そこに喫茶店付近にニュータウン開発のために土地を買い取ろうと
魔の手が!!!(普通の人間ですがw)
受け様が襲われるのを攻め様が助けてくれたりと
すれ違い等はあったものの、めでたく結ばれますwww

と・・・話は終わったのですが
最後の「あとがき」が面白かったですwww
本編の今後の行方とかいろいろ書かれていて
じゃあ、続編お願いします!!ですね(*´∀`*)

2

もふもふ好きじゃなくても楽しめました

1冊ぜんぶ表題作です。誠一郎(受け)の視点でストーリーは進みます。

誠一郎は、亡き祖父の喫茶店を引き継ぎます。友人の助けもあり、無事に開店をしますが、客足は捗々しくありません。そんなときに、隣の稲荷から神様「翡翠」(攻め)がプリンを食べさせろとやってきて…という話です。

コスプレとかでなく、本当の神様です。
誠一郎の危機を翡翠が助けたり、客を招く神通力が使えたりと、人外×人間としては王道パターンだと思います。ただ、作家さまは王道にひとつプラスさせるのがお得意のようで、誠一郎が実は貧乏だというわけでなかったり強かな面を持っているのが終盤で明らかになったのは面白かったです。

私はご都合的なファンタジーは余り好きではないのですが、お狐様以外は現実的で、喫茶店の営業努力や地上げ対策なども興味深く、もふもふ目当てでなくても楽しめました。

1

翡翠は凄く好みなんだけど…

表紙イラストが素敵だったのと、帯のプリンに惹かれて購入。
攻は喫茶店隣の祠のお稲荷様で黒大狐の翡翠。
受は元起業家の大金持ちで喫茶店新店主の釘丸誠一郎25歳。

 簡単に言うと、祖父の喫茶店を継いだ誠一郎がプリンを食べに来る翡翠に恋する話だけれど、自分にとっては、恋愛面よりも喫茶店の経営戦略面が主に感じられる内容だった。何しろモフモフが足りないし、誠一郎の性格のせいか甘さも足りないように感じた。
 でも、尊大で俺様な神様の翡翠には満足したかな?だって、着流し着た長身長髪の物凄い美男の姿でプリンやアイスを嬉しそうに食べている様子は可愛いし、人間の常識から外れたストレートな物言いが愉快だったから。
 誠一郎は自立心があって男前なヤツだと思うけど、現実的で可愛気に欠けるから好きになれない。成功者だからか何だか分からないけれど、言動が何か鼻につく。

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