条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
訳アリ男子三人、みつどもえ!?
sankaku danshi
読み始めて10ページで強烈に引きずり込まれました、表紙の左側の子、市東に。
このコミュ障にもほどがあり、しかも考えがどこまでもウヘヘヘと気味が悪いのに、どう考えてもイケメンなのです。しかしコミュ障をこじらせすぎて電柱の陰が定位置なのです。
こういうタイプの「明らかに負けるためのかませ犬」や「二人に対しての障害物」はBLには山ほど出ますが、こういう子が主人公の座に就いた本ってあっただろうか・・・??
そういう子が、興味を持ったやたらとかわいすぎる佐伯くんに対して後ろを取ったつもりががつっと手を取ってしまったかと思うともう何かケタが間違ってる位きらきらとされてしまったりする関係の踏み込み方の大胆さがなんともいえん面白さが。
あ、それに比べりゃ如月はフツーです。
市東みたいに「一度復讐すると決めたら子供の代まで追い回す」ようなしつこさもなければ、
佐伯みたいに「見た目がほぼ女子なのに人を一人かついで集団をぶっちぎる」ような並外れたタフさもない。
そりゃあ引きずり回されますよね・・・。
当然主導権は完全に佐伯くんにあると思うんですが、大真面目に女神と崇め奉る市東のぶっとびっぷりと二人を何とか面倒みなきゃならん事に落ちいる如月の大変ぶりを十分笑えただけで十二分に買ってよかったです。
思ったより、ドタバタです。そして、みんないい人です。
読み直しがいがある本だと思いますので今年度一発目の神はこの本に進呈。
まず、この作品をきっちり成立させた作者さんと
編集さんに拍手を贈りたく思います。
え?そう言う風に褒めといて何故☆2つなのか?
それは簡単です。
この作品が読む人によっては評価が確実に分かれる
作品だろうからです。ですので敢えて☆2つ。
BLでないと物語が成立しない部分はあるのです。
しかし語られるものは実は少し前の少年漫画に
流れていたものに限りなく近かったりします。
そう言う部分の判断の難しさに加えてふんだんに
投下される偏った濃厚なネット知識の数々。
さあそこでカオスにしっぱなしで物語が放り投げ
られるのかと思いきや、〆に古典的な何ものかが
滑り込むという力技。
やばい云々ではなくて、ある意味怪作です。
人によっては快作でも通るでしょう。