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magazine be×boy
月刊マガジンBE×BOYは初めての購入です。
既にバックナンバーでしたが何とかポチって入手しました。
★緒川千世「カーストヘヴン」(35頁、巻頭カラー)
スクールカーストをテーマにしたお話です。
頂点をキング、キングの親友をジャックと表現してますが、モチーフにしてるのはアメリカのスクールカーストかな?
だとしたら、ジョックという言葉を知ってたほうがいいかもしれません。今作ではキングの絶対的な権力を強調するためにあえて言葉を伏せてるのかもしれませんが、勝ち組の総称です。もしくは、単に日本人にも分かりやすくするためトランプのカードに置き換えてるだけかも知れませんけど。のちのちジョックの説明が出てくるかも。
(現在ハリウッドで映画やドラマを製作し、ジョックの雇い主になってる多くがギークなどの底辺だった方たちです。子供の世界と大人の社会の皮肉な下克上ですね。)
この作品も、頂点から底辺に墜落した高校生・梓が主人公の、逃げ道なしの下克上ストーリーです。
というか、主人公の梓はそもそも「逃げる」という選択肢は存在しないという考えの持ち主のようです。
私なら逃げるか法的手段に訴えるわーとか、なぜ教師は気がつかないんだ?とか考えますが、疑問に思ったら負けと自分に言い聞かせ、主人公の反骨精神に期待したいと思います。
★ねこ田米蔵「酷くしないで 彰編 後編」(40頁、表紙なし)
これノーマークでしたが面白かったー。
「酷くしないで」はコミックス4冊買って読んでたのですが、彰には関心がなかったもので。
読んでみると、まず彰がセフレ認定してる直也に引き込まれました。
後編の主人公は直也なんじゃ?ってくらい直也視点が多かったですし、注目するのも当然かな。
直也の人当たりが良い外面と激しく濃ゆい内面のギャップがたまりませんでした。
周囲の人間を誘導し、彰をハンティングポイントへ追い込む過程をじっくり堪能。
それでいて獲物である彰にだけは酷く優しい、羨ましいw
彰が可愛くて仕方ないって気持ちに共感しました。
あー、前編が読みたい。
★ヤマシタトモコ「さんかく窓の外側は夜」(32頁)
これもノーマークでしたが、私の好きなホラーかサイコスリラーな展開の予感がします。
既に第7話でコミックスが1巻発売されてるみたいですが、あと2~3話様子見して「いける!」と思ったらコミックス買って最初から読もうかと思います。
前回までを読んでないので前半の12頁は何がなにやら分かりませんでした。
とりあえず事務所に帰った探偵と助手って場面から理解できました。
[追記] 前半12ページは単行本1巻のキーパーソン非浦英莉可との対面でした。
直接言葉を交わさずとも、接触した、と感じさせる非浦の視線。
三角くんが無意識に口に出した言葉は、非浦英莉可によるものでしょうか?
どうも三角くんは目をつけられてるみたいですね。
最後に言わされた(?)三角くんの「じゃあまた」が、今回の接触だけで終わらせる気がないのを意味してるのかも。[追記ここまで]
冷川は事務所に着くなり「契約書をつくろう」と言い出します。「今まで口約束のバイトだったから」と。
三角は冷川が用意した手書きの契約書に何の気なしにサインしようとします。
名前を書き始めた途端、目の前がクラクラし、署名完了と同時に三角は崩れ落ちてしまいます。
倒れる三角を抱きとめる冷川の顔が怖い怖いw「最初からこうしていればよかった」って、何を?!
三角がソファで目を覚ますと何事も無い様子の冷川。違和感はあるものの、気のせいかと思いながら家路につきます。
実は意識を失ってた間の闇のエピソードは6頁もあります。
私は読んでて(冷川アブネェ、ヤベェ、オカルトくせぇ、三角君逃げてー。)と、心の声が漏れました。
三角くん、思い出したらもうバイトに来るの嫌になると思う。