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紳士系ヘタレ眼鏡×ゆるふわビッチ男子の淫靡な恋のかけひき!!
4作品が収録されていて、最後の作品を除いて話がリンクしています。
どのキャラも美少年で好きな絵なんだけど、中には女の子に見えるキャラもいて、時々男の子なのを忘れてしまうこともありました。
表題作は、大学生ながらバンドメンバーで毎回バンド内恋愛をしていた夜と、新規加入した純情でヘタレな一葉との、体から始まる不器用なラブストーリーです。
とにかく、一葉が健気で可愛いキャラでした。
夜の元彼が現れたり、「好き」の言葉がなかったり、会えばエッチばかりで、一葉は不安になるばかりで。だけど、不安になっても聞くことができなくて、時には泣いたりしてキュンとなります。
でも、夜は、毎回真剣に付き合っていて浮気もしないのに、言葉が足りなくて体優先なので、遊んでると誤解されていたのです。
一応誤解が解けてのハッピーエンドだったけど、夜の態度は変わらなさそうで一葉の苦労はまだまだ続きそうです。
そんな一葉は好きだったけど、夜の気持ちが伝わってこなくて、あまり話に乗り切れなかったです。
ちなみに、2人のエッチは毎回エロエロで、汁だくでした。
秋月さんの作品はいくつか読んだことがありましたが、顎が気になって、ストーリーよりも顎…、顎が…となっていたのですが、こちらは気になりませんでした。
むしろこのページで「あれ、この本の作者さんだったんだ?」と気付いたくらい、気になりませんでした、顎。
4つの話が収録されていて、最後の短編を除いて3組は繋がりがある人々の話でした。
【悪い仔猫の性感帯】
バンドメンバーにすぐ手を出しては、相手が本気になって脱退を繰り返していた夜。
「次こそは手を出さない!」と決意したのも束の間、新加入のギター担当・一葉に一目惚れしてしまい…。
という話なのですが、萌えるんです。たしかに萌えるんだけど何かが足りない。
一葉はイケメンなのに夜が初恋。萌える。
夜は付き合っている相手には一途だけど、なぜか軽く見られてしまう。萌えそう。
この「萌えそう」の原因が足らない部分で、二股をかけているわけでもないのに「誰とでも寝る」「遊んでる」と思われる。
一葉のことも「何番目のキープ?」なんて聞いてくる輩も登場するのですが、読者に見えているのは一葉にめろめろな夜だけなので説得力がないと言うか、誰にでもしなだれかかっていったり、自分から「友人」とか「顔見知り」に平気でキスしたりする場面があれば、「あー、これは勘違いするわ」と思えるのですが、そういうのもない。
冒頭シーンでは「体は許すけど、誰も好きになれない」タイプかと思いきや、そうでもない。
夜という人間がうまく描写できていなかったので萌え切れず。無念。
【ずるい彼氏の経験値】
夜と一葉が属するバンドのドラムス担当・環の双子の弟・昴と高校生の話です。
こちらも人物描写が匂わせだけで、「会話や行動から読み取って」というパターンでした。
昴というキャラが恋はしたことがないけど経験豊富という設定だというのが読み進めていくうちに分かってくるので、最初に言ってくれたら違う心構えで読めたのに、と思ってしまいました。
【優しいおとなの保健室】
2本目の高校生の親友と、赴任したての保健室の先生の話です。
親友と昴のえろすシーンを目撃して、彼氏がいることを教えてもらえなかった寂しさを抱える高校生が、保健室の先生に話を聞いてもらって…という流れ。
先生が言う「心が暇だから寂しい」という台詞が気に入りました。
攻めの子がいい子で良かったのですが、今の時代、教師が生徒の頭を壁に叩きつけて流血させたら大問題になるけども…、という作品でした。
【発情カウントダウン】
激モテの先輩に惚れられて、つきまとわれる強気ちゃんの話。
ヤキモチからの気持ちの自覚、そしてえろす!というえろすな作品でした。
4組とも共通して攻め受け片方が手練れ、もう一方もしくは双方が初恋という設定でした。
えろすに特化したレーベルなのでえろす過多なのは当然なのですが、「もう少しで萌え度が上がるんだけど…」という情報や描写の足りない感が無念でした。