東雲月虹
dasai kareshi
というか、全くダサいとは思えないお話の緑間と高尾です。
(高緑、緑高どっちともとれる、とぐさりさんはおっしゃってます)
同棲中の二人の年末年始本。
『♯1.カレシのはなし』
アル○ゲドンに感動しすぎて号泣する緑間と
用意されすぎた感動シーンに泣けないタイプの高尾w
ある日高尾が帰ってくると、「おかえり」のたった一言の声のトーンで
その日嬉しかったか悲しかったかがわかるという…。愛です!!
「愚痴とかあれば高尾ゴミ箱にポイ!しなさい!!!
後でまとめて捨てといて「やるから!!」と豪語しながら
もし自分が原因だったら自分を殴るって言いきって
それって相手をすごく好きじゃなくちゃ出てこないセリフだなぁって
じーんとしました。
結局何があったのかは言ってくれない真ちゃんですが
高尾の愛は必ず届いているはずです!
『♯2.クリスマスのはなし』
男同士だからクリスマスに堂々とどこかへ出かけられるわけでもなく、
人前で手をつなげるわけでもない。
それを真ちゃんにぶつけると“麹を見るような目”をされ、
イブの予定も何もありゃしない…悲しい……。
しかし、一緒に飲んでる宮地さんは、同じようなセリフを
葉山に言ってしまってケンカ中…w
ロマンティックなあれやこれやしたいわけじゃなく、
ただ手を繋いで外を歩けたらどんな感じなのかと望むのは
やっぱり真ちゃんを好きだからっていうシンプルな気持ちですよね…。
一人だと思っていた部屋のベランダに
真ちゃんが潜んでいて、一体いつからそうしていたのかわからない程冷えていて
「メリー…クリスマス……」と呟かれ驚きを隠せない高尾です。
ぽかんとする高尾に、少しだけ唇を重ねて「これで騙されておけ!」なんて…。
絆されない方がどうかしてるぜ。
『♯3.はつもうでのなはし』
初詣へ出掛けて、あまりの人混みにカップルのお約束として
手をつなぐ話題をふってしまう高尾は
地雷踏んだ!?と一瞬ビビリますが
(新年早々ケンカはしたくないですからね)
その人混みの中で「今から情けないことをいうぞ」と前置きして
本音を話してくれるのです。
本当は、いつも不安だ、と。
大事にしたいのに、いつもやり方がわからないと。
そのままこっそり繋いだ手は
クリスマスの夜の唇と同じくらい冷たくて
あの日どれだけの時間外で待っていたのか……。
本音を見せるのは恥ずかしいし
スマートだとは言えないかも知れないけれど
それを敢えて「俺たちは二人して本当にださい」と高尾は思います。
更に「そしてとても幸福だ」とも。
気持ちをどういうカタチでも伝えあうのが一番大事で
そこはなりふりかまってなんていられない。
タイミングを多少逃したとしても
不透明な態度じゃうまくいくはずもない。
不器用ながら、想いを伝えあう二人がとても素敵なカップルだと思いました。
どれだけ付き合いが長くても
「言わなくてもわかる」じゃ済まされませんものねぇ…。
もだもだする二人を「ダサイカレシ」と言ってしまうキヅナツキさんの
緑間と高尾に対する愛がまた嬉しかったです!!