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ヤンキーなのに笑うと可愛いって……反則。
aoize haru
爽やか、かわいい、高校生祭り継続中。
タイトルからして、青春真っ盛りなこの本、
表題作は古式ゆかしいヤンキーな見た目の子と、要領の良さそうな今時くんのお話。
屋上でのさぼりタバコがきっかけで仲良くなった二人。
山本は、小山田の見た目とのギャップにきゅんとしたり、小山田が女の子に告白されたのに嫌な気持ちなって邪魔してみたり、自分も女の子と付き合ってみようとしてもなんだかしっくりしなかったりと、徐々にこれが恋愛感情ではと気付きますが、今度はそれを悟られまいと小山田を避けてみたり。
なんだか、その迷走ッぷりの恥ずかしさが実に青春。
同録は、胃袋で落とす大学生物と、バンド男子と委員長の淡い恋。
すべてエロなしですが、そこも、青いぜ!春って感じで好感が持てます。
これが、いきなり速攻青姦方面の青いぜ!だったら、きっとどん引きして評価下げちゃうな。
イラスト部の高校生が趣味で描いてますみたいな絵柄の表紙だなあなんて思ったけど、中身は全然そんなことなく、けっこうなベテランさんなのでは。
なんかこの方の作品・・・どこかで読んでる気がしてならない。どこだろう・・・。
なんということもないありがちなお話なんだけど、心理描写がお上手で、ぐいぐい惹き込まれました。
相手のことを好きだと自覚して、嫉妬するようになって、ようやく描きおろしでキスまで辿り着いて・・・。高校生だもん!こういう進み方でいいのですよ、うんうん。
ほのぼのと可愛く、どこか懐かしいテイストも好し。
この表紙絵、とても手描き感の強いまるでスケッチブックに描いた絵みたいで、それが初単行本のういういしさと、この題名が表わすういういしさを両方表現しているようで、目を惹かれる。
表題はじめ、合計3本の作品が収録されているのだが、どれも「友情」から一歩踏み出した「恋?」かもしれない、その特別な感情になる経緯を表現した作品になっているような気がします。
なのでとてもとても清らかで(?)登場人物に「性」というものを全く感じさせない作品ともなっていました。
授業をさぼって屋上で喫煙している山本がかちあったのは、目付が悪く今どきない短ラン・ボンタン・リーゼントのヤンキー小山田。
彼のヤンキーになった事情を知り、彼の意外性を見つけいつしか屋上でのサボリ仲間に。
そしていつもしかめ面の小山田が笑うとかわいい事に気が付いた山本は、胸のトキメキを覚えてしまうのでした。
いわゆる、ギャップにやられた。コイツ全然イイヤツじゃん!という認識が始まりだと思います。
そこから友情が始まり、皆にヤンキーとして敬遠されている小山田に告白する女子が現れたことから、つきあってみればと言った後、自分だけが知っていたと思っていた彼の笑顔をその彼女も知っていたということから生まれた嫉妬や独占欲の感情。
小山田は、まったくもって恋に鈍感(純情でうぶいともいう)なので、彼女が友達からというその言葉のままに、彼女とのデートに山本も当然のように誘う始末(w)
山本に最初に芽生える特別な感情。
小山田には友情を超えた恋まではどうか?と思える、それでも山本が特別であるという感情。
それを互いに解りあうまでに、すれ違ったりグルグルしたりするのです。
彼等が高校1年生、まだ15歳という年齢にみあった子供らしさというのがみえるような気がします。
小山田のヤンキーの理由は、親を始め周囲の人間がきっと元ヤンだったのでしょう(昭和のヤンキー)
読む漫画が、湘爆とかホットロード(多分母親の?)とか…そんな環境で育ってそれがカッコイイと思って自らやっている、ある意味我が道を行く一本筋の通った部分は正統派ヤンキーなのかも?
そして年の離れた弟の面倒をよく見る良いお兄ちゃんだったりして、人はみかけじゃないよ。
むしろ、小山田が純粋でまっすぐな子だと思うのです。
そして要領のよい隠れ不良?というべきか、そんな現代の不良が山本なんでしょう。
一見、山本が普通の子っぽい感じに描かれていますが、ひょっとしたら対比もあるのかも?と思わせます。
拳で仲直りと理解しあうというのも、萌えるシチュでした。
二人、描きおろしでチューまでやっとこぎつけましたが果たして、この先はいかに?
知りたいけど、彼等はこのままでいいと思えるまさに「青い春」なお話でした☆
【おいしいごはん】
同じ大学の友人がアパートの建て替えで主人公の家に居候にやってくる。
ご飯を作って出しながら思わず告白されてしまう。
両親共働きで家庭の味をしらないで育った主人公が、友人に胃袋をがっつり掴まれてしまうというお話。
始まりの物語として非常に解りやすい展開でした。
この話もこれからどうなるのかな?
【キラーチューン】
高校の学園祭のバンドで歌う同級生にふと立ち止まって吸いつけられた委員長。
学祭後、その同級生が声をかけてくる。
自分が一体何に惹かれたのか?それがわからない委員長を、同級生が気付かせるお話は、ひょっとして「一目ぼれ」のお話でもあったのだろうか?
どれもその先がきになるのではあるが、これはこれで良い終わりでありここでの区切りは妥当だったと思う。
その後については想像を馳せるにとどめるのがいいのだろう。
キュンとか萌えとか、そういうものを激しくもよおすものではなかったのですが、とても自然体で、普段着みたいなお話というのが、居心地のよさを与えると思うのです。