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no more bet
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
同じ年の一哉と逸は従兄弟同士、一哉の両親が亡くなり、逸の親元に引き取られた場面は、泣けた。
逸の父親のチョーのんきな性格には笑わせてもらいました。
子供みたいで可愛らしいお父さん。
周りの登場人物も一癖あるけど悪い人は居なくて、安心安心。
ポーカーの説明はゲーム自体知らないとこんがらがってしまいますが、理解しなくても楽しく読めます。
でも、知っていればもっと、熱く読めたかな?
いや、知らなくても十分手に汗握りましたが。
一哉と逸、初恋なんだろうなぁ。
性格は真逆のようでも、一緒に居て違和感無くて、微笑ましかった。
ポーカー、やってみたくなるなぁ。
従兄弟の二人。
攻めは父の妹の息子で、身寄りがなくなって養子になった。ポーカーのディーラー一哉。
受けは世界中を飛び回るディーラーで、ほぼ母との二人暮らしをしており、公務員という真面目な仕事についた逸。
この二人、というか逸は自覚はないものの無意識に一哉を欲しており、一哉の方はね、もう自覚して逸を想っていたんですが、一緒にいたらマズイと逸から離れてしまいます。この選択が後々の二人の関係を長引かせてしまったんですよね。
カジノ島を舞台に、二人は仲は良いのに何かというと言い合いになっちゃったり、賭け事全部、そしてそれを生業にしている一哉を避けたりする逸。
このままじゃダメだと逸は禁止されている勝負に出ます。んで、見事勝って、めでたしめでたし、なんですが、ポーカーの実況が書かれていて、これがまた面白い。当然、フィクションなので、盛り上がるような書き方なんですが、思わずカジノれポーカーに行ってみようかなと思っちゃいました。
(私は面倒なので普段はルーレットしかやりません)
あと、お母さんが素敵過ぎて。きっと息子達の関係を聞いても仕方ないねって言いそう。
このお話のスピンオフもあるようなので読んでみたいと思います!
難しいぃ!
お馬鹿な私には、カジノのルールが理解できないまま、読破してしまいました(笑)
何というか、二人の心の近づきよりも、カジノゲームに本腰を入れて書いているように思えて、あれよあれよのままくっついちゃった。うーん、残念です。
離れていた間に、一哉は気持ちを抑えて、逸は自分の感情に気づき始めていたのでしょうね。
さり気なく描かれていますが、存分にいかされていないように思えました。
逸の、はっきりした潔さは、すごく好きで、特に後半に行くにつれ、一哉に感化されかれたのか、より自分の意見を言うようになったのが、良かったです。
二宮先生のイラストが、とても合っていて、ニヤニヤしちゃいました。
個人的な感想ですが一穂さんはお仕事や状況や風景描写が多いですね。
今回はカジノとギャンブルと香港の描写が多くて馴染みのない自分には読むのが大変でした。
特にポーカーでは白熱した場面でもルールがわからずカタカナばかりでただ字面を追うだけになってしまいました。
逸と一哉の関係も途中まではわからず。意識してるのはわかっても、逸は何をそんなに一哉に謝らなきゃいけないのか、なぜそんなにお互いつんけんしてるのかよくわかりませんでした。
父親とギャンブルへの複雑な気持ちとその父親になついて世界をついてまわった一哉への簡単には説明できない感情があるんだろうとは思いましたが。
一哉が逸を好きなのはわかりましたが、逸が性の対象としても一哉を好きなことはくっつくまでわかりませんでした。
藤堂が出てきた時は面白くなるかな?と思いましたが当て馬ほどでもなく、まあいい役割でしたが。
うーん。カジノとポーカーの話の方に重きを置かれてるような、二人の気持ちがいつから育ってこじれて重なっていったのかももっと書いて欲しかったです。
ポーカーのルールを知ってたらもっと楽しめたんだろうなあ。
そしていとこで同じ年同士でとくに身体的特徴の記載もなく、顔も逸は典型的な日本人顔とのことですが一哉は目付きしか描写がなかったようで、エッチの時とかのイメージというか想像があまり膨らみませんでした。
なんといっても色使いと表紙がひたすらに可愛い。
ディアプラスさんの表紙はどれも好きですが二宮さんの挿絵が最近すごく好き。
作品と合わせてオイシイ1冊でございますヽ(*´∀`*)ノ
お話し。
血のつながらない兄弟。
ギャンブラーで海外からほとんど帰ってこない父が突然連れてきた少年。
家族になり年月が経ち、弟は父と同じように海外に行くことが多くなり
心の距離が離れてしまった。
そんな弟が日本で定職につき、同じ職場で働くことになった
ところから~のお話し。
素直になれずすれ違ってた。
好きな気持をなんとかするために現実的に距離をとってみた。
なんだかんだ長かったんだなと読み終えると思う。
その分思い通じての初めてが即物的で萌えた。
正直ハジメテが風呂場ってどーなのよw
そう思っていたのだけれど”ようやく”という部分があるのであれば
そういったガツンガツンも悪くないのかもと読みおえて思った。
普段はどっちかっていうとそっけない風な兄が
もっと求めても良い。
毎日でもいい。
そんな風に甘えたセリフがツボでした。
ポーカーのルールを丁寧に映画いていただいているなというのも印象。
サラッと飛ばし読みしてしまったのをお詫びしたい(苦笑
舞台がカジノということで、カジノに行ったこともなくカードゲームのルールもよく分からない私には世界観が新鮮で、楽しめました。
が、やっぱり文字だけだとルールやカードを頭の中で整理しながら読まないとついていけないので、集中仕切れなくて入り込みにくかったです。
これが漫画だとイラストで補完できる分、もっと面白く読めたんじゃないかなーと思います。
恋愛面に関しては、元々両想いだった二人がくっつくまでの嫉妬やすれ違いがもどかしく萌える場面もあったんですが、お互いを好きになった過程がちゃんと書かれてなかったのでその部分をもっと読んでみたかったです。
一緒に住んでる時、寝てる逸に悶々してる一哉とかおいしいシーン、実際読みたかった!
思春期の学生時代をもっとクローズアップして、二人が惹かれあう過程がもっと分かってたらより萌えられたと思うのでそこが残念です。
カジノのシーンをメインで書かれたかったからハショッたのかもしれませんが…。
二宮さんの絵はマッチしていてとても良かったです。
脇二人のスピンオフも気になるので読んでみたいです。
日本のカジノという面白い題材に、
親子関係をからめて進む物語ですが、
カジノというところには、そう違和感は感じなかった。
ありえるなぁと。
でも、二人の両親に関しては、ちょっと理解しがたく。
旦那の好きなことを好きなようにやらせる妻、
というのは分かるんですけれどね……
子供が二人も居て、ギャンブルで帰らないって……
百歩譲って、ギャンブラーを職業と考えれば、
分からなくもないですけれど、
でも、やっぱり子供が二人も居て、
奥さん一人で育てて、あまつさえ仕事までさせて、
自分は全く帰らないって、やっぱり無い。
で、肝心の一哉と逸の関係ですが、
二人が互いに惹かれあっているのは
なんとなくわかっていても、
そのすれ違い感を楽しめない感じ。
決定的に説明不足。
互いの心の機微が描かれているわりに、
その基板というか、どうしてそうなったかとか、
エピソード不足。
そう思っているのは分かるけど、
どうしてそういうふうに思うようになったのかが分かりづらく、
気持ちが乗っていかなかった。
脇の二人がいい味出してるなぁと思ったら、
ちゃんとスピンオフがあったので、
そちらが楽しみです。
カジノという舞台への挑戦は面白かったけれど、
キャラクターのBL的背景の説明不足な感がいなめず、「萌×1」
実はこの話を読み終えた直後の評価は<中立~趣味じゃない>になるなと感じた。
家族同然で過ごしてきた一哉と逸のすれ違いを通して、父親の存在とギャンブル(ポーカー)に対して二人がどう受け止めて関係が変わっていくのか。
そんな気持ちの移り変わりの鍵となる父親の性格がピーターパン症候群みたいでてんで受け付けず、家族愛を汲み取るどころじゃなかった。
文章に関しての印象も、一哉と逸は根っこは似た者同士なのに上手く噛み合っていないのだが、同じような事を言い合っている二人の会話はどれがどっちの台詞か読んでいて迷ってしまい少しイラッときた。
このやり取りを二人が両想いを確認するまでのすれ違いとして捉える事ができずにいまいち楽しめなかった。
あと、個人的に小説の中の薀蓄を読むのは好きなのに、今回のポーカーゲームの勝負の行方がこと細かく書かれた肝心のシーンがいまいち集中して読めずに、読み飛ばしがちになってしまった。
始終こんな調子だったので二人の恋愛過程も楽しめず…。
それなのに微妙に評価に迷ったのはこの話、小説なのに何か視覚的にフィルターが掛かったような感触を感じたから。
まず、カジノ施設が舞台といってもギャンブル臭が薄くレジャー施設寄りに感じたし、日常を過ごす場面があってもキャラクター達に不思議と生活感を感じない。
こういった感覚が作者の持ち味なのだろうか?
私自身、この一冊が一穂さんの初読みなのでよく解らないのだけど…。
他に気になったのが脇役の藤堂と芦原で、むやみに自己主張しすぎずに逸とのやりとりが結構粋だなとは思った。
二宮さん、お忙しいんでしょうか・・・もっ、もっっとイラスト欲しかったー!これはあんまりじゃないですか?せめてもう2カットぐらいあってもいいと思う。 さて、感想ですが、まだこれから日本にできるかもしれないカジノという、近いようで遠い設定に、いまいちピンとこないままでした。幼馴染のような兄弟のような、というのも私には鬼門なんだけど、一哉のキャラが立っていたのがよかったです。しかしほんとにこの産業、日本で受け入れられる日が来るのかなあという懸念でいっぱいになったのも、読んでよかったところかな。
カジノというお話し上、どうしてもちゅうちょしてしまう方がいるのはわかります!自分もそうでした。
正直一回目に読んだ時にはそのカジノという世界観に、へぇ、そーなんだぁ〜とのりきれなかった感は否めません。
が、しかし!
周りの設定がどーであれ、これは一穂さんの幼馴染もの?義兄弟もの?ですよ!
そんなベタな⁉︎王道な‼︎
なエピソードもあったりしてにやにやものです!
二宮さんの絵もたまりません!!ちょっと口の端をあげて笑う感じなんて、もうどうしてくれようかと思います!(笑)
カジノだしちょっとした近未来だしギャンブラーってなんなのって感じかもしれないけど、逆にそんな設定でも読ませてくれるのが一穂作品。
もしかしたら一回目読んで乗り切れなくても、徐々にボディブローのように効いてきます!
初めてのちるちるでのレビューがこの作品、だってかなりの高評価、
これが気にならない訳がないじゃないですか。
BL作品でも東京カジノを題材にした架空の作品を多く見かけるが、
この作品もそんな一つで、実際オリンピックに向けて再度考察されている懸案、
実際に出来たらこうなるかもと想像を膨らましてくれる作品で面白い。
そんなカジノで起こるひとつの恋、それもいとこ同士で片方は都の公務員で
もう一人は都で運営するカジノのディーラー。
時代を先読みしたような題材で心惹かれますしギャンブル未経験でもドキドキハラハラ、
一世一代の恋をモノにするための大勝負に胸躍る展開、高評価を納得。
心待ちにしていた一穂さんの新作でしたが、
カジノかぁ~、とちょっと落胆したのは否めません。
が、
リゾート島という発想や、都心から船で移動するルート、
それを管理する組織など、ユニークな設定てんこもりで、
予想を裏切り(?)なかなか面白かったです。
公営カジノを管理する都職員の逸(受け)と
ディーラーの一哉(攻め)は義兄弟。
…義兄弟\(^o^)/!
義兄弟モノ大好きなので、この設定からワクワクしました。
ただ、同じ家で共に育った時代のエピソードや、
お互いが惹かれ合った出来事などが、
ほとんど書かれていないのが残念。
義兄弟ならではの背徳感とか、許されざる感じは、
カジノの華やかな雰囲気にかすんでしまっています。
終盤で、一哉が逸に
同じ二段ベッドに眠る逸に劣情を募らせていたことや、
思い余り犯しそうになったことなどを白状しますが、
こんな素敵エピソードを台詞で説明なんてもったいない!
このエピだけで1章分は読みたいくらいです(笑)
逸から一哉に向けての気持ちはさらに分かりにくかったです。
その部分が書かれないのであれば、攻めは一哉でなくても良いのでは?
脇キャラの、芦原も藤堂も魅力的な人物だったので、
どちらが攻めでも良い気がしました。
ラストの、一哉と逸のサシでの大勝負は、
ルールを全部理解しようとするとストレスになりそうだったので、
私は最初から放棄しました(^_^;)ごめんなさい☆
が、それが吉と出て、雰囲気を感じながら楽しんで読むことが出来ました。
真剣勝負時のお互いの緊迫感や、スリリングなライブ感には圧倒されました。
周囲の客と一緒に、ドキドキハラハラ、楽しかったです。
二人の両親も、素敵だなと思う部分もありましたが(特に母親はカッコいいです)
両親の描写に頁を割くのであれば、
やはり一哉と逸のやりとりや会話、心惹かれあうきっかけのシーンを
きちんとした形で見たかったなぁと思います。
普段の一穂さんらしい切なさや、心を掴まれる雰囲気はありませんが、
おもちゃ箱のようなわくわく感やキラキラ感があります。
そういうものを追って読むとイイ感じだと思います。
BL的にカジノが舞台なんて珍しいと思うので
一穂さんには、今後もどんどん新しいことにチャレンジして
素敵な作品を書いて欲しいと思っています。
私も、今後カジノのルールを理解するような機会があれば、
その時はぜひ、この作品を読み返してみようと思っています。
snowblackさま
はじめまして。
コメント頂きありがとうございます!
気づくのが遅く、返信が遅れまして申し訳ありません。
無配本の「2013winter」は私も何とか入手し、
本作「ノーモアベット」の前にそちらを読んでしまっていました。
(本編読了後にお読みくださいとあるのに我慢できず…☆)
私もsnowblackさんと同感で、若き日の一哉の逸への気持ちが切なく、
また、ちょっとお兄さんっぽい逸と、やや幼さの残る一哉の
二人の関係が微笑ましくもあり…(*^-^)
遠い将来を、二人が同じように考えているラストも素敵でした。
この二人がどんな恋をするのかな?と楽しみにしていたので、
本編はチョット物足りなさがあったのかも知れないです。
本当に、こういうお話を本編に入れて頂きたいですよね。
ブログにアップとの情報、ありがとうございます。
毎回手に入るかどうかハラハラしているので、
今後は少し安心出来そうです。
有益な情報ありがとうございました。
今後もsnowblackさんのレビュー楽しみにしています。
今回はコメント頂き、本当にありがとうございました
ねこぷー様、はじめまして。snowblackと申します。
私も一穂さんの作品を楽しみにしている一人です。
今回の新作はまたまた新機軸、わくわくキラキラする作品でしたが、
確かに「恋」という面では物足りないのは否めませんでしたね。
この冬コミの無料配布本「2013winter」は、お読みになられましたでしょうか?
短い中で一哉の高校時代の逸への気持ちが描かれており、
私は読んで切なさに思わず涙してしまいました。
一穂さんの同人誌には、これも本編で書けばいいのに!
と思わずにはいられないものがしばしば見られますが、これもそうかな……。
お手に入りにくくても、暫くするとブログにアップされますので
もし未読でいらっしゃいましたら、是非ご一読頂ければと思います。
ギャンブル、カジノを背景に描いた作品でラブ要素に家族愛とギャンブルの
興奮と緊張が感じられるストーリーになっていたと思います。
個人的にはカジノやギャンブル全般に興味も理解も無い保守的な私ですが
ゲームのルールを知らなくても以外に楽しめる内容になっていました。
しかしながらこの作品に萌を感じるかと言われると少々難しく感じますね。
日本の架空のカジノを背景にしているので、イマイチピンとこないのもありますし、
ギャンブルが好きじゃないと言うのもあるので作品にのめり込むことが
やっぱり出来ない、子供心を忘れていない男達が出てきますが、
この自由な感じのポーカーをこよなく愛する男たちの気持ちがわからないと
共感はなかなか持てないかも知れません。
【一穂作品】×【カジノ】って意外な組み合わせだけど
きっと持ち前の、理知的でウィットに富んだ作風が
いかんなく発揮されているんだろうな~~と期待して手に取りました。
結果……うーーーーん
カジノの楽しさは伝わってきたけど、観光客目線というか…。
心情描写もアッサリめで、どこまでもポップな印象。
悪くはないけど、ちょっと物足りなかったです。
まずBLとしては、
「昔から一緒にいるうちに自然と両思い」パターンなのですが
本書はその「昔から~」のエピが少ない上、
ラブより家族の絆を描いたものが多くて・・・
「両想い?なんで?どこらへんから?」って感じで
ちょーーーっと脳内補完が難しかったです;
ホームドラマとしては、良かったと思います。
ギャンブラーとして世界を飛び回る父と、母との絆。
(このお母さんの、意外とぶっ飛んだキャラが非常に良かったマカオ編☆)
逸(受)の、父と一哉(攻・義弟)への、反発心と憧れ。
真剣勝負に挑んだことで、
自分の中にある賭博師の血を受け入れ、家族と和解――
BL展開がなくても(実際にはありますが)成立しそうな、良い話です。
もっとも、BLとして多少薄くても、
読み物として(ギャンブル物として)面白ければ、
もっと評価を上げていたと思います。
しかし、肝心の「大勝負」シーンの迫力が…。
読者への配慮か、ルールや手札の説明が丁寧すぎて、リズムが宜しくないです;
面白いギャンブル物って、たとえルールをよく知らなくても
高度な心理戦のスリルや緊迫感、描写の迫力などで
グイグイ読ませるものが多い(と思う)のですが、
本書は、誠実な作風故か、そのへん今一つだったかなーと。
また、何度か出てくる「大勝負」ですが
蓋を開けてみればどれも身内同士の戯れで、世間が狭い。
せっかく面白い舞台設定なのだから、
もっと外部の人間との交流や、公営カジノの問題点など
話を膨らませてほしかったかな~~と。
一穂先生が、ポーカーのシーンなど
非常に楽しんで書かれたであろうことは伝わってきますが、
着地点が「義兄弟同士の恋愛」とか「家族愛」とか
内輪なテーマなこともあり、
別にこの設定でなくても…と感じてしまいました。
色々とネガなことを書きましたが、評価は「萌」です。
ちょっと散漫な印象も受けましたが、
楽しいカード勝負あり、一穂作品らしい軽妙な会話あり、
心温まるホームドラマもあり…でサラッと読むには良い作品だと思います。
普通におもしろかったです。
日本初の公営カジノが舞台というこで、ポーカーのゲームのルールとか延々説明されて、その辺はふうんって読み飛ばしたりはしましたが、
広義の義兄弟物としては、それなりにおもしろかったと思います。
ただし、これって、一穂さんの本なんですよねぇ、、、
なんというか、、
そんなこと、すっかり忘れて読んじゃいましたけど、
作品の舞台といい、登場キャラといい、文体というか語り口も、挿絵が二宮先生なのも、まあ、とりあえず、全体の雰囲気が「一穂ミチ」の作品のイメージからは予想外な感じといいますか、、
あまりイメージが固定化しすぎるのはよくないとか、作風の幅を広げようとか、色々あるんだろうなとは思うのですが、
せっかく魅力的な脇キャラが出てきた割には、逸と一哉のまとまり方が結構ザックリだし
ともあれ、ちょっとパラレル入った娯楽作品としては、カジノ勝負ののドキドキハラハラや、お色気シーンもしっかりサービスされているし、充分おもしろい。
けれど、「一穂ミチ」の新刊としては予想外な物に出くわした感じで戸惑う、って感じでしょうか。
個人的に私は賭け事が大嫌いなのですがw
いやー、なんかダメ人間ってイメージしかないんですよ、
正直なところ!!
しかし、こちらを読んで、儲けたいだけのバクチじゃない、
勝負を楽しむものなんだ…とちょっと見直す気持ちになれました。
(って偉そうだな!!;)
真面目で地に足がついた仕事と生活を望んでいた逸と真逆の一哉。
二人は従兄弟にして戸籍上は兄弟。
逸の、ギャンブラーである父の妹の息子が一哉なのです。
諸事情により引き取られたそのシーンから
父が一般的な常識では考えられない大胆な言動で
「…うっわ…自分の父親だったら……」と思いましたが
型にはまらない鷹揚さと懐の深さで
一哉が救われた事も逸の唯一無二の存在になった所以も
父ならではだったんだなぁとしみじみ思いました。
ギャンブラーの父に懐いて、一緒に飛び回った事もある一哉に
羨ましさもある逸の複雑な想いがとてもわかりました。
実の息子より一哉を愛しているんじゃないのか?
自分の大事な一哉を日本外に連れて行ってしまった父への憎しみと共に
母の、文句も言わずあっけらかんとしている姿が健気で…。
母の香住さんはいい女でした…が、私では絶対無理だなって思いましたw
“亭主元気で留守がいい”っていうのは、
いつも側にいるから言える事であって、
文句も言えない、ケンカも出来ない距離だったら
信じていても愛していても寂しいんじゃないかって思うんです。
でも後半若干、素直な胸のうちを息子二人に明かしてましたが…可愛いな。
女として尊敬します!!w
さてさて、肝心なBL部分ですけれど、
私は真面目受けが好きなので、大層楽しませていただきました!!
逸を口説き落そうとする藤堂(後にその正体が明らかに…w)との
会話の応酬に「…ふふっ」となり、
二人でいたところを目撃し、逸に嘘をつかれ激昂する一哉とかカッコ良かった!!!
頭の回転が速くないとディーラーもデキる広報もやれないでしょうけれど
やっぱりミチさんのセンスってすごいなぁ…と思わされました!
言葉遊び的なところとか、職人!?みたいなw
一哉の、プライベートでは汚部屋風(?w)だったり
適当そう?って部分があるのに
ディーラーとしてはピカイチなギャップ、たまりませんでした!
(作中に出て来た架空のDVD、
先輩の芦原が言った[痴漢車トーマス]に思わずふきましたよww)
そうそう、芦原が一哉と逸、両人のかなりいいアシストをしてくれて
こういうポジションも手堅いなぁ…とぞくぞくでした。
交わりでは、これでもかとエロい逸を読ませていただいて、もう…!!
普段乱れなさそうなタイプが…って、これはもう御馳走ですよ!!
更にそれを二宮悦巳さんの挿絵で拝める幸せときたら!!!!!
一哉にのって、逸が背中を弓なりに反らせて感じるシーンは…
穴があくほど見つめてしまいましたw
一哉のたまらなそうな表情もまた……くぁー!!
あとがきでミチさんも二宮さんの魅力について語っていらっしゃいましたが
「口の端をきゅっと上げて、
ちょっと悪い感じに笑う時の表情が特に好きで好きで、」
わかります────!!!
眼福でした!ありがとうございます!!
大勝負のクライマックスシーンでは
私は頭が悪いのでピンとこられなかったのですが
ここを楽しめたら相当面白いはずです!!
“絶対負けたくない勝負に勝ちたい時は、全部を賭けること”
逸の父の言葉が沁みます。
でも、勝ち負けじゃない時も人生にはあります。
そもそも、勝負がつかない事柄も多いです。
それでも私たちは生きている限り選び続ける。
勝つ事を信じて。自分を信じて。愛する人を信じて。
人生の勝敗を決めるのはきっと自分自身だと思います。
一哉と逸は、お互いを好きになって想いを告げあって大勝ですね!!w
これからも小さいケンカなんかしながらもお幸せに…♪
一穂さんは一番大好きな作家さんです。
ピュアな硝子細工のような心情を書かせたらピカ一!と思っていますが、最近は年齢層の高い、自立系のキャラが多くいまいち乗り切れません。
今回も数ページすすめて休むという読み方でした。
受けの逸は、容姿も性格も職業もザ・公務員。
今は公営カジノで広報として派遣されています。
攻めである一哉はカジノディーラー。
従弟だが、逸の両親の養子となっているため、戸籍上は同い年の兄弟。
昔から海外をフラフラし、ポーカーでお金を稼ぐ父親を軽蔑していた逸。
そんな父親に一哉が、高校卒業後一緒に海外へ出てしまったことで、ふたりの間の空気は微妙なものに。
そんなふたりが同じ職場で働き出し、関係を修復していくお話。
主人公ふたりは口調が違うのでまあなんとかなるとして(それでも首を傾げること数回)、他に何人か混ざった時に誰が話しているのかわからないということがありました。
雑誌掲載作なのでページ制限があるのでしょうから仕方ないのですが、それでももう少し読み手に親切にして欲しいと思います。
あと、ふたりの賭けシーンが長く、ポーカーにはまったく興味がないためルール説明も読むのが苦痛でした。
あの行数を他のものにさいて欲しかったというのが、正直な気持ちです。
そして一哉の、「楽しくなけりゃ、仕事じゃねえ」という考え方には1ミリも同意出来なかったですし、実の親だからこそ許せないことや目をつぶれないことがあるという、それは一種の甘えではありますがそういう感情もあるんだよ…と、まるで歳の離れた弟を見るような気分で、ため息しか出ない始末でした。
唯一、「おお!一哉カッコいいじゃん」と前のめったのは逃避行シーンかな。
逸も地味すぎて記憶にあまり残っておりません(汗
いつもは派手派手しいキャラでなくてもジンワリと染みる一穂さんの受けキャラですが、今回は残念でした。
個人的には攻めは一哉より同僚の芦原の方が良かったなあと思いましたし、藤堂も魅力があって、脇キャラの方がふたりよりもずっと記憶に残るという作品でした。
とにかく、主人公ふたりの行動よりも、カジノルールブックを読んだという感じなんですよね。
すごく楽しみにしていた新刊だったので、よけい期待が大きくなってしまったのかもしれません。
でも、また次回作に期待しちゃいますがね。
この作品は個人的にはいまいちかなぁ…と。
基本的に、ひたすらカジノで賭博なお話です。
家長が海外を飛び回るギャンブラーで、滅多に家庭に寄り付かず収入は恐ろしく不安定。苦労する母を見て育った受け・逸はそんな父にもカジノにも欝屈した思いを抱えている。対照的に、幼い頃に養子として引き取られた攻め・一哉はポーカーに魅了され、伯父の愛弟子として賭け事の世界に生きる。
そんな二人がポーカー勝負を通じて再び心を通わせ、家族の絆を再構築してゆく訳ですが――。
父と従兄弟の、自分と父よりずっと父子らしい関係からの疎外感だとか、父だけでなく弟までも自分を置いて飛んでいってしまう、恨みがましい淋しさだとか。その辺の描き方は丁寧で繊細で、流石だなぁと感じました。
ただ、そこからもう一歩踏み込んで心にぐっとくるものが無かったように思います。
一つは心理描写がかなり物足りないこと。「家族」がなぜ「その中での男同士の恋愛」に発展するのか、逸が本当に恋愛的な意味で一哉を好きなのか、読んでいていまひとつ分からない。
それから、ポーカーゲームに全部を持っていかれてしまった感があります。一哉を手に入れる為に全てを賭けた勝負は圧巻、私はゲーセンですら殆ど遊んだことがないレベルで賭け事からは縁遠いのですが、思わず賭けポーカーをやってみたくなる程でした(笑
ただ何と言いますか…心理面での説得力に欠ける所で、勝負の勢いで何となく話が転がっている、という印象を受けました。結局なぜああいった展開になったのかもよく分からない――あくまでそこの盛り上がりありきだったかな、と。
なので読み終えてみると、カジノ以外の印象が特にありません。
期待してただけに、うーん……不完全燃焼な感じです。
NO MORE BED? NO MORE PET? イヤイヤ、NO MORE BETだ。
タイトルから知れるように、カジノを舞台にした本作品は、
どうなるんだろう!え?こうきたか!といった面白さだった。
叙情的と言われる一穂作品だが、今までも実はあちこちに
このようなちょっとトリッキーで洒脱なモチーフが散りばめられていたが、
それがここに来て全開という感じ、面白かった〜!
時は現在、東京に設立された半官半民のカジノが舞台、
そこに勤めるディーラーの一哉と、都から出向している逸(いつる)は、
10歳から兄弟として育った同い年の従兄弟同士だ。
竹芝からフェリーで20分、埋め立て地の人工島に造られた
カジノを含むありとあらゆる遊興施設が揃ったリゾートアイランド。
読みながら、一瞬自分がニュースを見落としていただけで
いつの間にか本当にこんな施設がオープンしていたかのような気分になる
絶妙の「うそ」のつき方……
今までの一穂作品は、まるで本当に隣りで起こっているかのような日常の中の
一歩内側で起こるドラマを描いていたと思う。
でも、今回は仕掛けからして派手で大掛かり!
合コンで職業は公務員と名乗っているところから始まる話に
最初は今ひとつ乗れなかったが、
華やかなカジノリゾート島で物語が動き出した途中から、
目が離せない感じで一気に読んでしまった。
逸の父は、その世界では知られたギャンブラーで
世界を股にかけて……と言えば格好いいが、家族を放って世界中を回っている男。
そんな彼に傾倒し、高校卒業後一緒に世界を巡っていた一哉と、
そんな父に残され、その上一哉をも連れていった父に反発する逸。
少年の面影が残る、でも大人の二人。
正反対の性格のようでいて、いざという時の胸のすくような思い切りの良さは
さすが同じ血と思わせる、主人公二人の造形がいい。
この二人、LOVE的には義兄弟という美味しい設定ではあるものの
離れていた時間に素直になれなくなっちゃっているだけで
話の最初からお互いが好きだった(自覚の程度は二人に差があれど)前提で
これと言って心揺さぶるような展開ではない。
本作はテンポのいい会話や、個性的な脇役(藤堂さんやあっさん!)も面白いが、
何と言っても、ポーカーの勝負を通じて彼らの気持ちが表現されている様が
スリリングで秀逸。
最後のオチの付け方も、ニヤッとする楽しさ♪
書き下ろしの『LET IT RIDE 』は、半年後の一哉と逸。
香住さん(母親)とともに、丁度父親が滞在中のマカオへ見学&観光に向かう。
ここで起きる一波乱もまたハラハラドキドキ、盛り上がっています。
すっかりまとまった二人の旅先Hもまた、なかなかエロく盛り上がっておりますw
そして、うーん、この両親がまたいいキャラ!
繊細な心理描写、味のある会話や蘊蓄のある表現は、いつもの一穂節が健在だが
切なさというのはあまりない、エンターテイメント性の高い本作。
そういう意味では私の「萌え」ツボとは少々違うのだけれど、
あんまりに面白く、後味爽快だったので、やっぱり「神」つけちゃいます!
ああ、マカオかラスベガスに行きたくなっちゃった♪
気分は一穂さんにstraight-bet!
※出版社特製書き下ろしペーパーが、本編の最後から直後の話なのだが、
ちょっと切なく、ほっこりキュンとしてとてもいい。
もしこれから入手される方は、是非ペーパーつきを!