東雲月虹
salt&sugar
市川こころさんのオリジナル同人誌です。
真面目で恋愛に縁も無く、
酒での失敗はしたくないし飲めない為、普段は飲まない塩見。
ところが無理矢理同僚の佐藤に参加させられた合コンで
ある女性に「可愛い」と言われて有頂天になり
飲み過ぎてしまいます。
二日酔いで目覚めた場所はどこぞのホテル!
誰と何を…!?と動揺しますがきっちり会社へ行くあたり
やっぱり真面目w
塩見を可愛いと言った女性とあの夜を過ごしたのだと確認して
せっせと彼女にカバンやら服やら、ねだられるままにプレゼント。
「そういうのどうかと思うよ」と佐藤に忠告されたのに
幸せだからと聞かない塩見。バカですw
眼鏡をわざわざコンタクトにまでしたりしたというのに、
電車内で偶然見てしまった、彼女と子供と旦那。
既婚者だとわかり、騙されていたとやっと理解するのです…。
(そういう人は合コン行っちゃダメだし、
あれこれ買ってもらうなんてダメです!!w)
落ち込んで「笑える」と自虐的につぶやく佐藤に
「お前が傷ついてんのに笑えることなんか一つもねーよ」と男前なことを…。
思わず「女だったら惚れてるところだった」と言って
何故だか落ち込む佐藤の頭を軽くたたいた瞬間、
あの夜の事が蘇るのです。
一緒にホテルへ行ったのは、佐藤。
「好きだ」と囁き、自分を女のように抱いて
それが嫌じゃなかった記憶が…。
思い出して一睡も出来ず、電車内でも一人でテンパる姿が楽しかったw
本人を目の前にすると生々しくて
いつにもまして妙だと言われるような態度をとってしまいます。
平然としている佐藤が憎たらしい。
残業をしていた佐藤に塩見からの着信があり
「塩見は預かった」と物騒なセリフが!
和田課長がふざけてたんですけども、この課長がお茶目さんで
かなりいい味だしてます!!
飲んだくれた塩見の収拾がつかなくなって助けを乞うたようです。
酔いつぶれた塩見を部屋に送りベッドへ寝かすと
「思い出した」と言われ佐藤は動揺します。
「たまには男も試したくなったんだろ」と言われて
つい「そんな男だと思ってんのか!」怒ってしまいます。
今迄散々想いを押し殺してきたというのに、そんな言いぐさ……。
押さえつけてキスをして「今度こそ忘れろよ」と捨て台詞で去りますが
まさか、塩見はどちらも忘れられるわけがありません。
家の鍵がなくなっているのに気が付き、
佐藤が持っていったにしても、あんなキスされて返せとも言えない。
仕事中も悶々したまま、退屈な夜を持て余していると
ドアの新聞うけから何か物音が…。
佐藤が落としていった、鍵がそこに。
避けられて寂しくて、ただの喧嘩ではない状況に胸を痛め
社内で会った時、そんなキャラじゃないのに塩見は泣いてしまうのです。
まだ好きだとは自覚出来ていませんが
佐藤が側にいないとダメなのがわかって良かったね…。
優しくするのは塩見にだけだとあっさり言い放つ佐藤がかっこいい!!
佐藤は佐藤でずっと片想いしていて、
塩見が煙草嫌いだと言うから禁煙してたくらいなのが健気でねぇ…。
塩見が佐藤にしか弱みを見せない、愚痴らないって
無防備でいいじゃないですか!!
かわいいなぁ…。
描き下ろしの「遠いようで近い未来の話」は、
昨夜甘い夜(合体2回目w)を過ごした二人が満員電車に乗車中、
佐藤がすっきり爽快な様子に反して塩見はぐったりどんよりww
部屋の隣人にバレたらしい事が気になって不機嫌でもある塩見は
「次から気をつけるって」と言われ
「ぜったいぜったいだぞ」釘をさして睨んだものの
ハッと我に返り佐藤の脛を蹴って
「つ…次なんてあるかバカ……!」
赤面したまま鞄で口元を隠すのです!
それに対してスイッチOnした佐藤の気持ちがわかります…。
ツンデレって美味しいですよね!!
こころさんはあとがきで
「塩見は一生童貞非処女なのかなーかわいそうだなー。萌える。」
とおっしゃっていて
一人から誰よりも愛されているならそういう人生もいいじゃなーいと
私は思ってしまうのでした。塩見、ごめん。
あんな夜の事をそこまですっかり覚えていない朝ってあるのかな…??と、
飲んだくれても記憶がしっかりある私は多少疑問に思ってしまいましたが
塩見は酒に弱いから仕方ないのかもw
ビジュアル的にも受け攻めの性格にしても
とても好みのお話でした!!リーマン万歳!!
素朴な絵柄もまたたまらないこころさんでした♪
ラブい二人の続きも読みたいです!!