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cadenza
「青の軌跡」番外編、三四郎編カイ編に続く第三弾。
前二作には、それぞれ「三四郎 tempo rubato」「カイ accelerando」と
タイトルをつけてレビューを書いた。
今回は読む前表紙を眺めて「tutti」(全員で)とタイトルをつけようと
思いながら読みはじめたのだが……
確かに、ジュール・ヴェルヌ号の仲間だったサンドラとロードも登場し
メンツは揃った感はあるのだが、結局この巻ではそこまで、
作戦開始!の号令がかかったところで、待て次巻。
しかも、あと1巻で月の独立という壮大な計画は収束がつくのか?!
話は、カイの義父アドミラル・ドレイクと三四郎が会っているところから始まる。
月の独立の為に下準備を重ねるそれぞれの様子が描かれて行くが、
その中にはハニートラップも含まれ、
カイの月人として葛藤や、それを巡る三四郎との齟齬が描かれる。
様々な物を吹っ切ったかのように思えたカイだが、まだ色々と囚われがあるんだねぇ。
口絵に描かれている赤毛の少女(この子が誰かは察しがつきますよねw?)リリアンや
初登場のキャラもなかなか興味深い。
カデンツァというタイトルからして、
作者自身こんな展開になるとは思っていなかったのかも。
ちょっとした番外編……位だったのかもしれないが、
実際にはどんどん話が大きくなってしまい……ということだろうか。
長く楽しませてくれるのは大歓迎だが、行動する彼らを早く読ませて下さい!
青の軌跡シリーズ番外編という名の第三弾。
番外編と銘打ってはいるけど、番外編だから本編だけでいっか、って感じでなく2人の関係にはっきり結論がでそうなこのカデンツァ。
本編のラストが本当に好きだったから、あのままでもよかった気がするんですが、やっぱりこの2人の結末が見たいですよね。そして書き始めたからにはサクサク進んで欲しいのです…。このままじゃ次が出る頃には内容を読み返さないと細かなところは忘れちゃいそう。一つの星が独立する話なんて、あと1,2冊じゃ終わんない気がします。
くっついたり離れたり、距離が近くなったかと思えばまた仲たがい…なんてことをずっと続けてきた2人ですが、この話のラストではまたまた大きな亀裂が入ります。出来ればこれが、2人が2人の関係で悩む最後であってほしい。
でもこの本で唯一大きな変化かな?と思ったのは、前半のドレイクと三四郎が面会した後のカイと三四郎の会話。
自分の男を親に会わせるなと不服を言った三四郎に、カイは一瞬ぽかんとしますが、三四郎が自分を「カイの男」だと言ったことに爆笑。それで三四郎は赤面して怒って自分はバカじゃないし節操なしでもないと訴えますがカイはずっと笑っている。ともすればギャグになりそうなシーンですが、三四郎は悪魔で真剣。「カイが好きだって前に言ったよな」って台詞に、カイもやっと笑みを止めます。
三四郎ってひょうひょうとしているので、いいなって思った人には素直に「好き」って言ってきたと思うんです。本編で何度もカイに告白めいたことを言ってますが、それが持続性がある言葉だとか、2人の関係を契るものだとか、カイは全く思ってこなかったと思うんです。正直本編読んでたときも別れた後も三四郎の真意って分かり辛かったんですが、本当にちょっとだけ、三四郎のカイに対する「誠意」が見えた気がしました。
カイも、そんな信じてこなかったものをつきつけられた面食らったリアクションをします。このシーンを見られただけでも、読んでよかったかなと思いました。
年月を重ねて、イラストの沖さんの絵がどんどん味のあるものになっているのが良いですね。
早く続きが読みたいです…
こちら、足掛け20年以上の作品なので、読み返して読み返してをしていますが、
カイは、やっぱりあのままで、三四郎もやっぱりあのままで…
今回は、それでもルナンの本質の部分を三四郎が嫌悪感むき出しにしながらも、向き合わなくちゃならないのかな?というところまでは、来ているようで…
ルナン=カイって簡単なようで簡単じゃないから、周りのみんなも大変なんだろうけど。
今回は、ジュールベルヌのオールキャストでおくる物語なので、さすがに年を取ったような変化も見られますが、主人公2人の変わらなさが、ある意味この作品の持ち味なので←少しの変化はあるかな?いや、無いです…(笑)、
その辺りが、どうなっていくのかを早く知りたいです。
続きが気になっても、いつも待たされるので、今回は出来るだけ早く出してもらいたいけど、あとがき読んだら、ちょっと怖いことが書いてありました…
放置プレイだけは、止めてもらいたいなぁ…。
マンボウ
全作読んでおります!ようやく次出た~と喜んだんですが、…もうここまで読み込んだら最後まで読まずには居れません!!そして、ここまで引っ張れるのはキャラ立ってるからなのかな~と思ってます♪