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『コンタクト』
特殊な能力によって治療を行う医師の元へ、銃創のある若い男がやって来た。
彼は最初から医師のことを探るつもりでいたようで・・・。
彼が教授たちと行おうとしている計画や、医師の能力の秘密は謎のまま。
『時間距離39』
ぶっ飛んだお話です。
主人公はガビガビ星人のガビ助で、地球人を滅ぼすために相棒の変身ステッキーと共に地球へ。
作戦は子孫を残せないようにする「ホモ洗脳」。
ある日、ワープ装置が故障。
そこで39年前にも故障した時に、修理をしてくれたフジワラの元を訪れる。
年老いたフジワラは完全にボケていました・・・。
ビジュアル的には老人受けにはならないのでご安心を。
『追いかける時間距離』
『時間距離39』の続編です。
地球へ戻ることとなったガビ助。
しかし時既に遅し、フジワラは還らぬ人に・・・。(死因は老衰っぽいです。)
死後のフジワラの姿を覗くガビ助。
ハチャメチャなお話なのですが、ガビ助がフジワラを想う気持ちだけは切ないです。
『DIVE』
撃墜王と呼ばれたサムは、前線を退き訓練兵の指導にあたっていた。
実は右目を失い、機鷹に乗れなくなっていたのだ。
そんなサムに何かとからんでくる、訓練兵のフィル。
サムを見守る、兄弟同然に育ったディー。
初出は『homme』のみしか書かれていませんが、私の記憶では『Ash!』の最終号にも掲載されたと思うのですが・・・。
違ったっけ?
『EXECTION』
『DIVE』の続編です。
謎の爆発事故。
ディーがはめられ、犯人に仕立て上げられた。
逆恨みによる犯行。
大ゴマが少なく詰め込んであるので、短編でも内容は濃いです。
小笠原さんの作品では、未完のシリーズですが『比翼の鳥』(『裏刀神記』収録)と『地上の鳥』(コミックス未収録)がすごく好きでした。
発売を切実に願う作品のひとつです。
小笠原宇紀さんが、その名義の前の名で描かれていた頃の短編集です。
巻頭のカラーイラスト集がその色彩と光と影の自在さで目を惹く一冊です。
初期作品だけにエロは少なく、SFチックなものの中で女性の存在は無視しているようなパラレルワールドにどの作品も仕上がっています。
また、コミカルな点も随所に入っているのはこの頃から変わっていないようです。
特に「時間距離39」「追いかける時間距離」は地球滅亡を人類総ホモ化によって行おうとするおバカなガビリーノ星人が活躍し、地球人とのちょっとホロっとさせる話も入りの、ギャグマンガテイストを様しています。
変身スティッキー(本当はガビ助のじいちゃんガビ蔵)の登場は、少女漫画のあの必須アイテムグッズであるだけに、一種のBLパロディではないかと思わせます。
「コンタクト」については石原理さんの『セルナンバー8』とかあの辺のゼロコミックスの路線の作風で匂い系となっております。
「DIVE」には書き下ろしで「EXECTION」がその続編として付いており、本編での登場人物の人間関係を明らかにしております。
こうして見ると、小笠原さんの作品は、その世界を自分の中に一通り持っていながら作中にはその一部だけを見せる形にして発表しているという感じに思われます。
それが、こうして見られてよかったなと思うわけです。
こうした過去作品が一冊になってみられるという点でこの作品の評価はあると思います。