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天使・天界(天上界)ファンタジーです。
1983年に小説JUNEで発表された古い作品ですが。
今読んでも充分、萌えるし面白いです。
天使達は、個々に自分の光子をエナジーとして発酵させる
「影」を持つことができる。「影」は己より格下の者から好みの者を選び、
自分の器であるという烙印をその身体に刻む。
そして「影」は主である天使と肉体的に交わることによってのみ、
光子を吸収する。…………なんという萌え設定でしょう!
本来なら自分より格下の者を「影」とするのですが。
天上界に燦然と光り輝く天使長ルシファーを、
激情のまま力尽くで自分の「影」にしてしまった大天使ミカエル。
ゆるぎない信頼と友情で結ばれ、
天上界の熱い羨望を集めてきた二人の関係の変化。
神を敵に回してもルシファーが欲しいというミカエルの執着と狂気に近い愛は、
読んでいて胸が詰まって、息苦しくなります(褒め言葉です)。
ちなみにこのミカエルは名作「間の楔」のイアソンの原形だそうで…納得。
影として淫らに変化する身体に嫌悪しつつ、
自分を「影」という存在に落としめたミカエルを、心底憎めない。
そして神とミカエルの間で精神を引き裂かれそうなルシファー。
神・ルシファー・ミカエルのピリピリとした三角関係。
愛憎と葛藤の渦巻く「影の館」が神の光で引き裂かれるという
悲劇的展開が、これぞ「JUNE」だ!と感じさせられます。
どうにも世界観に酔えなかった。
登場人(?)物が、天使です。
ガブリエルとかルシファーとかミカエルとか、どっかで聞いたことある名前がいっぱい。
彼らがセックスするんですが、どうも笑けてきちゃうんですよ、私。
二つの宝珠ってキンタ〇かしら?花芯がチン〇なら秘肛はアナルで…秘肛から注がれる光波ってなんだ?精液は精気だよねぇ…なら光波とは…聖液とは…うーむ…いろんな液体があるんやなァ…。
そのままニュアンスで楽しめばいいのに、耽美な世界を穢す私の脳ミソが憎いです。
ただ、10代のなかばぐらいのころにこの作品に出会ってたら、全文章を音読したほど酔ったかもしれないなァとは思った。
良くも悪くも、作者の耽美への情熱を感じました。