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teenage blue
「一目惚れ」というテーマで書かれた作品なのだそうです。
一目惚れに理屈はないので、攻めも受けも相手のどこが好きとかどうして好きとかいう描写はあまりありません。
だって、好きになったもんはしょうがないんだもん!!!!!
という訳で、そういう描写が少ない代わりに、攻めや受けがどのような人生を歩んで来たらこういう人物になったのかということの描写が豊富でした。
好きになるのに理由が要ると思う人には向かない物語かもしれません。
個人的にツボだったのは、攻めの梶さんから見た受けの凛太くんの第一印象が明かされたくだりです。
まあなかなか酷いw
でも客観的に見ると、その時の凛くんは確かにそういう感じかもしれませんねー。
そんな残念な出会いでも好き!! ってなってしまうのだから、一目惚れというものは厄k……げふん、素晴らしいものです。
読みやすい文章で、サクサク読めました。
アオハル・ラブ♡でした〜❤︎
恋をしたことによって、さまざまな感情が生まれてソレに振り回されて、嫉妬したりすれ違ったりと『恋の醍醐味』が詰まった物語でしたଘ(੭´ ꒫`)੭̸*
凛太の家庭事情の複雑さには、自分が我慢すれば良い感じでいられると自分を抑えつけなきゃならないし、心の中での負の感情は当たり前だと思った。
だから、寧ろ感情爆発して秀美さんと本当に向き合えて良かったと感じました!
梶との関係もただの先輩後輩で居ようとしている凛太、やたらと凛太を構う梶…。絶対に気があるよね梶先輩?って思いながら読んで恋人同士になってやはり(๑´∀`๑)となりました(笑)
学校の教室での思わぬ告白の伝え方と実った恋の演出がアオハル!って感じでした。
晴れて恋人同士になったあとも2人に立ちはだかる壁が…そして、すれ違い。
丸山先輩がいなかったら、この2人どうなっていたのやら…本音を伝え、結ばれて、もう一つの道を歩むことを見つけられて良かったです!!
丸山先輩のお話『丸山日記』。
この物語の支えた人は、丸山先輩です(笑)
お疲れ様です。これからも2人のこと見守ってやってください!って思いました♪
こーゆーのすっごぉぉく好きです!!
高校生!先輩!片恋!初恋!
きゅんきゅんです!!
私の好きしか詰まってない…
通勤電車で読んじゃったのでマスクしててホントによかったー!ニヤニヤが止まらない…
イラストもお話もすごい好みの作品なんですけど、唯一気になったのがラスト。
同居はちょっと都合が良過ぎませんかね?
個人的には
日本に残りたいけどまだ高校生の二人には結局どうにも出来ず離ればなれの遠距離恋愛になって、「おかえり」「ただいま」ラストもありかな、と。
でもホントに癒されました!
この癒しこそBLの醍醐味。
BL小説入門編として万人に安心してオススメ出来る作品です。
「アオハル特集」で取り上げられていたので読んでみました。
読み終わってから数日経ちますが、家族との距離感に悩む思春期男子というのを丁寧に描いていたところが良かったと思います。
良くも悪くも親とは切り離せず、親に左右されてしまう立場、ささいなことで不安定になってしまうところがいかにも10代といった感じで、それがこの作品の良さに繋がっていたと思います。
仕事熱心ゆえに子供を放置気味だったはずの父親が、年下の女性と再婚。
突如、家族となってしまった年若い義母に大して訳もなくイラつき冷たく当たってしまい、その都度自己嫌悪に陥る凛太。
血の繋がってる親ですら訳もなくイライラする年頃なのに、そりゃ戸惑うよね……と自分の感情を持て余す凛太に同情しちゃいます。
雑誌の特集で「ひと目惚れ」というお題で書いた作品とのことで、入学式の付き添いでやってきた義母が派手に転んでその世話をしてくれた先輩に一目惚れしちゃいます。
その時に凛太の母が継母と知った先輩が、
「若くてきれいな継母にいじめられたら萌えるし、意地悪なこと言われてみてぇ。凛ちゃんのお母さんはそういう意地悪タイプには見えないけど、(実はそういうタイプだったら)ギャップ萌えっすね。」みたいなことをポンポン口にするんだけど、初対面の若い女性相手にこんな言語能力が達者な、しかも「萌え」を連発する高校生はいないだろ……感が強くてあそこは引いてしまいました。
そのチャラさも実は心の鎧で……というところはなかなか良かったけれど、飄々としながらも実は結構重い男でしたーという後半、凛太のことをいつの間にそんなに好きになってたの?と思ってしまい、そこは微妙に気持ちがついていけなかったです。
電子の特典書き下ろしSSは「丸山日記2」。
内容は「丸山日記」の続きで、誕生日のプレゼントをあげた梶と、お揃いのタブレットカバーを用意していた凛太のその後を知ることができます。
宝井先生が挿絵をされているとしって、ずっと手にいれたかった当本。
やっと手にする機会に恵まれました。
高校生、青臭さそうなお話・・・めっちゃ苦手な分野ですが
宝井先生の絵がまたむちゃくちゃ似合いそうな作品でもあり、
深呼吸してから読み始め(笑)
けっ とまではいかずに、かわいいじゃん で読みおわれました~
義理母との親子になるまでの葛藤(結構しっかり書いてある気がする)
なんかがあったからかな?
やっぱ高校生なんで、惚れ切れず(だってほぼ息子状態だもん・・)
また、おいこら保護者!と思う箇所もありました。
ニグレクト系、だめなんだよな。
お話だと中立 ですが 先生の挿絵で中立よりの萌 です。
下記 2部作+ショートです
1.小説DEAR+に掲載された作品:両想いになるまで。
2.書下ろし1:受けさんが家族と絆を深めた後、
おとんが海外転勤になって、どうするよ話。
3.丸山日記:書下ろし2。攻めさんのお友達で、
攻めさん受けさんの関係を唯一把握している
丸山くん視点のバカップル応援物語(笑)
めっちゃショートですが、
丸山くんのやってらんねー気分が可愛く、面白かった。
やっぱ最後のショートってこんな風に
ある程度スパイス効いてないとね。
挿絵ですが、他のお姉さまがおっしゃっておられるように
カラー口絵の攻めさんが、いい~
ちょっとたれ目な、にっこり笑顔に弱いわ、私 と実感した次第です。
複雑な家庭環境の中で居場所が見つけられずいつもイライラしながらもいい子を装うことに疲れた高校1年生が主人公。
父親の若い再婚相手の存在に複雑な思いを感じどう付き合っていいかわからない。
無理して家事をしていた頃、無口な父は何一つ言ってもくれなかったのに新しい妻の手料理は褒めちぎる。
自分とは滅多に口もきかないのに、部下の若い女を口説く。
好かれたくて無理している継母。
そんないたたまれない気持ちや行き場のない怒り、そしてわかっていても悪い方に解釈しまう自分自身への嫌悪。
高校時代など遙か大昔の話なのに、そんな10代の男の子の葛藤が心の声になって描写された一つ一つの言葉が、どれも同感的ですぐに感情移入してしまいました。
仕事ばかりで子育てを放棄した父親にも、無理解な継母にもばか〜と言ってやりたくなりました。
けど、後から彼らの気持ちを正直に語られた部分では、なんだ愛されてるんじゃないかとほっとして、親の心子知らずだなと一緒に反省しました。
初めての恋にオドオドぐるぐるするツンデレ凛太の様子にキュンキュンしました。
宝井理人先生のコミックは、ものっそい好きというわけではないんですけど、小説×宝井先生の組み合わせには毎度持って行かれます。今作の挿絵もむちゃくちゃ可愛くて、作品にとってもマッチしていました♡
高校の入学式で新入生と案内係役の先輩として出会った二人の物語。凛太と継母の秀美が入学式に向うすがら、すっ転んでしまった秀美をスマートに助けてくれたのが梶先輩。凛太は入学後も何かと自分のことを構ってくれる梶先輩が段々気になって…。この気持ちは一体何なのだろう?
大人っぽい同性の先輩に憧れちゃう気持ち、懐かしいなぁ。凛太は父親と随分歳の離れた若い継母との関係に悩んだりしてて、誰かに気持ちをぶつけたくて、甘えたいんだよね。脱常感や逃げ場を求めている時に、カッコイイ先輩が自分を構ってくれたら好きになっちゃうよ。そんで、ありえないけど、もしも先輩からも思いを寄せられているとしたら…、オトメの妄想バクハツです。いやー、そんな都合のイイ少女漫画展開あるかーい!って茶々を入れたくなるのも仕方ないよね。秀美は秀美で、イケメンの息子が出来て自慢な反面、どう接していいのか戸惑っていて、父親も実は息子のことを一番に考えていたりする。家族間の問題を丁寧に描きながら、こんなふうにこなれた、それでいて重くなり過ぎないBL小説にできちゃうのって、月村先生だからかな。秀美が作るお料理のメニューが美味しそうだったり、一方的に凛太の恋愛相談にのってあげようとしても、結局は大人ぶれず、カッコつけられない等身大の女の人の姿を描いちゃうところとか、凄く好きです。
宝井先生がイラストを担当されているだけあって、今っぽくスタイリッシュな印象を受けました。お若い純正乙女に、ぜひ楽しんでいただきたいラブストーリーです。
思った以上に薄味の作品でした。よく一冊の本になったなぁ…。「アオハル」って何だか便利な言葉ですね。お互いの魅力はうまく説明できないけど好きで好きでたまらない!ということの免罪符になるのかしら、などと捻くれたことを考えてしまいました。
青春の一ページと言えば確かにそうですが、梶にとっても凛太にとっても、やがて人生の一ページとなってしまいそうな印象を受けました。二人とも数年後には普通に彼女ができて結婚しそう、と言いますか。
凛太と継母の関係が徐々に変わって行く様子はとても良かったと思います。これまで読んだ月村奎作品も家族愛がもう一つのテーマになっていたので、この作品もそうなのでしょうか。厳しくも優しい視点が印象的でした。
小気味いい青春物語。
若いゆえの葛藤とか、分かりやいすれ違いとか、悩むふたりですが都合よく問題が解決するとか、まるっと収まってハッピーなところとか、ふたりがちょーラブラブだとか、王道だけれどすべて心地よいです。
友人の丸山くんが、それぞれから相談を受けて、結局のろけまくられてるところがオモロイです。
暖かくふたりを見守ってる丸山くんがとてもやさしくてイイ。
この子はフツーに女子とハッピーになって欲しいと珍しいことを考えてしまいましたw
出会った瞬間…とまではいきませんが、入学式の日に案内してくれた気さくな先輩・梶に15分ほどですっかり恋に落ちてしまう可愛い系の後輩・凛太のお話。
恋が始まるの早いなぁという感じのスタートですが、一目ぼれ特集で雑誌に書かれたお話らしくて成程。
この先輩が本当にいそうな誰からも好かれる、友人も異性も回りにいっぱい…というような魅力的な人で、出会ってすぐ惹かれてしまうというのもしっくり来ました。
凛太でなくてもこれなら好きになってしまいそう。
けれど凛太は、自分はただの後輩と言い聞かせ月日が経ちます。
月村さんのかく学生の可愛さは相変わらず半端ない。
梶も凛太も家庭に複雑な事情を抱えていますが、凛太が思春期に年相応の悩みなのちょっと違い、先輩はこの明るく人付きする性格を形成するもとなった寂しく少し暗い部分を持っています。
親の残していったタバコを、かっこつけて外で吸うのではなく、依存性があってやめられくなったから、という理由で一人ひっそり吸っているところが痛ましい。
かといってそれほど重くもなく、学生らしい青春グラフィティといったところでしょうか。
短編集なのでさらりと読めます。のでほんのり寂しくも暖かさのある可愛いお話を手短に楽しみたい方に向いていますが、その分あっさりにも感じられるのでじっくり読みたい人には向いていないかもしれません。
ページ数も本編で200Pいくかいかないかの薄い本です。
それと、他の方も書かれているように、先輩の魅力は満載で描かれているのに梶が俺も凛太が好き、ってなるのはなんだか何故??って感じでした。
どのへんが好きになったのかなぁ。
人気者に告白して実は僕も…って恋愛系の王道パターンですが、説得力が欲しいところです。
タイトルはとても好きです。タイトル通り、子供独特の可愛さ、寂しさやあまずっぱい感じは上手くでていたと思いました。
月村さんの作品は初めてでしたが、思春期特有のイライラやイライラしてる自分にまた腹が立ってぐるぐるしちゃうような自己嫌悪の様子などが自然と心に入ってきました。上から目線のようですが現実に引き戻されるようなクサい感じがなく表現が素晴らしいなと思いました。
好きな先輩に振り回されて悩むところも、継母にむかついてしまって自分の狭量さが嫌になったりするところも共感できるのではないのでしょうか。
強いて言うならばどうして先輩の梶が凛太を好きになったのかが明確であればもっとスッキリ読み終えられたのかなと思います。
巻末の丸山日記はひたすらにほのぼの甘々としていて、ほっこりしてしまいました。素敵な作品でした!
表紙からして年下受けとわかり(´・ω・`)
あと私ほわほわ系とかあからさまに受けっぽい後輩~なのが苦手なもので・・・
話は面白かったのですが短かったかなぁと思いました。
感想を言うと凛太をそこまで梶が好きになる理由が分かりませんでした。
特別視しすぎでもう少しなにか好きになるポイントが欲しかったですね
あと最後の凛太を引き取る~の話がちょっと分からなくて、普通親そんなすんなり承諾しますかね・・まあ梶が凛太と離れたくない、一緒にいたいのは分かりますが人を家にあげるのも嫌な人がそこまでする魅力が私には分かりませんでした;;ごめんなさい
理人先生が挿絵ということで購入した作品。高校生らしい、そんな恋のお話。読んでいて私もこんな青春したいなと思ってしまいました笑
受けは親が再婚で自分の居場所がないと居心地悪く感じているのですが、その境遇が私の家とそっくりで、受けの気持ちがとてつもなくわかり、共感してしまいました。頭の中ではわかっているけれど、つい怒鳴ってしまったり、何かが嫌という訳ではないけど、家には帰りたくない。そんな時って誰にもあると思うんですよね。
受けはその悩みを乗り越えて、少し成長します。
恋も少しずつ少しずつ近づいていき、読んでて癒されました。でも王道って感じかな?
王道好きなひとには持って来いの一冊です!
すごく可愛いお話^^ 宝井さんの絵がとても合っていて素敵でした!
色々な事でぐるぐる悩んでしまう凛太くんがとても青春してるなぁ・・って話でした。
後半にいくにつれ梶先輩が凛くんにデレデレになっていくのがとても良かったですカワイイ!
巻末の丸山日記がとくに面白かったです。
モブ視点って言うんですかね?好きです。ああいうの。
丸山みたいな、友人・モブ・間男・当て馬(ではない)みたいなキャラがいるのがすごく好きです。
好きな作家さんなのに、腰帯の「胸キュンシーン」「61箇所」って煽り文句に期待し過ぎていたのか、凛太が梶先輩を好きになった気持ちに今ひとつついていけなかったし、梶先輩の気持ちも殆どわからないから、アオハルって単語から期待する内容には、両想いまでがちょっと物足りない感じがしました。親の都合とか未成年ならではな展開が出てくるあたりは悪くなかったと思います。丸山日記も良かったので全体としてはまずまずでした。
読み終わった感想は、
「丸山クン、何故あて馬じゃないんだろう」に尽きました。
あらすじは皆さんが書かれていますので、ネタバレ感想文で行きます。
ちょっと辛口レビューかも知れません。
王子様キャラの梶(攻め)とツンデレの凛太(受け)の組み合わせは
自分的にど真ん中なハズなのですが、この評価になってしまいました。
お互いに、どの部分を好きになったかの確実なエピソードがないまま
ただ惹かれあう部分が強調され、お話がどんどん進むので、
同じ絵の、宝井さんの「セブンデイズ」を思い出しました。
あと、これは私の勝手な好みの問題なのですが、
性格の合わない若く美しい義母とのすれ違い→関係修復という
サブエピソードはまったく興味がなかったです(すみません)。
また、義母への手酷い罵倒は、凛太自身の性格の浅さが知れてしまうもので
読んでいてちょっと落胆しちゃったかなという感じです。
身勝手な子供っぽさは、見方によっては純粋で初々しいかも知れませんが、
自分は「鬱陶しいんだよ」などの台詞は受け入れられませんでした。
とりあえず、義母との関係でもたついている主人公には、
おかあさんなんてどうでもいいじゃないか!
BLなんだから恋愛しようよ!
と言いたくなりましたヾ(--;)ぉぃぉぃ
ここにページを割くなら、
梶が凛太を好きになる過程をきちんと書いて欲しかったのです。
それからせっかくの高校生ものなので、
家庭より、学校生活に重点を置いて欲しかったなぁ。
他の生徒との繋がりなどももっと読みたかった気がします。
ただ、巻末の「丸山日記」はすごく面白かった!
主人公二人のラブラブっぷりを、第三者視点で描かれるのは
楽しいに決まっていますが、これは丸山のキャラがとても良かった。
梶の友人の丸山が、お互いのプレゼントを見立てるために、
梶と凛太に、それぞれ別の日に駆り出されるのですが、
同じ場所で同じようなプレゼントを選んでしまう二人に、
散々のろけられあてられ…という、お気の毒(?)な話です。
ちょっとマヌケなオチもあったりして、丸山クン、
こんなキャラならなぜあて馬になってくれなかったのか!!
本編でもっと活躍してくれなかったのか!!
惜しい気持ちでいっぱいです。
読み終わって一番の好きキャラが丸山クンでした。
月村さんでこんなのアリでしょうか(-_-;)
かさねがさねすみません。
月村さんの作品は、『秋霖高校第二寮』のしかも一巻しか読んだことがありませんでした。
ただ高校生ものは好きなので、手にとってみたという感じです。
受けは、思っていることがうまく語れない不器用な凛太。
父親の再婚相手である若い秀美と、うまく距離感が掴めずにいます。
攻めは凛太の高校の先輩である梶。
カッコ良く男女問わず人気がありますが、特別な存在を作らず、『帰宅部』という空き教室を使った集まりをしています。
凛太はコミュニケーションスキルが低く、そんな自分に自己嫌悪しつつも他人へ当たってみたりと、いかにも若い!という雰囲気です。
つねに凛太目線で進むので、凛太の卑屈な感情がモロ表されていて、読みながらうざったく感じてしまう方もいらっしゃるだろうなあと思いました。
雑誌掲載の残念なところがこの作品にもあって、梶が凛太に惹かれた理由に説得力がないかなあ。
ページが足りないのだから仕方ないのですが。
梶がひじょうにわたし好みな王子様系攻めだっただけに、残念でした。
書き下ろしで読みたかったなと思います。
イラストは宝井理人さんですが、個人的には今まであまり好みじゃありませんでした(ひたすらすみません)。
ただ、今回は表紙だけでなく挿絵の梶が悶絶カッコ良かった!
色気ダダ漏れ…
帯は小林典雅さんの推薦文で、こちらは笑えます。
巻末のショート『丸山日記』も!
この作者の作品は初めて読んだのですが、私は結構好きだなーと思いました。
やっぱり、思春期の高校生には色々悩みがあると思います。恋とか家族のこととか…。この作品ではそういったことに悩む主人公がリアルに描かれています。
1人で考え込んで突拍子もない方向に行っちゃったり卑屈になったり。でも、高校生ってそんなものだと思います。浮き沈みが激しくて、好きな人のちょっとした言動や行動に一喜一憂して…。(端から見ると最初からラブラブに見えるんですが…)そんなふうに先輩に振り回されてる(?)主人公が本当に可愛く思えました。
月村さんの十八番という感じの、王道の高校生もの。
読み易いし、微笑ましく可愛く
描かれる10代の繊細な情緒は、流石と思わせる所が多々ありましたが
全体としては可もなく不可もなくという感じ。
凛太は高校の入学式で、
新米ホヤホヤの義母を助けてくれた上級生の梶にひとめ惚れする……
「帰宅部」と呼ばれる先輩達のたまり場に入れてもらって
密かな想いを募らせるが、梶はフレンドリーで誰にでも優しく……
父と再婚した若い母への苛立や戸惑い、
たった一つの年の差がものすごく大きく感じてしまうことなど、
大昔高校生だった頃の、大人と子どもが同居して揺れ動く気持ちは
読んでいて胸がキュンとするものだった。
でも恋愛自体に「萌え」はなかったかなぁ……
最後の短い書き下ろし「丸山日記」は梶の友人の丸山視点。
この友人がなかなかいい味だったので、
丸山(ノンケです)や他の帰宅部の面々の話も読みたいかな。
あ、でも、それはBLじゃなくて単なる青春小説になりそう(笑)
この「丸山日記」では、本編ではナイーブにグルグルしていた二人が
傍から見ると単なるバカップルで幸せそうな様が読めて、笑えます。
書き下ろしペーパーは、月村先生の代表作シリーズでやはり高校生が主役の
「秋霖高校第二寮」とのコラボ。
これは可愛いです!
高校1年生の時期に父親が一回りも年下の相手と再婚し、複雑な思いに駆られる。
そして入学式に行くために義母と出かけた時に義母が怪我をし助けてくれた先輩梶に
凛太は一目惚れをしてしまう。
梶への恋心と思春期故の義母や父親に対する複雑で自己嫌悪に落ち込む気持ちが
実にリアル、特に家族に対しての気持ちは読んでると暗くなってくるくらいです。
この主人公の凛太くん、義母にイラつき父にイラつき好きな相手の女性関係に
これまたイラつき、かなり鬱屈しているのではと思えるのです。
それでも梶の一言や一喜一憂する片思いの気持ちも溢れています。
恋する心と家族への不満、それが少しずつ溜まっていって爆発してしまう。
でもその爆発が家族へも恋へもいい方向に向かっていく。
前半はかなり凛太の精神的な面が重苦しく感じられたし、実は軽くて女遊びも
激しく見えた梶も家族にこだわりがあって失うのが怖いから本気の相手を
作らないでいるとか、見た目と違って実はかなりヘタレなところもあるとか、
少しづつ二人が見えてくると重苦しさも吹っ飛ぶ気がします。
それまではかなり要忍耐が必要な展開でもあったので、恋人同士になって、
もう1編の話で凛太が海外へ行ってしまうかも知れない事態になった時に
またしてもすれ違ってしまうのですが、梶の友人の丸山に言われた一言で
子供意識で自分のことばかりだったことに気がつき少しずつ大人に向かって
成長している感じもしてドキドキしながらもハッピー展開でよかったです。
そして、恋人同士になった二人のラブラブぶりを堪能できるのが番外編的な
「丸山日記」なのです。
恋人同士の双方にのろけられる丸山くんの災難とも言うべき内容はコミカルだけど、
二人の甘い日々が窺える感じで楽しめました。
物語と登場人物とイラストの雰囲気がとてもマッチしていました、
父親の再婚で新しい母親に心が開けず卑屈になっている高校生の一目ぼれした先輩とのお話。
入学式、アクシデントに見舞われた義母を助けてくれた上級生、それが梶。
彼のさりげない優しさに一目ぼれした凜太。
それから一年、部活に所属していない生徒が塾やバイトへ行くまでの間時間をつぶす「帰宅部」の仲間になって、恒に凛太は梶を追っている。
凛太は今まで父親と二人でやってきたところへ入り込んだ父親と15も歳の離れた若い義母に自分の居場所を撮られたような気がして表面上は取り繕っているが、実はうっとうしく思っている。
元々人づきあいがないのだろうか?
この物語では凛太の同級生は一切登場せずに、ひたすら梶との関係と義母とのわだかまりだけで成立している。
入学式で一目ぼれして、梶一筋・・・世界がせまくないだろうか?
義母へのわだかまりと反抗の気持ちはとてもよくわかる。
だけどうじうじしていて、自分の中で抱え込んで発散は梶への「恋」という執着?
こんな凛太のどこに魅力があるのだろうか?
梶は人当たりがよく、女子にもモテて常に女子がまとわりついている雰囲気がある。
凛太は特別と言うけれど、どうして特別なのか、出会った時からの印象とギャップみたいのと、ダダ洩れの凛太の好意をわかっていた事が語られるが、どうにも決め手に欠ける。
梶も、家の事情があり両親が離婚して再婚した母親とは一緒に暮さず独り暮らしをしている、そんなことから寂しさを抱えた人間なのだと梶の友人である丸山が凛太に語る。
失うのが怖いからというが、他の人間と凛太はどこが違うのだろう?
上辺の雰囲気だけ追って、凛太目線でたどればそれは切なく、複雑な心境を含んだ青春の物語として堪能できなくはないのであるが、こだわってしまうとうーーーむ。。。となってしまうのです。
きっと主人公に入り込めるかどうかが分かれ目なのかな?
その後の物語として、父親がアメリカへ行くことになり、凛太は梶と離れなければならなくなり、迷いが生まれた所梶が男前を見せて(ちょっぴりズルイとも言う)凛太を日本へとどめる話です。
この物語を読んで、何ものにも執着を見せなかった梶の凛太を手放さないという執着を感じることができました。
番外として梶の友達である丸山の【丸山日記】が。
ラブラブな二人に充てられる話。
そんなに重要なポジションではありませんでしたが、自分的には非常に気になるキャラでした。
人間としてはとても興味と魅力があるようなきがします(汗)もっと活躍してほしかった?
上記に述べたように読み方によって萌えたり萌えなかったり。
ただキュンはなかったな~
不作でした。
月村奎さん、今月二冊目の新刊です。
月村ファンの私としては年の終わりにご褒美を頂いたような心持ちです
月村ファンとか言ってしまいましたが、本当に月村さんの作品は大好きなんです。
特にcherryなんかは私の商業BL作品の中で不動の一位!
月村さんに外れはない!
って思ってはいたのですが…
うん…ううん?
今回の主人公……あまり好きになれなかった…
うじうじ心の中で葛藤受け嫌いじゃないです。
むしろその描写が醍醐味だったりする時もありますよね、非常においしいと思います!
だけど今回の主人公、凛太くん、人のいい義母に対する悪態がなんかもやっと…
多感な時期、もともと明るい性格ってわけでもない男の子が若い継母にどう馴染んでいいのかわからない。今まで父子2人でやってきたのにいきなり他人がやってきて腑に落ちない気持ちもわかります。わかるんですけど…
義母だって悪い人なわけじゃないのに「我が物顔で」とか「親?ひとまわりしか年の違わない女のあんたが俺の親ってわらわせるなよ」とかって、凛太くんちょっと偏屈すぎじゃないの……?と引いてしまいました。
攻めにも恋心を告げられず、家庭にも居場所がないという設定のためにはひつような描写だったとは思いますがちょっと主人公に感情移入はできなかったかなぁ
ストーリーがどうという依然に主人公を好きになれなかったのが致命的でした。
残念…(涙)