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nekurakun no aishikata
amazon unlimitedで読みました。元々、山口恵さんは電子書籍の連載マンガを購入していたりして、スタイリッシュではないけれど、なにか(自分には)気にかかる作家さんというイメージを持っていました。
この「根暗くんの愛し方」を読んで、自分が好きな設定をサラリとしっかり表現されるから合うんだ!と再確認しました。
主人公はカップルの中でも受けの黒木志麻。根暗で友達も作れない自分を恥じていますが、どんな時も相手を思いやる優しい人物です。その黒木に近づく人たちは、最初は気弱な黒木を利用するだけなのかと思わせながらも、最終的に黒木の同性愛嗜好を理解しながら寄り添い見守るようになります。
黒木は涙腺が弱く、男に振られたり、自分と付き合うことで阿野まで周囲に悪く言われるのではないかと苦悩してポロポロとよく泣きます。このお話が気に入って数度は読み返しましたが、黒木が泣くシーンではいつももらい泣きしてしまいます。
かなりアッサリめの絵柄で表現も洗練されているわけではないのですが、黒木の切ない想いの描き方は私の胸を熱くしてくれました。
読みやすい作品です。善い人物が幸せになるお話は読後感良くて好きです。
最後、紆余曲折経て相思相愛になり、志麻くんに友達も出来て一応ハッピーエンドなのだけど何だかこの先が不安?というか…。
話は志麻くんが振られ、愚痴を聞いてる内に…という所から始まる。
特に親しい友達が居ない志麻くんと明るく友達の多い阿野くん、この2人が元々どういう関係性なのか分からず、急に志麻くんちに泊まらせてとか言っちゃうのが謎だったのだけど、そこはまあ阿野くんが人たらしなんだろうと納得させ読み進めましたが。
付き合い出す前、そういう関係(付き合ってはいない)になりながらも合コンの誘いに平気で乗っちゃうし、橘くんの言う通り将来は結局女の人の方に戻っちゃうんじゃないかなという感じな阿野くんがちょっと苦手でした。
最初の体の関係を持つ時に「志麻なら平気」と言いながら手を出したり。
※志麻くんを振った有田くんも同じ様な事を言ってた。
特に引っかかったのが志麻くんをホモホモ言っちゃう所…。
悪気は無いのだろうけど付き合ってる相手にそれは無いだろと思ってしまった^^;
(志麻くん本人は気にしてないみたい)
健気で可愛い志麻くんには幸せになって欲しいです。
2人がこのまま続きますように☆*。