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京の街ではんなり紡がれる恋双紙!
kyou koiji agaru sagaru
いや〜これ、年下攻め好き、そして京都好きの方にはたまらない作品じゃないでしょうか!
余裕のある年上攻め様好きな私も、青臭いけど一途に受け様を追ってくる大学生攻め君(7歳差!)に不覚にもキュンとしてしまいました。。+゚*(о゚д゚о)*゚+.
颯馬(攻)のアプローチを笑って袖にしていた受け様だけれど、少しずつ少しずつ熱意に絆されていって…だんだんと頑なな心の隙間に颯馬が入ってくる様子に、ときめきが止まりませんでしたよ…
伊織の京都弁。方言萌えな自分にはこれもたまらなくて。
作中に何度か出てくる「ほんなら、おきばりやす」という言葉…この言葉の持つ意味と熱と優しさが、序盤とラストでは全然違うんですよね。。あーーーーもう好き!!!
読んでいて猛烈に京都に行きたくなりました。そうだ、京都行こう。(`・ω・´)
そして個人的に、伊織の家族との確執が最後まで埋まり切らないのが、リアルでとても良かったな、と。
いくら血の繋がりがあっても分かり合えない部分があり、血の繋がりがある関係だからこそ、溝は深まってしまう。仲直りしてはいハッピー、という結末ではなく、切なさの残るラストが胸を打ちました。
伊織の心にぽっかりと空いた穴を、家族愛とは違う、颯馬の愛がこれからゆっくりと深く深く埋めていくんですよね。
生意気自信過剰な年下男子がスパダリに変わるまで。そして、意地っ張り美人受け様がゆっくりと心の扉を開けていく様子に萌えが止まらない、素敵な物語でした✨
あーーーー、京都!京都行きたい!
京都が舞台で、ならではの食べ物や甘味、行事などが、なんとも魅力的。
行ったことがないので、憧れの地『京都』
あぁ、行ってみたい、としみじみ感じてしまいました。
受け様は、古書店を営む伊織。
ゲイということを受け入れられない家族から祖父母へと、捨てるように預けられ今に至る。
"いけず"という言葉がぴったり、と思っちゃう京美人。
また、京言葉が似合っていて美人度が暴上がりです。
そんな伊織に一目惚れしてアタックしてくるのが攻め様である大学生の颯馬。
家族から捨てられたせいか、伊織は家族を大事にする年上が好み。
なので、年下の颯馬は範疇外。
颯馬をかわいく思い大事にしたいからこそ、普通に恋愛してほしい、と袖にする伊織なのだけど。
伊織のことが好きで好きでたまらない一生懸命な颯馬が、私もかわいくて。
年下攻め様っていいわ〜です(#^.^#)
両視点で進むので、2人の気持ちの揺れ動きがよくわかってきゅんを噛み締めました(*´∀`)
恋人になるまでもよかったですけど、なってからの2人がまたそれ以上によかった!
颯馬が、年下攻め様のかわいさと一途ないい男に育ってきたなぁとをあわせ持って、めっちゃ萌えました(///ω///)♪
イラストはまさお三月先生。
お話のイメージぴったりで、にまにまさせて頂きました(#^.^#)
いけずな美人こじらせ受け良い!!
京都の雰囲気も素敵!!全体的な艶っぽさが良い。
真っ直ぐな颯馬を蹴散らす姿は時に楽しげで、でも敢えて突き放す言葉は辛辣で…複雑な内面を思うと辛い!!
抉るような言葉に酷く傷ついても好きを抑えられない颯馬、想いを暴発させた後の罪悪感いっぱいの姿はしんどい。
しんどいしんどいからの想いを通じ合わせ、それでもなかなか素直になれずに、いけずな態度の伊織さん。可愛いと面倒の紙一重。
好きな要素はたくさんあるはずなんだけど、だんだんお腹いっぱいになってきて、
伊織の家族の話でモヤモヤがピーク。
伊織が母親に疎まれたのは、母親が祖母の仕事を嫌がり母娘の拗れた関係が伊織に飛び火したような…とか、祖母は伊織には良い祖母の顔してたけど、その前にずっと前に娘(伊織の母)をどうにかしたったら良かったんでは?とか本筋とは関係ないとこにモヤモヤ…そこから集中力が切れてしまった。
親子だからって分かり合えるもんでもないし、分からないからって拒絶して捨てるのが悪いんだけど…
家族関係がズタボロなのしんどい…
そんな伊織が心底愛してくれる人に出会えて愛せるようになった!ってのが醍醐味なんでしょうけどね。あー難しい。
颯馬がだんだん大人びて頼りがい出てくるとことか、
伊織の好きが溢れてくるとことか、快楽に弱いとか、良いなぁ~ってとこはあったけど、
なんでか萌えきれなかった…
颯馬が近くにいたいからって市役所勤めを希望したからかな…妙な現実感にときめききれなかった。ずっと一生にいれる道を模索するなんて!!ってなりきれず無念…
京都の土地の雰囲気がしっかり描かれていて楽しかったです。
京オトコのいけず&京都弁ってエロい感じがする(そういう作品だからか…)という個人的なフェチを開花させています。方言フェチの方にお勧めです。
翻弄する側(年上美人受)、される側(年下ワンコ攻)それぞれの気持ちの変化が、両視点で描かれていて読みやすかったです。お隣同士っていうのも、京BLのスタンダートな設定なんでしょうか(といっても、他にはかわい先生の”君と僕と夜の猫”しか知らないんですが…)これ、東京のマンションのお隣さんよりクるものがあるのは、違う土地から憧れを含んだ気持ちと妄想で眺めているせいでしょうか…。
少年っぽさがあった攻が徐々に大人の男っぽくなっていくところに、7歳上の受がふとした瞬間気づいてドキっとするとか、ツンツンつれなくしてた受が徐々にデレて甘えてくるとかも好きな設定でしかないので正解です。夕映先生のエロって、ときどきぞわっとするものがあるんですけど、それが今回京都弁とあいまって破壊力が増していたような気がします。
描き下ろしの”恋路の行方”の終わり方が、なんだか中途半端な印象をうけてしまったので、どこかでその後が読めれば嬉しいなーと思ってます。
どちらかというとお商売しているお家の少し世代が上な感じの京都弁を話す美人受けさん。
真っすぐで青竹のようにすくすく育った年下攻めくん。
攻めくんのすくすく感、好きです。
彼の成長も見れて、若いっていいな~と( *´艸`)
関西圏以外の人が彼の言う「あほ」という言葉に内包されているいくつかの愛おしいという種類や空気を感じ取れるのかな?とちょっと不安にもなったのですが。
まっ、杞憂ですよね~。
京都の美味しいもんが食べたくなりました~。
SSのエピソードは一歩進んだ感じで好きです。
そして、作者さんのサイトにアップされてる3編の掌編ではその後の彼らの幸せぶりが堪能できました~。
まさお三月先生の挿絵なんて超レアじゃないですか?夕映作品はどうも挿絵に惹かれちゃうんだよなぁ。もちろん物語自体も楽しませてもらいましたが、本作も挿絵が良すぎて…。まさお先生の描く、無駄な線のないつるんとしたキレイなお顔が、伊織さんのイメージにぴったり。
大学生×古書店店主のちょい年の差ラブ。キャラとしてはワンコ×女王様ですね。あとがきにあるとおり、よそさんから見た憧れの京都をこれでもか!っちゅうくらい出血大サービスで描いてくれています。まずは方言。伊織の祖母が元芸妓さんだったりするので、花街寄りの女性的なはんなり京ことばが堪能できます。それから、きものに銭湯に絵封筒、祇園祭に地蔵盆。下鴨神社の納涼古本まつり、八坂さんの初詣、愛宕神社の火迺要慎。夏はハモ、出町ふたばの豆餅etc.。ビールはプレモルではなく、ヱビス派の伊織さんです。
ラブも萌えのストライクでした。年下攻めの成長待ち。颯馬と伊織のすれ違いにもヒクヒクしましたし…。ただ、伊織さんが抱える暗い部分も最終的にはきちんと回収されるっぽいんだけれど、そこだけは個人的にはなんだかスッキリしないというか、違和感が残っちゃいましたね。
本編の他「恋迷路入る」、「恋路の行方」と後日談が収録されているのですが、どちらかを本編に吸収してもよかったんじゃないかな、なんて思いました。というのも、わたしには本編の展開が速すぎに感じてしまったんですよね。もっと伊織さんにグズグズして欲しかったよーな、颯馬にもう少しガマンして欲しかったよーな。小説ならではのジリジリがもうちょい欲しかったです。あと颯馬が泣き虫で参りました。。男の人には、あんま泣かないで欲しいから。
ご当地もの!
とりわけ京都を舞台にした作品が読みたい!と検索して見つけたのがこの作品でした。
古書店が舞台と言うレトロっぽい雰囲気にも魅かれて読み始めたのですが、私の苦手なタイプの受け様で、残念ながら私には合いませんでした。
とても勝手ながら、私は受け様には純(ピュア)でいて欲しいタイプで・・・。体の欲求は適当に発散している・・・というのがダメだったりします。
今回の受け様はそんなタイプで、その上攻め様がそこをカバーできるほどの魅力を持っているようには感じられず・・・
でも、割と京都の描写や雰囲気がしっかり描写されていて、その部分は楽しめました。
年下攻めは好きなほうではないのですが、この作品はとてもよかったです。
年下くんが一生懸命で一途に思い続け若者らしい元気さが好ましかったです。
作者は京都が好きで移り住んだそうで、京都の生活や古都に残る行事の様子がよく描かれていてなんだか懐かしいような不思議な空気感が伝わります。
小学生の颯馬が一目惚れしたきれいな大学生が伊織。
おませさんだね~とおもったら、伊織のほうも小学生の時に同性愛が発覚し親に捨てられたという過去があるとか…
表題作の本編と後日談的な中短編が2作あります。
『恋迷路入ル』は両想いになった直後の痴話喧嘩。
喧嘩してても、痴話げんかする相手がいるというだけで幸せそうです。
タイトルだけのページに挿絵があるのですが身体を合わせた二人の絵がとっても艶っぽく睦言が聞こえてきそうでした。
まさお三月さんのイラストは表情がとてもいいですね。好きになりました。
『恋路の行方』本編から数年後。
就活中の颯馬と伊織の生みの母の入院を知らせてきた弟。
弟は病気の親を見舞いに行かないのは薄情だとか親に見捨てられるわけがわかるだの勝手なことをいうが、つまりは自分の就職の面接の日に手術なので面倒見てくれということだった。
母親が捨てた息子に会いたいか想像もつかないような頭の悪い子だから、親に見捨てられた伊織に対して母親と一緒になってわけもわからずに詰ったのでしょうね。
おじいさんが伊織を受け止めてちゃんと言うべきことを言ってくれたのもすっきりした。
颯馬はいつまでも伊織と離れたくないと、転勤がなく通勤時間も短い市役所に決め内定が出ます。伊織はこの先もずっと颯馬に甘やかされて幸せになるんだろうなと思うとほんわかした気持ちになります。
京都と年上美人受けとまさおさんの挿絵に惹かれて、購入しました。
あたりでした!
京都と年上受け好きな方には迷わずお薦め致します。
個人的にはもう少し受けが穏やかで優しくて、攻めが天然だったら神でしたが、まあこれはこれでいいかと。
特にすごい盛り上がりがある訳ではないですが、二人の心情が丁寧に描かれていて、とても読みやすい一作でした。
そして、やはり年上受けはまさおさんの絵が似合うなあと。
いいもの読ませていただきました!
デビュー作『天国に手が届く』が素晴らしくて、
個人的に注目している夕映月子さんの3作目。
1年〜1年半に一作、ゆっくりのペースで作品を発表されている。
本作は、匂いや音を感じさせる京都の情景や空気が素晴らしく、
素直になれないイケズな美形、伊織のキャラクターも大変好み。
丁寧に描かれたやりとりや心情にはちゃんとリアリティもあり、
ストーリーも無理なくすいすい読めて、とても心地よく読了。
何より、ことばが艶っぽく味わい深く素晴らしい!
上手い作家さんだなぁ、と改めて感じた次第です。
子どもの頃の辛い経験にひび割れた心、
美しく強く、世の中に対しては斜に構えて生きているが
実は子どものように愛に焦がれる心を抱えている。
そんな彼に、真っすぐな愛情を向ける年下の颯馬。
伊織の心情、颯馬の成長、京都の風物、脇役の造形……
かなり好みの設定だし、どれをとっても文句ないのに、
何故か今ひとつ自分的にはクリティカルヒットにならなかったのは何故だろう?
ひとつには、挿絵が自分のイメージとは違ったこともある。
そして、デビュー作にはあった、直接自分のどこかに響くような
そういう感覚は薄かった気がする。
この辺は極めて個人的な感覚、というか欲の部分か……
「萌え」は難しい。
全般には読んで損のない佳作だったと思います。
「萌」と「萌×2」と迷いましたが、クオリティの高さは評価に値すると思い
甘めに「萌×2」で。
(甘めと言えば、ふたばの豆餅食べたい……!好みはこしあん♪)