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無愛想刑事×キャリア上司、真夜中過ぎの恋ーー。
heavy beauty pretty babies
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
岩本先生20周年記念特集で知った作品。麻々原先生が好きすぎて購入。いつもは挿絵ぐらいでしか拝見できない絵を超堪能できて幸せ・・・お話はさくっと終わるのですが冷静な判断できてません、萌2でお願いします。(ebo〇kjapanさんで購入、カバー下のようなものや裏表紙は無し、カラー口絵あり)
プリティ・ベイビィズ(コミカライズ1作目?)で出てきた強面一匹狼の刑事さん(伊吹)とその上司である新宿署刑事課課長さんのお話でした。伊吹さんが、1作目で出てきた教会の出身です。
ある事情でちょっとヤサぐれていた時期に、変なものを飲まされてヤバイ状況だった時に偶然助けてくれたのが伊吹。そこから何となく関係が続いていて、身の回りの些事が全くできない課長の面倒を、何くれと細やかにみています。高〇健さんばりの強面なのに何も言わずもくもくと面倒見ている様は、もう健気としか言いようがない・・
なんだかんだあって別れようだの、警察ものなので少し危ないシーンもあるのですが、お話自体はさくっと終わります。なんだけど、とにかく麻々原先生の絵が好きすぎて。ちょっと癖の入った長めの髪をきちっとせずに、ぽややんとした感じの課長さんが、最後上目遣いで「早く〇〇たかったから」と言うシーンは、身もだえものでした。あかん、反則。可愛い・・一生面倒みてやって。
岩本薫さん原作のコミカライズって結構な数出てますが、代表作の「エビリティ」シリーズも、小説の方が断然好みだったし、「発情」に至ってはがっかり感がハンパなかったので、しばらく手を出すのを控えてました。
本作の絵師さんは麻々原絵里依さん。以前、遠野春日さんの「茅島氏」シリーズでお目にかかった時は特に好きとも嫌いとも感じないまま読み終え、「う~ん、小説の時の絵師さんで漫画も読みたかったぜ・・・」なんて思ってました。(ファンの方ごめんなさい。なにせ小説の挿絵は私にとって神にも等しい日高ショーコさんだったので。でも本作を読んで一気に了見を改めました。紛れもなく神です。麻々原さん。
本作は教会併設の養護施設で、牧師様を父親代わりに、兄弟のように育った4人の元孤児「ベイビィズ」たちの物語で、コミックとしてはシリーズ第2弾。4人の中でも一番の強面で無愛想な由利(新宿署刑事・30歳)とその美人上司桐谷(新宿署刑事課課長・34歳)が主人公です。本作の良さ、それはほぼ、この桐谷というキャラの魅力に尽きると私は思ってます。
桐谷は順調に出世街道を走るキャリア(階級は警視)で、仕事ぶりは極めて優秀、頭は切れるし部下一人一人への目配りが実によく利いてて、好きにやらせてるようでちゃんと手綱は握っている、いわば理想的な上司。なのに実生活ではほぼ無能力者で、自室はカオス、身嗜みもチョー適当で折角の美人も台無し。見かねた由利があれやこれやと世話を焼き、どうにか人間らしい暮らしができている始末。由利の方はその堂々たるガタイや仏頂面に似合わぬこまやかなオカン体質で、桐谷を甘やかすのをこよなく楽しんでいる。
生活のスキル以前に、桐谷の危なっかしさの根源は、自分をゲイだと自覚した思春期に端を発している。名門警察官僚一族の直系として期待を背負う一方、自らの性癖をひた隠し、罪悪感に苛まれる。順調な昇進と反比例するように私生活は荒れに荒れ、一夜の相手を求めて夜ごと二丁目をさまよう。由利との関係も、トラブルに巻き込まれたところを偶然救われたのがきっかけだった。
以来3年、由利の大きな懐でぬくぬくと甘やかされ、身も心も落ち着いたかに見えた桐谷だが、新たな葛藤も。「このぬくもりは、ほんとは俺のもんじゃない」もともとゲイでもない由利が自分と関係をもったのは、ボロボロの姿に同情してくれただけ。幼い頃の事件で家族を一度に失った彼だから尚更、いずれは結婚して子どもも・・・身を切られる思いを隠し、わざと残酷な言葉で由利に自ら引導を渡す桐谷。由利は由利で、桐谷の背負うものの重さを知っているから、強引に奪えない。
折も折、再び昔の悪い仲間とのトラブルに巻き込まれて拉致される桐谷。必死で追う由利。死と隣り合わせの極限状況で、ようやく素直な気持ちをぶつけあう。巻末に、想いが通じ合った後の二人のSSが収録されているのですが、ここでの桐谷がマジですごい!!由利の手料理とワインですっかりよい機嫌になり、バスルームで派手にコケる。助け起こそうとする由利に、うっすら頬を染め、上目遣いで「だって、早くお前と抱き合いたかったから・・・」
こんなのフツー女がやると「けっ、かわい子ぶりやがって」「どうせその小首を傾げる角度とか、まばたきのタイミングとか、全て計り上げてんだろ」とか思っちゃいそうですが、桐谷の場合、ほんとに無自覚、無計画に発動されてくるから始末に負えません。。34歳にしてこのたくまざるエロ可愛さ。ほとんど犯罪ものです。そしてこのシーン、麻々原さん描く桐谷の表情が、その引力を余すところなく伝えていて秀逸でした。
普段の私は、笠井あゆみさんとか葛西リカコさん、日高ショーコさんのように、緻密に描き込むタイプの絵師さんを好んでいて、麻々原さんの絵は少々あっさりしすぎてて物足りないくらいに思ってました。でも小説の挿絵はその一場面だけを切り取って、しかも本文に書かれていない部分まで見せなきゃならないので描き込んであるのが望ましいのですが、漫画として流れの中で人の動きや感情の揺れを見せる場合は、むしろ麻々原さんのような絵柄のほうが邪魔にならずスムーズに乗っていけるのかもしれません。(昔、笠井さんの漫画作品も読んだことありますが、あまりに細密すぎて読むのにくたびれました。今だと丹下道さんとかがそんな感じですね)シリーズ化される岩本作品って、タイプの違う男前が大勢出てきて絵師さんも描き分けに苦労しそうですが、本作の2人も、1作目の沢木・梗一組も、想像通りのビジュアルを堪能させてもらいました。梗一の子供時代なんてマジで天使さまです!! 麻々原さん、グッジョブ!!
プリティ・ベイビィズ シリーズ、コミカライズ第二弾、由利編。
これは……、麻々原さんの絵が好きかどうかで評価が分かれるのではないかと思う。
教会附属の児童養護施設美国ホームで、共に育った牧師の息子梗一と4人のベイビイズ。
それぞれ立派に成長し、梗一は牧師となって教会に残り
他のそれぞれは独立しているが、月に一度の家族礼拝には集まり
またパパが信者さんから持ち込まれた厄介ごとを
秘密裏に片付けるミッションを行っている。
ベイビイズの一人由利は、その可愛らしい名前とは違って190cm近い強面、
新宿署の刑事だ……
というシリーズの前提を知らなくても読めるが、知っていた方がより面白い。
話はこの強面で口数が少ないが一途でな由利と、一癖ある美人の上司・桐谷の話。
キャリアなのに、身の回りの事は無頓着でふわりと天然、つかみ所のないキャラだが
その彼をひたすら世話を焼いて黙って甘やかしている由利。
3年前、行きずりの相手にクスリを盛られた桐谷は、
やっと逃げ出したところを由利に助けられ、
そのまま二人は身体の関係を続けている。
このまま関係を続けていいのか?と、由利のために桐谷が身を引くが、
その矢先事件に巻き込まれて……という、王道展開。
コミック一冊でまとまっているので、ざっくりあらすじの感は否めないが
二人のキャラもいいし、構図もドラマチックで表情も大人可愛く、
スタイリッシュな一編になっている。
……と思うのは、麻々原さんの絵が好きだからこそ、かも。
絵がお好きでしたら、お勧め!
「プリティ・ベイビィズ」シリーズのコミカライズした2作目になります。
1作目の新人刑事沢木の先輩で相棒の伊吹と上司の桐谷との大人ラブ。
小説のプリティ・ベイビィズに出てくる「ミッション」実働部隊の一人である
刑事の伊吹が寡黙で強面の外見に反し、上司の桐谷にはオカンのように
面倒見のいい一面を覗かせ、面倒を見られる側の桐谷は過去にこだわりを持ちながらも
年下部下の伊吹のそばで安らぎを覚え始めた頃に二人の関係が大きく変わる出来事が
持ち上がり、二人の名前のない関係に終止符が打たれ新たな関係を築く流れでした。
1作目のわんこ沢木とツンデレ年上牧師とのコミカルな作風とは打って変わって
シリアスで切ない感じがする内容になっています。
主役二人が抱えているそれぞれに重い過去があって、その中で見つけた互いに
安らげる相手、だけど恋をするには臆病な一面も互いにあって、
大人のずるさも感じられるけど、これも相手を思えばこそ手放す覚悟みたいでした。
もっとも部下の事を思い、心にもないことを告げて伊吹を自分から遠ざける、
それを始めは間に受け、いったんは引く伊吹が、後輩の言葉で一歩を踏み出す。
そんなときに過去の行いから出たようなトラブルで桐谷に危機が訪れ、
あわやというところで伊吹が助け出す。
大人の恋は簡単にはいかないと思える話なのです。