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ai ga 9wari
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Dr.龍スピンオフ。
可愛い見た目と無鉄砲な性格+方向音痴+一途な恋心の持ち主で、名門清水谷出身ながら便利屋家業の日枝夏目は、
高校以来、無表情な超エリート弁護士の伊能和成が好き。
溢れ過ぎる切ない想いにしばらく関係を断っていたのに、仕事現場でのトラブルで思わぬ再会を果たして・・・
ここからは樹生かなめさん定番、思い込みと勘違いにあちこち巻き込んでのドタバタ事件簿となります。
樹生さんの最新同人・ホームズ~を読んでなぜか似たイメージが浮かび読み直してみたのでしたが、こっちの方が断然情緒のある話で、キャラの人情味があるし、じんわりもする話でしたね~(笑) ちゃんと報われるし♪
眞鍋組のがめつい策士・祐が登場し絡みますが、龍や先生は出て来ません。
大好きな人情シリーズみたいな龍&Drシリーズ番外編、このシリーズを読んだことが
無い人でもこの1冊で楽しめる番外編で面白いです。
しかしながら、私の評価はかなり私情が入りまくりで、きっと偏った評価でしょう。
龍&Drシリーズの大ファンでもありますのでその辺はオーバーかもと思って下さい。
話は便利屋の夏目と弁護士の和成との15才から片思いし続けている年季の入った
恋の話に便利屋稼業で偶然巻き込まれた殺人事件を絡めた内容でコミカルさと
シリアスさ人情話がミックスされているような内容になります。
そしてシリーズでも参謀として出てくる祐さんも登場していたりします。
1番魅力的で私のツボなのが、受けになる便利屋の夏目なんです。
おバカなくせに、片思いしている親友と同じ大学に行きたい一心で勉強し
執念の勝利なのか、攻めの和成と同じ大学の法学部出身なのに、何故か便利屋。
有名どころにしっかり就職したのに上司に恵まれず半年でドロップアウト。
そこへ同じく高校からの友人で就職もしないでいた浩太郎に誘われ二人で便利屋を。
夏目の背景はそんな感じなのですが、後に浩太郎の悲しい切ない過去にウルウルです。
そして、夏目の恋は10年過ぎても変わらず、声を聞いただけで思わず股間が
反応してしまうくらい大好きなのです。
しかし好きな相手は誰から聞いても感情の起伏が無いとか冷酷だとか散々言われていて、
でも夏目にとっては冷酷だろうが冷淡だろうが好きで好きで襲いたくなる相手。
そんなおバカな思いを抱く夏目は周りには顔だけが取り柄と言われていて、
性格的に底抜けにおバカな所が萌えツボなキャラなのです。
でも思ったことを直ぐ口にだしたり、顔にも出ているのだから相手が夏目の
思いに気がつかない筈も無く、互いに我慢の10年と言う流れでした。
作品の内容的には二人の恋愛よりも、便利屋の仕事や周りに夏目が弄られる展開が
多いと感じてしまうのですが、二人以外の脇役も魅力的だし、
今回の殺人事件もかなり切なくなるような展開で、BL作品なんだけど、
女性キャラがかなりお気の毒に思えてしまう内容でもありました。
先人の過ちを繰り返さない、今回の主役二人はきっとその思いを強く抱いたと
思えるようなラストになっていました。
タイトルの愛が9割、まさに本人が気がついていなかっただけで常に愛されていたと
読者は感じる事が出来るのではないでしょうか、解りにくい攻めの態度ですが、
解ってしまえばとても不器用で夏目より一途かもと思ったりしました。
最初に全体感想を述べると、久々に樹生さんのBLらしいBLを読んだかも?というのが最初の印象。
そこは樹生流の文章で描かれてはいますが、タイトルに書いたようなこじらせた片想いが成就するお話でしたので。
そして、Dr.龍の特別編とありますが、祐が主人公達の後輩で登場すると言う事で、特に姐さんや清和君が登場するでも眞鍋組が関与するでもなく、全くの独立した別作品なので、別に特別編でなくてもいいかな?と思うのですが、ひょっとすると今後のDr.龍に何かチョロっと関与するのかもなんて・・・何よりーーー!!
ここに登場する一人がもしかして、祐と??という期待なんか持っちゃったりしたのは、読者の大いなる願望すぎるでしょうか(笑)
さてさてお話は、大学卒業後、就職した会社を退職して高校からの腐れ縁である浩太郎と便利屋をやっている夏目。
夏目には高校時代からずっと片想いしてそれが言えない現在弁護士をしている和成と言う存在があります。
つかず離れず、メールや連絡はとるけれど返事は帰ってこない、かろうじて時々誘って月一くらいで会ってみたり、そんな関係。
後半で起きる便利屋の仕事の常連さんの旦那さんが殺された事件に巻き込まれ、そこでようやく和成と夏目がくっつくお話。
ものすごく簡単に書いてしまうとそうなんだけど、そこは樹生節で描かれますから、本道から別れた回り道を紆余曲折で迷いながら・・・さながら夏目の片想いのように・・・迷走してゴールに行きつくというものですヨ♪
夏目、顔は女性と間違われるほどに綺麗らしい。
祐が自分の芸能事務所のダシに使うほどですからw
ただ、残念なのは頭w なのに清水谷学園の大学卒業してるんですね(笑)
そしてどうやら、和成が絡むとテンぱって迷子になるらしい(自分の恋と同じw)
和成が好きで好きで、ずっとずっと10年もその想いを抱えて何もできないって、結構純情じゃありません?
一度告白してるらしいのですが、相手にされなかったのでそれで10年に延びちゃったんですね。
そして和成は、鉛の兵隊とか鉄仮面と言われるほどにどうやら冷たいヤツらしい。
これがまたモテて、噂に尾ひれがついて告白して降られた女子が自殺したとかetc...モテるのに彼女を作らない。
夏目の好意は見えてるだろうに、散々道に迷わされたのに(笑)なんで黙ってるのかと思ったら、意地悪だな~なんて思う展開が後半に。
夏目に任せたらそのまま爺さんになるところだったよ。
こうして二人は無事くっつく事ができたのですが、それと同時に進行するのが一緒に便利屋をやっている浩太郎の事情とか、結構色々テンコ盛りに添えられているのです。
浩太郎は夏目の片想いをしっているのに、部屋は別だけど一緒にくらしているのにどうして夏目と恋人じゃないのか?
同窓会で夏目にキスしたのに意味はある?色々とちょっぴり謎なのです。
彼の事情を知っていて助けていたのが、実は祐。
茶々を入れる役割ではあったけど、、、自分、祐と浩太郎が怪しいとにらんでいるんですが、どうでしょうか?答えて!!樹生センセ~
彼等が巻き込まれた殺人事件にゲイカプの切ない事情や、殺人犯の子供というレッテルを貼られたその子供の行く末を案じる情や(浩太郎の事情も重ね)、便利屋という仕事に来る依頼の実情のあれやこれや、
いつものようにシビアで重くなりそうな要素を樹生流のオブラートで包んで軽妙に触れさせる技を見せながら、肝心の恋愛話はとてもBLらしいものだったと思います。
それにしても、清水谷学園はホモの巣窟(爆笑)
樹生作品の登場人物は多くが清水谷の卒業生だな~いつかリストアップしたり関係図を作ったら面白いとかおもったりもするのでした。