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warawanai ningyo
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
去年の秋頃、あちこちの本屋さんで今市子先生の本が特設コーナーに置かれてまして。
ある書店では、新刊にサイン本もあり!
今市子先生の本はまだ一冊しか読んだ事がなかったので、しばらく買うか迷ってました。
(ハマると懐とスペースが大変な事になりそうなので…)
そんな時、ここでレビューを読ませていただいて、この本を買ってみたのが去年の11月。
先生のあとがきを読む限り、このお話はどうやら日本海側のお話みたいなのですが。
私は勝手に太平洋側を想像していました。
実は小さい頃、3年間だけ太平洋側の漁港で暮らしていた事があるので。
このお話には、海沿いなのにプール付きのお家が出てきます。
そのプールがこの物語の舞台です。
あらすじは。
なぜか家族に嫌われている叔父が、一人で住んでいる海辺のプール付きの家。
甥の洋介だけは叔父になついていて、中二の夏休みに一度だけこの家に遊びに行きます。
叔父のもとには無口で愛想のない青年がいて、夜になると二人はプールで会う。
泳ぐ青年の姿が洋介には人魚に見えた。
そして、ある日二人の秘密を見てしまった洋介。
八年後、行方不明の叔父の家の事で呼ばれた洋介は、あの人魚だと思っていた青年に再会して…?
このお話は短編で、この本の最後に続編が出てきます。
他にも別のお話が二編。
たぶん描かれた当時はBLというカテゴリーが無い頃なので、普通の漫画として描かれたお話で。
その中でも同性愛をテーマにしたものを、文庫化したのがこの一冊のようです。
いやぁ~、今市子先生の世界観は不思議で面白い!
ノスタルジックでファンタジーな感じもあるんですが、突然現実的な描写が出てきたり。
面白かったのが、謎めいたキャラクターが実は、百年の恋も冷めるような家に住んでいるという。
夢のような美しい世界だけではなくて、妙な現実感が漂うのが不思議で、しかもしっくりくる。
ズドン!とインパクト強いのではなく、ジワジワ~と染み込んでくる魅力が、と~っても面白いなぁと思います。
個人的には、お話で一番面白かったのは「青髭の友人」、ちょっと推理ものっぽい感じ?
「真夏の城」は、好みの少年と男たちがいっぱい出てきて萌え萌えでした♪
今市子センセイの絵は童話的な魅力ある。
しかし、この「笑わない人魚」に関してはいろいろとあって
原作を手にとったのは初めて。
BLCD史上、最強の駄作としかいいようがなかったドラマCD「笑わない人魚」
たぶん、原作はこんなんじゃないんだろうなぁ、と思いながら聞いた。
原作読んで、はじめてストーリーがわかったよ!!!!
そうか、人魚ってこういうことだったのかー!(驚)
しかも、最後がまさかのオチ。
こんなに切なく、プラトニックな話だとは知りませんでした。
まぶしいぐらい清い話なのです!
そら、BLCD聞いた人が「原作のよさをぶちこわし」と怒るのもうなずける。
それにしても、キスシーンがなぜかとてもエロティック。
ほかの短編作品も、国枝彩香に通じるような美しさ8割グロテスク1割みたいな
ところがあって、十分楽しめました。
2009年リリースですから、とても古いというわけではありません。事実、大手古書チェーンでは激安で売っています。
詳しくは書きませんが、このレーベル、かなりのトラブルがあったようですし。
出演者の方々や、原作者の今センセイにとって、このCD、抹殺したいぐらいのトラウマだったかも…。
ofnoticeさま
こんばんは。
質問なんですが、CDはかなり古いものですか?
関連作品にも無いみたいなので、もう廃盤だからなのかな?
声優さんとか、ちょっと可哀想ですね☆
この文庫本、買おうか迷っていたんですが。
レビュー読んでいたら、CDとのギャップ話に興味を持ってしまいました☆
【コミック文庫】です。
BLですが絶対に文庫で出版されるだろうと待っていました!
この世界観は【今市子】にしか描けません。
短編の中に、ぎゅぎゅっとエキスが凝縮されています。
ほとんどの作品が(非BLも含めて)文庫になっているなんて凄い作家です。
うっとりする綺麗な淡い表紙。
もうそれだけでどんな話なのだろうと想像力がかきたてられてしまいます。
不器用な切ない片思いに焦点を当ててあるシリアスロマンティックな内容。
ほのかなエロさが読者の心をくすぐり続けるのです。
文庫で短編集なので持ち歩いて時間があいた時に読むのにも丁度いいかも!