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nigai kajitsu
表題作『苦い果実』から始まる一冊です。
全体を通してテーマが重くていかんですね(ノД`)シクシク
気持ちがずぅんと。
話のあらすじ。
雪の降る寒い夜に、びしょ濡れの男が一人、家のドアの前でがたがたと震えながら立っている。自分の家なのに立ち尽くしたまま。
鍵を忘れたわけでも、家の中に人がいないわけでもない。
通りかかった隣の住人に助け出されたはいいけれど・・・という感じでしょうか。
帰ったら家の鍵が返られてるとか切なすぎるつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
隣の家で、奥さん不倫してて、隣から知らぬ男と嫁の喘ぎ声とかって・・。
あ、でもある意味隣から旦那の喘ぎ声とか・・・wwジュルリw
最終的には上手にまとまっていたので良しなのですが、攻くんの「姉さんと」な話が気になって仕方がありません。
『月さえも~』も暗いお話でしたね。暗いというよりバイオレンス?
ただ、キャラクターとして、攻クンが男らしいいでたちなのに、オッサンに犯されてたり、そのオッサンとオッサンの奥さんにサンドイッチにされてたり、大事な子とオッサンでサンドイッチされてたり。とにかく美味しい絵面でした.。゚+.(・∀・)゚+.゚
決してハッピーとはいえない結末なんですけど、この後また二人で~な幸せホワわんな場面を申そうで補いたいと想います。
ひとつ前のコミックス『ブルと歩けば』で「頭をからっぽにできるアホエロ」とレビューしたのですが、今作は真逆のテイスト来ました!シリアスでヘビーな物語ばかり集めた短編集です。
・『苦い果実』
一人暮らしの高校生の和俊と隣室の公務員の達也。ある日、部屋から閉め出された達也を拾った和俊は・・・。
ちょっと設定に無理もあるけど、私は和俊の寂しさがわかって、切なくなりました。家に一人っきりって高校生でもすごく寂しいんですよ。普段は気付かないんです。家に一人なんて当たり前だから。一人は自由でもあるから、とても楽だしね。だけどいざ特別な人と過ごすと、それまでの一人の時間はとても寂しいものだったんだな~って思い知らされちゃうんですよね。その特別な相手が達也だったんだろうなと思います。
・『月さえも狂う夜』前後編
『花組任侠伝』の東敦司の過去のお話です。『花組任侠伝』を読んでいたときに、東の事が気になっていたので、彼の過去が読めるのは嬉しいのですが、このお話は辛すぎます!救いが一切ない。東の過去が重すぎる。
太陽のような存在だった駿が、東を愛したことで堕ちて行くのが悲しい。「敦司は悪くない」と言ってくれた駿を、ああしなければいけなかった地獄ループ。このループを止めるためには『花組任侠伝』のラストしかなかったのかな。
駿は死んでしまったのでしょうか。どこかで生きていて、太陽に戻ることはできなくても、三日月ぐらいの明るさでもいいから、生きていて欲しいと思いました。
・『BLUE PERIOD』
『ラストキスから始めよう』の番外編。ジェイクの中学生時代。初恋の相手、圭吾が忘れられないジェイクと、先生が忘れられないロニー。ゲイであることを隠す友人や、先生と関係があると噂のあるロニーと係わるうちに、圭吾への感情が肉欲を含むものだったと気付くのですが、この時点でのロニーへの思いは本物だったと思うんですよ。それだけにちょっと複雑です。最後、ビリーの言うことに反論出来なかったのは、ロニーが先生の名前を口にしたことへの無意識の仕返しだったのかな。
この後、日本へ留学するジェイク。『懺悔ー麗人セレクションDX』でまとめて読めるので、そちらをお勧めします。
あとがきで制作中に聞いていたBGMが「真実と幻想と」ラ○クだと小さく書いてあったので、聞きながらそのシーンを読んでみました。うん、ぴったり。
短編集です。
『苦い果実』
家から閉め出されたリーマンは、高校生に拾われるお話なのですが
高校生には見えない件w
家の鍵を変えて旦那を締め出す妻ってすごいよな。
それなら自分が出て行けばいいのにw
妻の不満はわからないでもないのですが
気づいてほしかったなんていう前に、きちんと気持ちを伝えたらよかったのでは?
なんだかよくわからない夫婦像でした。
『月さえも狂う夜 前編・後編』
父親のしでかした不始末その他もろもろを息子が償ってる話なんですが
これも年齢が不詳なキャラでしたねぇw
抜けられない地獄というのはわかるのですが
私なら父親を殺す前に金城を殺しますね。
父親を犯人にしてしまえばいいのに・・・そう思いました。
『BLUE PERIOD』
鹿乃さんの描く外人!合う!合う!
うわー。ちょっとイイじゃないですか!!!
ジェイクとロニーのナニのサイズ差すげぇwww
しかしですね・・・
シナリオ的には、よくわからなかったです。
ジェイクもロニーもはじめは、それぞれ代替として
お互いに違う人物を重ねていたのでしょうが
そこからはじまる恋愛もあると思うのに
ラストはこれでいいのだろうか・・・。
作者の描きたいものを描いた。そんな印象の漫画でしたね。
読後はもう、放心状態でにっちもさっちもです。
表題作はともかく、同録の2作品が悲しすぎる。
「月さえも狂う夜」の、太陽みたいに明るかった駿が、敦司を思うあまり、だんだんと堕ちていってしまう様子がせつなくて、悲しくて、かわいそうで、すごく怖かった。
「BLUE PERIOD」は、なんか嫌な終わり方だった。本当のところはどうだったのかそれは謎だけど、最後の一コマが全てだとしたら、もうなんか、いろいろ理不尽すぎる。いろいろ救われない。ロニーかわいそう。
表題作「苦い果実」は、お互いの弱い部分をお互いで克服していこうという素敵な二人のお話です。ただ、主人公の妻が当て付けのように(実際当て付けなんですけど)他の男とのHの時の声を聞かせるやり方はイラッときました。何にしても、やっぱり女は話に絡んできてほしくないなぁー。それがなきゃ話がなりたたんって言われればそれまでなんですけども。
暗いお話ばかりでした。
悲劇オチとか暗い話はけしてキライではないというかむしろ大好物な私なんですが、鹿乃さんは明るいギャグな話が好きだなァと思いました。あるいは、鹿乃さんが若かったときに描いた悲劇ゆえに違和感を感じたのかも知れません。
『苦い果実』
嫁の行動がよくワカランですね~。旦那の心理もよくワカラン。
本当に嫁がズルい女なら、わざわざ浮気する姿を旦那に見せつけたりはしないだろう。離婚のときに慰謝料貰えなくなるやんw
攻めがいきなり「あんなも姉さんと同じだ」とか言うのも、どうなのよと思いました。攻めの側にもなんらかのトラウマがあることを示唆したんだと思いますが、さすがに唐突すぎるような気が。
『月さえも狂う夜』
ん~~~~~~~~~。
三人で繋がるセックスを描きたかったのかな。
でもこのラストはなァ。
こんなことになるなら、最初から警察に行けばいいのにと思いました。
『BLUE PERIOD』
ラストで話がよく分からなくなりました。
なんだろな、全体的に、主役側にもうちょい「汚さ」「醜さ」「俗っぽさ」が欲しいと思いました。かっこいい汚さではなく、真にみっともなくていたたまれない部分が。
色々と気になる所があるのと、ラストのお話がよく分からない結末だったので、なんともレビューが書きにくいです。^^;
全部で3組のカップルのお話の短編が収録されているのですが、そのうち2つのお話は以前に単行本で出ているお話の番外編だとか…知らずに読んでしまったので、もし読んでいたらまた印象が変わるのだろうか…?
表題作以外はかなり暗いお話です。
登場人物が誰も救われないというね…せめて未来への明るさが見える、とかだったならまだ良かったんですが、それもない。
特に「月さえも狂う夜」(「花組任侠伝」の東の高校生の頃の話)は、主人公2人とも堕ちていくばっかりで…このお話の攻め様もどうも「花組~」で死ぬらしくって、ほんとなんとも可愛そうな人でした。><
「BLUE PERIOD」は「ラストキスから始めよう」のジェイクの中学時代のお話。
ただ、最後の台詞のせいで、これが現実に起こったことなのか夢の中の話なのか、ちょっとはっきりしない形になっちゃったと思います。
どちらにせよ、主人公2人にはもう接点がなくなるのかな?という感じの終わり方。
表題作は受け様と受け様の奥さんがとった行動がどうも理解しがたい…。
普通、こんなことはしないよね?という展開です。黙って奥さんに何の行動も起こさない受け様もよく分からないし…。普通、慰謝料とか請求するよね?^^;
あまり後味がいいとは言えない作品集でした。