ボタンを押すと即立ち読みできます!
apart de itooshii kimi ga naku
短編だけどよかった。こういうBLが読みたい。
駆け出し俳優と美術さんの恋。
だけどどっちも若者ではなく、外見はむしろおじさん。それも普通の。二人はしっかり自分の道を歩いていて、仕事で出会う。
なんとなく気があって一緒にいるのだが、なかなか踏み込めない。本当の恋もそうだと思うし、まして男同士なら切り出すだけで躊躇するという葛藤も伝わってくる。
派手さはないけど、人間ドラマが地に足のついた絵とセリフで描かれていて胸に迫るものがある。
これから大竹さん全買いしようと思う。
と思ったがなんて寡作なんだ!もう描いてらっしゃらないのかな。。
この作品がまったくレビューされていないため、初めて会員登録しました。
どちらかというと大人しくて暗そうな二人が、小さなアパートや撮影所の隅などの暗い場所で話は進行します。二人のうち一人は人気の出だした俳優(タレント?)なので、その撮影現場やテレビ画面で映る場合は明るいのだろうなと思わせ、だから二人が一緒に部屋にいる場面の暗さが強調されます。派手である業界で、しっとり進行する二人の関係がイライラさせられます。でもお話自体は短編です。
電子書籍で安かったので読んだのですが、独特の雰囲気に酔いました。
絵柄がその雰囲気に合っているような合わないような何とも言えないズレがあります。華はないけれど、狂いのないキレイな画です。人物だけでなく、背景も奥行などを利用して上手い作家さんだと思います。
枚数が足りないのかラストが物足りない。だから余計に気になります。「だから、なに?」「え?これで終わんの?!」と腹立たしいので萌が妥当ですが、もっともっとこの作者の作品を読みたいという思いから期待をこめて萌2をつけました。
ミニシアター系の邦画を思わせる独特な雰囲気の作品。
暗く静謐、それでいて濃く激しい情のようなものは
そこかしこに燻っていて、37ページの短編ながら
鮮烈な印象を残します。
美術スタッフの石川と若手役者の伊加味。
(石川が敬語だから年下攻でしょうか。)
地味で暗くて仕事での立場も弱い二人は
似た者同士仲良くなり、伊加味が石川のアパートに転がり込む。
しかし、徐々に伊加味が売れ始め、
石川は言葉にならない焦燥や寂しさを覚え始め…。
狭いアパートの一室で、
愛とも憎悪とも依存ともつかない感情を
ぶつけるように、石川は伊加味を抱く。
それでも石川を許し、石川のために泣く伊加味。
この先どんなに売れても、誠実な彼は石川を裏切ることは
ないのだろう。そして石川も。
「許してくれるなら 俺はこの人の下僕にだってなる」
この一言に彼の深い後悔と伊加味への想いが溢れていました。
派手さはないが端正な絵柄で、
業界の片隅に生きる若者たちのささやかな幸せが
ありのままに描かれており、誠実な作風が心に残ります。