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tokoharu boys
『幸せはこんなカタチでやってくる』に続く、新装版シリーズです。
『幸せは〜』みたいにハマった作品ではないので、記憶も曖昧で、購入にあたって凄く迷ったんですけど…書店で見た瞬間ついつい買ってました(笑)
私だけなのかもしれないんですけど?
ズルイな〜て思うくらい、この葉芝先生の新装版シリーズ店頭で目立つんです。
本の分厚さもあるんですけど、カバーをみていると、結構気合い入ってるのかな⁉︎と感じます。
新たに描かれたカバーのカラフルで可愛らしいイラストから、葉芝ワールドの持ち味でもある、温かい雰囲気が漂ってきて、「買って!買って」言ってるみたいに聞こえてくるんです(笑)
常春シリーズは1985〜1996年にかけて描かれた、葉芝先生の初期作品です。
新装版あたり、カバーイラスト&短編漫画が描き下ろされていました。
最初の連載が秋田書店の『ボニータ』だったのをみて、凄く懐かしいと思ってしまうのは私だけでしょうか(笑)
もう何年も前に、ミステリー系だけに切り替わってしまった出版社だった記憶があるんですけど、当時の『ボニータ』と言ったら、今でも活躍されている作家さんが何人か書かれていたので、違う意味でも懐かしかったです。
本当に内容も絵も驚くほど古いです!
シリーズ内で、だいぶ絵も変化していく所も興味深いかと!
学ランを楽しめるのは今でも美味しい部分ですけど、普段着のシャツはインだし、髪型も時代を感じます。
不良少年達がリーゼントばかりなのは笑ってしまいました。
今の高校生にはいないだろうな〜と(笑)
幼馴染みもので、その行く先々ではトラブル続出!
この上巻は高校生編になるんですけど、まだ恋愛対象にもなっていない段階です。
BL的要素を求める方には物足らないと思います。
2人の恋はまだまだ微妙な段階ですけど、葉芝先生の原点を感じられる友情&青春トラブル&コメディという点では楽しめる作品。
一応カップリングで表すと、常春の言葉から連想される通り、
義常 × 春樹の高校生&幼馴染もの。
春樹は社長子息。義常の父はその会社の社員。
小学生の時に、義常の父がマイホームを手に入れ、引っ越した先が春樹の豪邸の隣。
それから、父親の出世のためにも、粗相がないように仲良くしろと言われ続ける義常。
本人は関係ないと言いながらも、いつの間にか面倒を見る派目になっていきます。
ガキ大将気質の義常も、おぼっちゃま育ちの、天然魔性系⁉︎春樹には調子を狂わされっぱなし。
そして、17歳高校生になった2人。
突然春樹が私立の坊ちゃん校から、小さい頃、いじめから助けてくれた恩返しの約束を果たすために(義常はそんなつもりはない)、義常の公立男子校に転入してきます。
毎回トラブルに巻き込まれる度、義常が行きつく先は…
「こいつの方が一枚上手?…やっぱりこいつにはかなわね〜わ」が口癖(笑)
常春コンビの関係も微妙に変化して…⁉︎
とにかく、鈍感な2人なので進展が遅いです。
お互いにとって、特別、運命的な関係は感じられるんですけど、まだ友情止まりな焦った過ぎる2人。
義常は、勉強•運動何でも卒なくこなし、短気で守銭奴な性格もあって、周囲からは一目置かれる存在。
傲慢な態度を振舞っているので、苦手な人もいるかもしれません。
ただ結局は、ほっとけない春樹の尻拭いばかりで振り回されていくので、意外と可哀想でもあり…可愛く見えてきます。
春樹は、勉強はできるけど運動神経はあんまり…楽しませてくれる位、天然最強お坊ちゃんぶりを発揮して、義常を逆に振り回してくれます。
春樹は、本当に「常春」の言葉がピッタリな性格です。
いつも頭の中が春のように温かく、居心地の良い存在。
そんな春樹に義常も敵うわけがないんです(笑)
まさに、義常と春樹でいつもいっしょな「常春コンビ」!
2人をみていると、ほのぼの癒されます!
書き下ろし『よっちゃん春ちゃん①』のプリンのお話が、凄く短いながらもクスッと笑えて癒されて、本当に良かったです。
プリンの素に伝説のバケツプリン!
懐かしくてテンション上がりました(笑)
昔の絵柄も味があって好きですけど、今の葉芝先生が描くと、全く新しい現代版の2人!
これはこれで、新鮮で幼少期の2人も可愛くて良かったです。
BL的な絡みがない点では物足らないのかもしれませんけど、『キッズログ』のようにエロに走り過ぎない、いろんなトラブルを潜り抜けながら、人と人との関わりが心地良い、心温まる葉芝作品が好きな方は面白いかなあ⁉︎とは思います。
初読み作家さんです。
雑誌と同人誌の作品がまとめられているようなのですが、一番最初のお話が雑誌掲載されたのが1989年とかなり古い作品のようです。
絵柄も台詞の中に出てくる時事も古さを感じます(中には何のことを言っているのか分からない台詞もありました…汗)。
この巻では主人公2人はBLというより友達という感じで、相手の事を気に入っているというような内容の台詞がたまに出てくる程度なので、BLの萌としては低めに評価しました。
それより気になったのは、結構お話に無理な展開があるなぁと感じたこと。
特に極道の組長の娘が公立の高校に教師として赴任してくるエピソードがあるのですが、このお嬢様が出てくるエピソードにはツッコミどころが多くて…笑っていいのか呆れていいのかよく分かりませんでした(汗)。
私はこの作品が描かれた頃はBLという言葉すら知らなかったので、こういう時代もあったのかなぁという感じで読みました。