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俺と愛人契約しませんか?
hatsukoi rendez-vous
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
心をゆさぶり、溶かす人
ちょっとかわいい感じの受けちゃん達と、作品に流れる優しい雰囲気は、初単行本から一貫して変わっていませんね。
今回も気持ちの機微を見せるお話で構成されていました。
【ムーンライト・ランデブー】
怪我で入院していた陽に好かれて愛人になってくれないか？と持ちかけられていた医師の長野が、最初は彼に冷たくあたっていたものの、落ち込む出来事にプラネタリウムへ連れていかれて心を癒され、気になる存在に。
そして陽が愛人トラブルにあっているところに出くわして、陽を自分のものにしたいと意思をしめして恋人になるというお話。
陽の事情が、母子家庭で下に兄弟が３人の５人家族。それでお金になる愛人をやっているのですが、彼は優しく子供にも好かれている。
長野は、父親の厳しい躾けのせいかクールで人情に動かされない人でキツい言葉で人を傷つけてしまう。
そんな彼は真面目に仕事に取り組んでいるのに同期が昇進してショックを受けるのです。
人当たりがよくて好かれるのに本当の愛が欲しいと思う陽と
一人ぼっちで寂しさを抱える長野の、寂しい同士の触れ合いだったのかな？と思われます。
陽がちょっと掴みどころがないのですが、その陽に癒されほだされていく長野は非常にわかりやすかった。
表題【初恋ランデブー】は、【ムーンライト・ランデブー】で恋人になった医師と陽の恋人になったその後の、先生が恋人が出来た事で人当たりが良くなったと病院の評判に、ちょっと嫉妬を覚えちゃう。という甘い後日談。
雰囲気に流されてちょっぴり切ない系のいい話だなと思いながら、後になっておや？と、思ってしまう点がちょっと気になるか？
【涙の音がきこえたら】
幼馴染の竜之介が好きで片想いしている要だがその気持ちは表に出せない。
歴史オタの竜之介に同じ歴史が好きという女子が告白してきて一緒に熊本に行くことになったと要に報告したことで、とうとう要は自分の想いを告白してしまう。
幼馴染両思いだった、の、お話。
要のツンデレ意地っ張りキャラも悪くないが、竜之介のもっさりダサ眼鏡の外見が意外に個人的萌えツボ。
歴史オタクらしく、たまに飛び出すオタ的発言が面白い♪
【レッツゴー！トラベル】は、結局要と一緒に熊本にいくことになった竜之介の二人の初エッチの様子。
いい雰囲気だったのに、恥ずかしさのあまり竜之介をなぐってしまう要という笑いの展開がｖ
４コママンガも2本載っていますが、竜之介がアイドルを好きな理由が直江兼継に似ているってーーーー！？（爆笑）
【ラブリーな彼】
かわいいモノが好きな趣味が高じて女装もしていた健斗だが、それは秘密の趣味。
学校でチャラくて気に入らない同級生・柿原が終電を逃してたたずんでいるのに遭遇してしまい仕方なく家に上げるのだが、柿原はゲイで彼氏に振られたところだったのです。
健斗の女装写真を見たのを盾に（？）モテメンの健斗に恋愛レクチャーをしてくれと頼む柿原。
チャラいと思っていた彼が実は誠実で自分の乙女趣味を認めてくれるのも嬉しくて・・・
と、いつのまにか恋愛レクチャーが互いに好きになってしまっていたというお話。
かわいいモノ好きな健斗が案外に男前なのがびっくりｖ
できれば部屋がもっと乙女っぽいグッズがあふれているとか、そういうギャップ部分をみせてほしかったかもな～。。。
寝るときのお供に良いかも☆
ほんわか可愛いテイストの短編集。
寝る前とかに読むと安眠できそう。
三つの話すべてに描き下ろし後日談があるのでお得感ありました♪
◆表題作 前/後編
人を寄せつけない医者・長野を「俺の愛人になんない?」と
誘ってくる元患者の大学生・陽。
明るく屈託のない陽と話すうち長野にも人間らしい感情が芽生える。
ある日、陽が貧しい家庭を助けるため男と寝ていると知り…。
うーーーーん細部が気になってしまいました。
なぜ急に長野を諦めたのか。桜と何の関係が?
陽が売春やめても家計は大丈夫なのか。
そもそも働きたいのに何故大学行ってるのか。
ものの例えとは言え『嫁』とか言われて陽は男としてそれでいいのか。。。等w
互いが互いを救うイイ話ではあるのですが。
◆涙の音がきこえたら
幼なじみの竜之介を好きな要。
重度の歴史オタクの竜之介に彼女ができる筈ないと思っていたが…。
竜之介カッコイイな～
外見モサっとしてても中身がカッコイイ。
芸能人を好きな理由が、武将の〇〇に似てる!からだったり
昔、要と兄弟の盃を交わしたことを覚えてたり
歴オタな発言もいちいちツボで、
夢を失わない少年のようなところが微笑ましいです。
俺様に見えてただの甘えたな要もかわいくて好きでしたv
この短編集の中では一番好きなお話だったかな。
◆ラブリーな彼
男らしく女性にモテるが、実は乙女系男子の大学生・健斗。
チャラいゲイの同級生・柿原に女装趣味がバレてしまい、
口止め料にモテるための恋愛レクチャーを頼まれ…。
健斗は自分の趣味を肯定してくれる柿原を好ましく思い始め、
離れていく柿原を追いかけ抱きしめる。
ノンケの健斗への片想いを諦めようとしていた柿原と
めでたくラブラブに♪という話でした。
乙メンとか女装設定が活かされてない感じもしましたが、そこよりも互いのコンプレックスを肯定し受け入れ合うことで生まれる恋を描いているのかなと思いました。
でも個人的には、女装した健斗と柿原のガッツリ絡みが見たかったかもw
どうせなら好きな人がいいだろうけど
不愛想で愛想のカケラもないような病院勤務の医者と元入院患者との
ラブになるまでの話ですが、個人的にはあまり惹かれなかったですね。
元患者で人見知りもしない明るく優しい青年は退院する時にその不愛想な医師に
愛人にしてとアプローチ、もちろん軽くあしらわれ拒絶されますが、
それからも、しばしば病院や医師の自宅に現れ、接点が多くなっていくのですが、
青年の望はなかなか叶わない流れ。
母子家庭で小さな兄弟や母親を助ける為にちょっとしたきっかけで愛人稼業を
はじめてしまった青年、でもどこかで好きな人の側にいたいと感じます。
それでも、医師との関係は進展しない中で、過去の愛人の元へいく事に。
まぁ、金銭的な事なのでしょうが、そこで青年がいなくなり、いつの間にか医師の
心に青年が居座っていたことをいなくなって実感して、偶然青年と出会い
事情を聞いて、ハッピー展開。
まぁ、そんな内容で切なさも胸キュンもしなかった。
