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seikimatsu tantei club
もっと早くこちらのパスティーシュを知りたかった……!!
原典の行間や、深読みしがちな文を補っていく形式の話の展開なので、原典を読んでからの方がより楽しめると思います。
それぞれ、主に話の軸となる部分はお話の前に該当部分を抜粋して掲載してくださっているので、原典未読でも想像はしやすいかもしれません。
三人のガリデブの該当シーンですが、私自身も大好きな場面だったので、ガッツポーズでした。
このシーンに四谷シモーヌ先生がより深みを持たせて、最高のお話にしてくださっています。
原典でも、本当に二人からの互いの矢印、これは激重すぎるのでは……?という場面が多々あるのですが、二人の心情というか色恋に焦点が当てられているパスティーシュというだけあって、あんな探偵やこんな探偵が見られます。
二人は軽快で知的な言葉の応酬も魅力の一つだと思っているのですが、女性に対しての探偵の対応が変わった原因の解釈がとても面白くて、いじらしいというか、探偵の負けず嫌い感が満載で可愛いかったです。
のせられるとすぐにご機嫌というか手のひらでコロコロな助手も相まって、可愛いラストでした。
電子版161ページの探偵の表情が、息が詰まる程美しいので、是非見てください。本当に美しいです。
他のお話も四谷先生の解釈で読みたい…!!!
コナン・ドイル作の一連のシャーロック・ホームズ
譚に主題を得た連作中篇集。
但し第一作はモーリス・ルブラン作の『ルパン対
ホームズ』に題を得たと思われます。
後二作はそれぞれ『三人ガリデブ』『ボヘミアの
醜聞』からの借景ですね。
シャーロック・ホームズの物語は只でさえそう言う
雰囲気があるのです。
この一冊にはその雰囲気が三倍濃縮で詰め込まれて
いると解釈して戴ければそれで結構。
紳士萌え、と言うよりも紳士悶えでしょうね。