偏食家のかわいい悪魔

henshokuka no kawaii akuma

很挑食的可爱恶魔

偏食家のかわいい悪魔
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×24
  • 萌7
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
59
評価数
18
平均
3.4 / 5
神率
22.2%
著者
今野さとみ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
徳間書店
レーベル
Charaコミックス
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784199605604

あらすじ

人間の夢を食べて生きる夢魔のミチルは、甘くてあったかい夢が大好物!
そんな夢を見てくれる人間・泰河に出会ったことで、ミチルの生活は一変!!
毎日人知れず泰河について回っては、おいしい夢をおなかいっぱいご馳走に
なっていた。ところがそんなある日、人間には姿が見えないはずなのに
目が合うようになって、とうとう捕まえられてしまい…!?

表題作偏食家のかわいい悪魔

会社員
夢を食べる夢魔

同時収録作品夜にあそぶ淫らな悪魔

親のスネ齧り
ミチルの兄夢魔

同時収録作品くらがりにみる夢のひかり

約束を果たしに来た青年
コンビニ店員

レビュー投稿数7

甘くて切ない。

夢を食べる悪魔。
1番美味しい夢は、自分が出ている夢。
夢魔は好き嫌いがある。
どんな夢でも食べられるけど
美味しいと感いるものと感じないものがある。

人間が眠るのを待って夢を食べる。
ある夜お腹が夢を食べるために
訪れた部屋は怖い顔をして眠る男性だった。
その外見に反してとても優しい夢を見ていた。
とても暖かい優しい夢
好みの夢を食べると身体の調子が良い。

それからはその男性の部屋を訪れるだけでなく生活においても
興味をもつ。

姿は人間にみえていない
でも、気配を感じることができている。

耳がとんがっていて
悪魔要素はちょっと残っているのかもですが、とっても可愛い悪魔ちゃん。

不思議なお話ですが暖かい気持ちになれるお話でした。

2

イメージする夢魔とは違うけど

ファンタジー大好きの私が個人的の思い描く夢魔とはかけ離れた設定が
新しくもありファンタジーなのにファンタジー色が薄い感じながらも面白い。
夢魔が普通の人間よりもか弱い存在に見えてしまうのはちょっと変かもと思うし、
人間の夢を食べる捕食者のはずが、その人間の見る夢一つで気分の浮き沈みが激しく
一応悪魔なのに好きな夢は心が温かくなるような幸せな夢なのだから
悪魔、夢魔にしてはタイトル通り偏食な悪魔さんですよね。

偏食家の悪魔が本日の食事に決めた人間、怖い顔で眉間に皺を寄せながら眠るその人
食べず嫌いを無くそうとどんな夢でも我慢すると空腹に耐えかねて覗いた夢は
偏食家の夢魔のミチルの好みドンピシャな味の幸せなお腹がホカホカしてくる夢。
その事がミチルの興味を引き付けその人間、リーマン泰河の日常の一日を
観察する事にしたが、何故か次第に泰河に見られているように感じる。
夢魔は魔力で姿を消しているので見えない筈が何故か泰河に見られ捕まってしまう。

人間と夢魔の恋の始まりなのですが、この夢魔さんは、好みの夢を食べてる時の顔が
なんともエロティックなんですよ。
まるでHの最中みたいな態度と仕草だったりします。
そして二人は同居するようにんるのですが、次第にミチルの体調が悪くなってきて、
やっぱり人間と暮らす事は無理なのか?!と言う設定です。
ミチルの体調の変化のオチがなんとも幸せな感じで笑えます。
種別を超越した恋のお話で、夢魔っぽさはイメージ先行故にやっぱり不足気味。
夢魔と言うより天使と人間が恋した感じのほうがしっくりくる気がしましたが
全体的には可愛い感じの内容なのでそれなりに好きでした。

6

夢魔も色々

マイホームマイダーリンからまた絵柄が変わっていました。
進化している作家さんなんでしょうね。
今作は、夢魔を主人公にした3つのストーリー。
読んでいて、山中ヒコさんや、びっけさんの描かれる世界に通じるものを何となく感じました。
どれも優しいお話のような気がします。

【偏食家のかわいい悪魔】は、あまくてあったかい幸せな夢をえり好みする偏食家の夢魔のミチルが空腹に耐えかねて入った部屋の住人の夢に、満たされ
ミチルの姿が見えたその住人である会社員もミチルが側にいることに充足感を覚え恋人になるお話。
この会社員、恋人が浮気して苦しめられているようなのですが、見る夢は幸せの夢。願望が夢に現れる人なのでしょうか?
そして恋人が浮気といっても、どうやら会社でよく働いているようなのでいわゆる”かまってくれない”的なモノではなかったのかと(言及はないので日常を見た予測)
だけど、ミチルは人間じゃないですから四六時中一緒にいて夢を食べられるということは見てないということになり”ぐっすり眠れた”状態になるから居心地のよい相手になるのですよね。
需要と供給が合致するペアv
ミチルが会社員の夢に出てくるようになり、ミチルは本当は満足なはずなのに体調を壊す・・・ええーっ!?
やっぱり偏食はいけないってことかしら(笑)
ミチルがカワイイ設定だけに、かわいらしいお話でした。

【夜に遊ぶ淫らな悪魔】ミチルのお兄ちゃんナオのお話。
彼は欲望にまみれた人間の夢が好物のよう。
その日も獲物を探しにクラブにいると、退屈そうな顔をしながら傲慢な態度をとる青年に目が行く。
彼の夢をいただこうと忍びこんだところ、彼が勃たせているのに気がついて、ついでに抜いてやろうとパクリ♪したところ、見られてしまう。
何にも興味が持てない金持ちの何でも持っている青年が、ナルを求めてがまん強く毎日毎日クラブの前で待つ姿にほだされるというもの。
執着したのは初めてだったのかな?欲しいものを手に入れてもやはり傲慢は変わらない?

【くらがりに見る夢のひかり】ひとりぼっちで寂しい夢魔が人間と出会って彼らといるために人間の悲しい夢を食べようとしてきたという、ちょっと切ないお話。
おじいちゃんを亡くして、母親が出て行って、妹が病気になって、いつもさみしい時、側にいるよと約束したその青年は全く現れず突然現れた事に怒りを覚える少年。
だけど、この夢魔は少年の悲しい夢を食べてあげていたのです。
思いやりのすれ違いの物語、
だけど、何だか一番心に響くストーリーでした。

色んな夢魔が人間のように色々存在していて、色んなパターンがあってかなりバラエティ度は高かったと思います。

5

かわいい夢魔・ビッチ系ツンデレ夢魔・心優しい健気な夢魔

3篇のお話にそれぞれ3人の夢魔が登場します。
それぞれに違ったキャラクターの夢魔で、
それぞれ違った味わいのお話を楽しめる構成になっていました。

『偏食家のかわいい悪魔』『夜にあそぶ淫らな悪魔』『くらがりに見る夢のひかり』
の3篇の作品でしたが、
私が一番好きだったお話は『くらがりに見る夢のひかり』でした。
『くらがりに見る夢のひかり』>『偏食家のかわいい悪魔』=『夜にあそぶ淫らな悪魔』
という感じです。
『偏食家のかわいい悪魔』『夜にあそぶ淫らな悪魔』を読んだときに感じたのは、
人間が悪魔に対してなんの葛藤もないのが不思議だなと思いました。
どちらの人間も夢魔をなんの抵抗もなく受け入れているところは、
ある意味では人間のほうが優勢な立場であるという面白みもありますが、
一方で人間が得体の知れないものに対して通常抱く恐怖の感覚が描かれていないので、
どこか物足りなく感じました。
むしろ悪魔のほうが振り回されている印象です。
それぞれの悪魔にそれぞれの可愛いところがあり、人間のほうもそれぞれに個性のあるキャラクターでそれはそれでいいなとは思うのですが、そのような人間側の葛藤が少ない面が少し私の好みから外れていました。
また、好きになる理由も人間・悪魔どちらもどこをどう好きになったのか決定的な何かがあるわけではないので、そこが気になりました。

『くらがりに見る夢のひかり』
こちらの作品は前2作品よりは葛藤あたりが丁寧に描かれているように感じました。
蒼太は小さな頃に出会った不思議な少年に、大きくなってから再び会います。
その間10年間の月日が流れていました。
少年は、蒼太に「悲しくなったら会いに行く」と言っていたけれど、ずっと会いにきてくれませんでした。
少年が現れたのは、お世話になっていたおじいちゃんが死んだから、ということでしたが…。
本当はずっと10年間、蒼太が悲しい時には姿を消してそばに居てくれたのでした。
蒼太に対する10年の重みに夢魔の愛情の深さを感じました。
また、夢魔と人間の、「夢を食べる側」と「食べられる側」のような種族の違いを意識するような、
そして葛藤するような場面があったのが良かったです。
ふわふわとしたお話ではありましたが、そんなところが素敵なお話でした。

ファンタジーは大好きなので何の抵抗もありませんが、
内容に個人的に気になる部分があったことと、それを解消するような良作とが両方入っていたので、中をとって萌評価にしました。

4

この世で一番オイシイ夢

人の夢を食べて生きている夢魔は、夜な夜な眠る人の家を渡り歩く。
「この世の中で一番オイシイ夢」というものがあって、
それを味わう夢魔の恍惚の表情がなんともエロいv
夢魔の言葉を借りると
熱いのがいっぱいお腹に入って、
蕩けていくような感覚なんですと・・・食べてみたいかもw


◆『偏食家のかわいい悪魔』(全3話)
カッコよく優しい攻×可愛く健気な受でほのぼの。
彼女のことで疲れ気味の泰河ですが
ミチルが夢を食べてくれるおかげでぐっすり眠れる。
グングン伸びる朝顔の夢に、温かい人柄がよく出てました。
彼女の浮気で別れた後、
いつも隠れていたミチルを捕まえラブラブにv
毎晩夢を食べて幸せな筈が、なぜかミチルは高熱を出して・・・?
兄夢魔ナオの言うように、
人間と夢魔が愛し合うことは不可能なのか。
またお腹を空かせ一人彷徨う日々に戻るのか。。。
と思いきや、なんとも幸せで可愛らしいオチが待ってましたw


◆『夜にあそぶ淫らな悪魔』兄夢魔ナオの話。
圭介の夢は、煩悩と欲まみれ(←ナオの大好物w)。
エロい気分になったナオは、夢だけでなく性器まで吸って起こしてしまうw
無気力お坊ちゃんの圭介が、ナオに恋することで覚醒?
追いかけられ絆されていくビッチ受。これも可愛いお話でしたv


※※ネタバレになりますが※※
一番オイシイ夢とは、夢の中に自分(夢魔)が出てくる夢。
人間が夢魔に執着することで生まれるらしい。
要するに両思いの表れですね☆
そりゃ食する夢魔の顔もトロトロになるわけだ。


◆『くらがりにみる夢のひかり』(前後編)
おじいちゃんが死に、浜辺で泣く蒼太の前に
海晴と名乗る少年が現れ、
悲しいときはそばにいるよと約束する。
大人になり、
コンビニで働く蒼太に、成長した海晴が会いに来て…。

人の夢を貪って生きる自分の存在を「醜い」と思い、
せめて人間のためにと、悲しい夢だけを食べてきた夢魔。
ある人がその夢魔に名前と居場所をくれ、
また別の人が、夢を食べなくてもいいくらい温かい気持ちをくれた。
それらを宝物に、約束を守って生きてきた夢魔が健気で健気で。。。
切ないけど最後はハッピーエンド。この本の中で一番好きな話でした。


どの話も素敵でしたが、
あえて不満点を挙げるとすると・・・
「夢を食べる」という設定のわりに
出てくる夢の表現がぼんやりしていること。
印象に残ったのは表題作の朝顔くらいかな。
「エロい夢」「あったかい夢」と言葉で表現するだけでなく
もっと視覚に訴えて夢の世界の広がりを見せてほしかったかな~と。
(水彩画のような表紙がとてもステキで、中の絵にも期待していたので・・・)
萌×2寄りの萌評価です☆

3

グルメな悪魔が可愛いです

3人の夢魔たちのラブストーリーです。

夢魔は、夢だけが食糧です。それも、夢の種類によって、美味しいやまずいなどの味の違いがあって、極上の味は自分が夢に登場することです。
そんな3人の夢魔が、みんな可愛いです。
そして、どの夢魔も、孤独を抱えていて。その孤独が、人と深く付き合うようになって癒されるのが好きです。

特に好きなのは、表題作の、夢魔の道流と泰河のカップルのお話です。道流の存在に失恋の痛手から癒されてく泰河や、初めての遊園地デートにはしゃぐ道流の姿や、離れたくないけど泰河に辛い思いはさせたくないと悩んでる道流など、エピソードの一つ一つが可愛くてキュンとなります。
最後のお話はちょっと切ないけど、みんな最愛の人を見付けて、幸せそうな様子が良かったです。
ファンタジー好きなので、設定も面白くて満足です。

2

今野さん、好きなんですけれども…

夢にも好みがあって、道流は温かくて優しい夢が美味しいとか
兄のナオは人間の色んな欲望丸出しの夢が好きとか
個性があるのは面白かったです。

しかし、ファンタジーものがあまり得意ではない私にとって
まるっと“夢魔”のお話は残念でした……。
いえ、ファンタジーでも、多少強引にでも思い込ませてくれるなら
「なるほど!!」って感じもするのですが
この度、表題作の攻めの泰河が
大事にしたいと思っていた彼女の浮気を止められず
別れることになってもそんなにダメージ無かったみたいだし
(むしろ仕事に集中出来てた。道流に夢を食べてもらったせいにしても)
ノンケにもかかわらず、幽霊かと思っていた道流に
あっさりキスしたよね??とか
それこそ抵抗もなく一緒に住もうと言ったよね…とか
気になる部分が多かったです…;;
ビジュアル的には好みでしたがw
可愛すぎる(わりと女の子寄り?)の道流がまた、あまり私の好みではなかったです。
でも、泰河の負担になりたくないけど一緒にいたい、
自分がツラくなっても傍にいたいっていう葛藤は健気でした。
これを普通の(?)人間同士で読みたかったです!!

『夜に遊ぶ淫らな悪魔』
道流の兄“ナオ”のお話ですが、全くタイプが違って
なんだかんだ言いながらビッチが一人に夢中にさせられる様子は楽しい♪
でも、攻めの圭介が、大概イヤなヤツなのに、
なんで自分のポリシー曲げてまでそんなにナオに惚れたのかな??と。
お互いが今までにない“特別”って大好きなんですけれども…。
「おお!それじゃ惚れるわな!!」って決定打が欲しかったです。

『くらがりにみる夢のひかり』前・後編
ある不思議な少年と海辺で出会って、
“悲しい時会いに行くよ”と約束をしたのにずっと来てくれなかった。
忘れた頃に姿を現した彼は、実は夢魔で……。
蒼太のじいちゃんの想いも含めればかなりじーんと来てもよいはずなのですが
な、なぜなのか、ときめきが感じられなかった…orz
じいちゃんに“晴海”という、
“蒼太が好きなじいちゃんの海”って意味の名前をもらったならば、
なおの事じいちゃんが亡くなった時蒼太に会いに来てくれたら良かったのに!!って
やるせなくなりました。

前作、前々作が面白いなーと思って作家買い決定して
期待値を一人で上げ過ぎたのかもしれません;;
お読みになる方によっては、「すっごい好き!」って思うかもしれません。

なんだろうなー、なんで私はファンタジーをあまり楽しめないのかなぁ。
BL自体がファンタジーだと言われているにも関わらず;

次回の今野さんのコミックス、リーマンものか大学生ものを希望します…。
色々辛口ですみません!!

4

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