貴方という花を俺の手で散らしたい……!

花盗人は露に酔ふ

hananusubito wa tsuyu ni you

折花人犹不禁沉醉

花盗人は露に酔ふ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×222
  • 萌11
  • 中立7
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
15
得点
183
評価数
53
平均
3.6 / 5
神率
20.8%
著者
キサユキ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス 麗人uno!
発売日
価格
¥648(税抜)  
ISBN
9784812483336

あらすじ

大衆演劇の人気役者・不知火晃央の付き人を務める藤介。舞台では時に凛と、時に妖艶に姿を変え、観客を魅了する晃央に心酔する藤介だが、若手三味線奏者・橘辰秋とのコラボ公演以来、藤介の胸中には複雑な想いが吹き荒れて…!?

著者:キサユキ

表題作花盗人は露に酔ふ

付き人 藤介
大衆演劇の看板役者 不知火晃央

同時収録作品割れ鍋くんと綴じ蓋くん

料理教室で出会った理系男子 笹木
会社員 菅沼南朋

同時収録作品パパをお嫁にくれるかい?

外資系チームリーダー 櫻井修吾
子持ちで同期の恋人 浅宮希一

その他の収録作品

  • 花盗人と黒いマニキュア
  • あとがき

レビュー投稿数15

演者だからこその世界を感じられます

頻繁にネット広告で見かけてたので、興味を持ちました。ネット広告では、随分しっとりとしてそうな印象を受けた記憶があります。
表題作は、大衆演劇の女形という美人受けの設定で、まさに私の大好物だと感じたのですが、攻めは激情型というか、嫉妬して猪突猛進するので個人的にはあまり好きじゃないかなと思ってしまいました。晃央の傷が2人の繋がりというか、2人だけの世界があることとエッチシーンは実に艶めかしくて、私はすごく好みでした。

同時収録作品のパパをお嫁にくれるかい?は、受けの息子と攻めが少しずつ距離を縮めていく姿があったかくて良かったです。子持ちBLは、あまり読んだことがなかったので、子供がいるが故にぶつかる壁というのをどのように乗り越えて行くのか、をしっかり書いているところが良かったです。
もっと仲良くなれると良いなーと切実に思いました(笑)

0

なんか、もったいない

表紙がすごく綺麗で着物の柄も凝っているのに、その他で細かいところ手抜きに見えてしまう。

題材もとても良いのにストーリーの組み方が雑なような感じする。

コマ割りで読み辛いなーと思うところとちょっと展開が早いなーと思うところがあって色々ともったいないです。

あと顔のアップが多い気がするような…。

高評価の人が多いようですけど…微妙です。

デビュー作みたいなのでまだまだこれからの作家さんなんだろうなとも思いますけど…勝手に綺麗な表紙から期待していたけど……期待したほどではなかった……。

0

細かく描きこまれてる

ネットの広告で見かけてサンプルを読んで次の日即買いにいきましたw
作者様も申しておりましたが、着物の柄が凝っててすごく綺麗だと思いました。
人物も細かく描かれてます。表題作の受けも無表情かと思いきや意外と感情豊かに怒ったり(たまに)笑ったりして大変かわいらしい
ですが、過去回想シーンと現在軸の話のギャップがあまりなかったのと、過去回想の傷を負ったシーンをもう少し長く話を持たせて欲しかったと思います。あと行為の持ち込み方が多少強引な気がしましたが他は特に気にする所もなく読みやすかったです!

0

美しさと艶、大衆演劇の良さが出てる

表紙がきれいで購入しましたが、あたりでした。

表題作がまー、色っぽい!!大衆演劇というそもそもが美しい色っぽいものをテーマにしてるから、美しいカットが多い!
さらに晃央の色っぽさがまぁものすごい。
舞台の上のシーンはもちろん、舞台を降りているときのカットもポージングが非常に美しく色っぽかったです。お話などどうでもよくて、藤介の美しさと色気を堪能できるだけで、満足してしまいました。藤介の胸にしなだれかかっている晃央のポーズとか。ちょっとした手の仕草とか。そういうものが美しくて、目を奪われます。
少しコスチュームプレイ(本来の意味の)要素もあって、絵の美しさを楽しめました。
顔は姫メイクなのに、身体は男ってのもまた色っぽくて。

表題作以外のお話も二つ入ってて悪くないんですが、表題作がもっと読みたかったです。
受けの色気部門なんてのがあったら、私の中では間違いなくランクインです。
攻めがちょっとヘタレなのも、主従関係って感じで下僕っぽくて萌えました。いいよね、女王様と下僕w

マニキュア塗ってる時に手を出す藤介もひどくて好き。藤介のモノローグががちょいと変態っぽい(つか犯罪に走りそう)なところも、作品全体の艶っぽさアップに貢献してたと思います。

1

題材は大変魅力的ですが…

表紙に惹かれて手に取ってみましたが、私としては惜しいなぁという印象を持ってしまいました。

表題作は、大衆演劇の女形役者・晃央(受)と、その付き人・藤介(攻)。
こんなこと気にするのは私だけかもしれませんが、最初のエッチは朝ですよね。
開演前ですか?
それって付き人としてどうなんだろう…。
どんなに嫉妬に狂ってしまっても、途中で我にかえって止めるべきでは? と納得いかない気分を抱えてしまいました…。

それから当て馬や跡目争いの相手となる義兄の扱いが中途半端に思えてならなかったこと。
話をもっと掻き回して欲しかったなぁ。
たった3話なのでどうしようもなかったのかもしれませんが。

3話めはとてもよかったと思います!
女形の姿のまま、もっと触れて欲しがってとすがるところなど、色気たっぷり!
その後のキスシーンも素敵なんです。

しかしです。恋愛面はともかく、付き人として藤介がどんな努力と拘りをもってやってるのが見せてもらえてないので、結局2話めで出た葛藤からどう藤介が抜け出していったのかが解らないんですよね。
「傍にいること」が重要なのは解るけど、それだけでないよね?!と、もやもや~。

カバー裏の話も(藤介がかっこいい!)、アニメイト特典ペーパーも(可愛い襲い受け!?)よかっただけに、じたばたするくらい惜しいと思ってしまいました。

あと残り2話についてもなかなかよかったけれど、やはりもう一歩踏み込んだ展開だったらよりよかったかなぁと思ってしまいました…。
でもそう思う私は少数派なのかも!?(苦笑)

0

主従関係で幼馴染って悶えます!!

キサユキさんのオリジナルBL単行本……。
新刊買いしたのにレビュー出来ずにいましたよ☆
それはちょっと表題作と同時収録読み切りとの
私の温度差によるものだったのですが;

『花盗人』シリーズは、
和服も小物もきっちりお描きになっていて、
大衆演劇という業界を存じ上げない私でも
ちょっとわかったような気にさせていただきましたw

圧倒的才能を持った晃央(若)に心酔し
自らも幼いころ舞台に上がっていた藤介は
付き人になってもずっと想いを隠したまま傍にいました。
妾腹という弱い立場にありながら後継問題でもめる様子も、
才能に溺れず日々努力を怠らない姿も誰より知っている。
そんな中、人気三味線奏者・橘との共演があり、
若にちょっかいを出そうとするのが気に入らない。
若の、幼少時についた左肩甲骨の傷が二人の絆だと信じているのに
離れてしまいそうな距離が不安をあおって
“だれかのものになるなら”と無理矢理抱いてしまう……。
無理強いはいかんよね…と思いながら、その執着っぷりには大変萌えましたw
若も藤介しかおらず、「離れることなんて許すはずがないだろう」なんて
クールに言ってくれて、藤介は幸せ者!!

橘にその後も振り回されそうになりながら、若も藤介も心は揺らがない。
でも、藤介の控え目な気持ちが若を不安にさせたり、
藤介を欲しすぎて疎まれたくない若の弱い部分が
より一層絆を深めて、益々若の演技にも艶が出て良かった!
橘という当て馬もなかなかに強引そうなので
もっと三角関係になってくれてもいいかな♪
(若は藤介以外は受け入れなさそうですけど)

描き下ろしの『花盗人と黒いマニキュア』では
衣装に合う黒いマニキュアを試し塗りした後、
稽古で痛めたであろう爪先を見て愛しさが募り
マニキュアがまだ乾かない若の、身動きがとれないのをいいことに
着衣エロへ…。
着衣というか…パンツずらしエロっていうんですか?パンツ着エロ??
(どれでもいいのですがw)
“強い若も好きだけど、もろく乱れる若も好きだ”
その、乱れて喘ぐ姿を知っているのが自分だけという優越感、
藤介も男だなぁ!!
おパンツを脱がさないでそのままっていうのは
勿論もどかしさもあるんでしょうけれど
いやらしさが増すのは何故なんでしょうか!エロいよ!!

はふー、キサユキさんは銀魂の二次活動もなさっていたので
そちらもめっちゃ主従関係です♪
山土にハマったのはキサユキさんがきっかけでした!!
そのキサユキさんのオリジナルコミックスが読めて幸せです…!

ただ、同時収録の短編二作品が表題作によってわりと霞んでしまったような(泣)
それでも色っぽくて満足させていただいたので萌×2です!!

5

幼なじみ萌え

この二人、小さい頃からの知り合いなのですが
ある出来事がきっかけで付き人となります

敬語攻めも和服も大好きなので、もうすばらしかったです
足先にキスや勘違いで襲っちゃたり、でもやっぱり両思い
ライバル的存在もちゃんといるうえに、立場上の問題もある
私的には、続編希望したいですね
絵もとっても好みでした

表紙の物語以外にもふたつあるのですが
一つは、年下理系の方と同じ料理教室に通っている年上のラブラブ、結構大きい問題もなかったです
女性もたくさん出てましたが、邪魔する方は一人もいなくていい子ばかりです笑

もう一つは、子持ちパパと同期の方とのラブラブ
やはり子持ちだと子どものこともあって大変ですね
でも子どもがいい感じにしてくれます

ぜひ読んで見てください
表紙裏も萌え萌えです

1

艶っぽくてエロい

和服、女形、しっとりとした雰囲気が絵柄とマッチしてます。
受けは普段無表情。
だけど攻めに本心をぶつける時は切羽詰まった感じで、なんかもういじらしい!

着物とプライベート服のギャップも良かったです。
ナチュラルで。

当て馬というよりも攻めを焚き付けるポジションの橘さんをもっと本筋にかませてほしかったです。
なんだか最後まで宙ぶらりんというか、もっと受けとのエピソードがあればよかったかも。
というか読みたいです!笑

1

氷の姫、熱情に舞う。

恋の舞台に才能は必要ない。
ただひたむきに身を焦がせばいい。

【氷の姫】と呼ばれ白粉の下に感情を秘めた大衆演劇の花形役者:不知火晃央(受)。

その幼なじみであり付き人:藤介(攻)が当て馬の三味線奏者:橘に煽られ「他の男に取られるくらいなら…」と晃央を強引に抱いてしまうという始まりですが、それを機にふたりは少しずつ心の内を晒し近づいていきます。

でも傍にいるだけでは寂しくて、もっと躯ごと愛してほしくて、でも自分を見失い『溺れる』ことが怖くて自分の奥に潜む熱の存在を告げる勇気はなくて、という葛藤が舞に出てしまう晃央。
控えめな表情から受ける冷静な印象と違い『恋は芸のコヤシ』とは思えない純真で情の深い、甘えたさんです。

晃央の芸(才能)との朧気な距離感が手伝って踏み込めずにいる藤介を煽る橘がイイヤツすぎる!

その才ゆえに孤独と生きてきた晃央が本心を明かし、その言葉に腹を括った藤介から注がれる恋情を身に纏い芸への情熱を舞台で昇華させる姿は官能的でした!
朱をベースとした表紙も素敵。
組紐で結び絞めているのは躯だけでない、ふたりの想いの間には誰も入れません。

普段は受が気になるのに攻の藤介の伏し目がちな表情が艶っぽくて参りました。
無表情に舌をべろっと舐めあげる仕草にゾクゾクします!

キサユキさんはずいぶん絵が変わった気がします。勿論、良い方向に!
銀魂の二次で山土を読んで流し目が巧い作家さんだとは思っていましたが役者の流し目は格別!

そしてエロい~(嬉泣)
足袋を脱がせた足の甲に唇を寄せる和服プレイを存分に楽しませていただいた後の巻末オマケに鼻血が出ます~!
足舐めもエロかったけど下着を脱がさず、ずらしただけの隙間のエロさw
自分の鼻血で失血死しそうですけどォォ!

カバー下で同じ舞台に立つべく呼吸を合わせ稽古をつける姿も眼福でした…晃央も藤介が同じ位置に立つのは嬉しかったことでしょう。

同時収録されている理論で説明できない感情と矛盾に天然かつ大胆に臨む理系男子も面白かった!
挿入角度のこだわりが好きですw

子持ちリーマンの話も男同士だからこそ負けたくない、と突っ張る意地っていいなぁ…好き!
しかし父子家庭でフレンチトーストなクラシック映画発想は健在なのね。
彼が受…攻が男前だから良いか←

このふたりが出逢った頃のスピンオフも表題作シリーズの続編も是非、読みたいです!

6

表題作はとても趣があります。

新刊チェックで粗筋や設定、作品紹介の解説を読んでいるうちに興味を持ち、
特典ペーパー付きの新本で購入しました。

◆『花盗人は露に酔ふ』、『花盗人は時雨に愁ふ』、
◆『花盗人は雫に誓ふ』、『花盗人と黒いマニキュア』
付き人と大衆演劇の人気女形役者ということで、演劇に打ち込んでいる様子と
二人の恋愛の要素を、それぞれ適度な濃さで織り交ぜて描かれていて、
とても読みやすかったです。
恋愛に関しては、二人とも無口と言っていいくらい口数が少ない印象を受けました。
そのため、二人の気持ちが通じ合って結ばれるのは難しいのではないかと思いながら
読みました。
今回は付き人で攻めの藤介くん視点で話が展開していて、
受けの晃夫くんの気持ちを読み取るのが難しかったので、
晃夫くんの気持ちの変化を読んでみたいと思いました。
カバー下の漫画も含めて、全体的に満遍なく適度に萌えましたが、
晃夫くんが藤介くんのパーカーをこっそり着ている場面が
とても可愛らしくて一番 萌えました。

◆『割れ鍋くんと綴じ蓋くん』
理系で手先が器用な攻めと、営業職の受けのお話ですが、適度に萌えました。
濡れ場の最中に、真面目に精液の解説をしようとする天然な笹木さんに、
物語の最後、面白いTシャツを着て来た笹木さんに、ある意味、感心し、
面白かったです。

◆『パパをお嫁にくれるかい?』
受けと攻めのそれぞれの葛藤、特に子持ちの受けの葛藤を攻めにぶつける場面が、
受けの苦悩がとても伝わってきて、良い描写だと思いました。

今回の評価は、あまり迷うことなく「萌×2」です。
作品一つ一つの評価では、『花盗人は露に酔ふ』は「萌×2」、
『割れ鍋くんと綴じ蓋くん』と『パパをお嫁にくれるかい?』は「萌」です。

1

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