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千年ぶりに俺の大砲の火種に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ
inwai na lamp
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最高に面白いっ!!まるで千夜一夜物語のア○ジンと魔法のランプを思わせる
設定なのですが、現代に現れたランプの精は存在自体が「卑猥なオヤジ」なのです。
そしてうまうまと喰われてしまうのが、昼行燈のようなどんくさいリーマン27才。
インチキ霊感商法に騙されて購入した1万円の古びたランプ、自分に憑りついている
悪霊を追い払う事が出来ると言われ、云われたようにランプを磨いていたら
突然現れたのがアラブのランプの精なのですが、どんくさい受けである匡が
ランプを磨いた部分がオヤジの股間、ドロロンと現れたと思ったら即一発責任を取って
やらせろ発言で、それもセリフが「俺の煮えたぎった熱いポタージュを注ぎこんでやる」
AVも真っ青な卑猥で下品な発言を連発するランプの精キファーフ。
どんくささ選手権があれば上位間違いなしの匡なんて危機感を感じる間もなく
あれよあれよと言う間に喰われてしまうのです。
そこから二人の奇妙な同居が始まり、更に卑猥オヤジなだけと思っていたら
以外にも千年も前に仕えていた王家の王子への忠誠心を抱く熱い思いを持っていたり、
それを言葉にすると卑猥で不敬罪なのではと思える発言をしながらも口で言っている程
軽いノリでもない思いを深く心に宿らせていたりとオヤジなのに色気ムンムンで
ちょいワルオヤジなのに萌え心をくすぐられる現象になるから不思議。
同居しながら亡き王子の王家に伝わる首飾りを探して王子の眠る地に帰してあげたいと
話すキファーフと王子の首飾りを探す手がかりを二人で調べ、次第に匡はキファーフが
亡き王子の事を思っている事に胸の痛みを覚えてしまう。
どんくさい匡は思いを自覚するまでもかなり時間がかかるのですが、
匡の思いにも胸キュンな感じでなかなか良いのです。
後半に入るとなにやら可愛らしいランプの精、それも幼精と言われるおチビさんも
現れて、そちらもキャラ萌えしちゃうくらい態度はデカいけれど可愛い♪
けれど、コミカルで可愛いだけでなく奥深い展開やドキドキしてしまう程危険な
トラブルに見舞われる事態にもなるのです。
匡はランプを買わされたインチキ霊能者に水難の相があると言われ、自身も物心
付いた時から水が怖くて筋金入りのカナヅチなのですが、その原因が後半で色々つながり
ビックリ仰天の怒涛の展開になっていきます。
甘さとコミカルさ、萌えを擽る可愛らしさと卑猥さ、そしてシリアスな本筋の話と
とてもバランスの良い作品でかなり面白かったです。
chill chillユーザー様は、皆、滔々と熱くレビューを綴っておられるので、今まで「ほ~っ!」とか「あーっ!!」とか「うんうん」とか、読んでは頷くばかりでしたが、どうにも我慢出来ず、この場で叫ばせていただきます。“私は、アホエロが大好きだ~~!!”キファーフの「俺の○○…」パターンが、いったいどこまで続くのか数えながらラストまで顔がふにゃふにゃしてしまいました♪(ミツバチの王様)辺りから中原先生のお話しは作者買いしてましたけど、今作、突き抜け てます!…(200字、これで越えたかな……いやぁ、つらい…ハアハア…中原先生、これからも頑張って下さい…ブクブク…沈)。
スケベなオヤジに生意気な子供、もう家族ものじゃん(笑)
だから余計に楽しめましたvv
とあることからランプを手に入れた匡。
半信半疑でこすってみると、出てきた出てきたランプのオヤジ(キファーフ)!!
なんでもこすった場所はキファーフの股間ということで
千年ぶりに出てきたキファーフの精力のために
あっという間に匡はいおいしくいただかれちゃいましたvv
と、コミカルでスケベなお話にもシリアスな部分はあり。
それは千年と過去にさかのぼります。
ランプのオヤジ、実はエジプトの王室に仕えていた人物。
とても裕福で幸せな国でしたが、それを狙う悪者はどこにもいるわけで
王の座を奪おうとクーデターを起こすのです。
そして国王と后は殺され、残された王子も…
唯一ランプに閉じ込められたキファーフだけが助かって現在に至る。
そしてそのキファーフが願うのは、その王子を守ってやれなかった償いとして
王子が持っていた王家に伝わる宝を探しだし弔うこと。
それからお話はシリアスだけかと思いきや
やはりエロエロオヤジ健在でやることは大いにやってます。
そして途中、ランプの精がもう1人(小さな子供でまだ力が少ない)出てきて
匡も合わせて本当に3人家族な内容でした。
そして本題の宝探しも終わり、
匡が王子の生まれ変わりともわかり、最後はやはりエロオヤジ発言で締めくくり(笑)
いや~本当に楽しめたvv
もーーーーリアルにお腹を抱え、声を出して大笑い!!電車の中とかで読んでなくて良かった…
あほエロが素晴らしいです。もう、大好きだよ!!!!本当好きです、この作品。
まず攻め様のお名前から爆笑。ただ読んでるだけでも笑えたんですが、面白すぎて夜中に一人ブツブツ口に出してみたんです。
”オヤジンナポッポレーノフェロモンダプンプンキンニクモムッキムキーダキファーフ”って。
そうしたらより笑えてきて、なんか自己紹介のページだけで笑いのエンドレスループに巻き込まれ…
(ちなみに後半、壺から子供姿の精が出てくるのですが、この子の名前も爆笑ものなのでご覚悟ください…!)
さらに、「俺のぶっといズッキーニ」「千年分たまりにたまった俺の熱いポタージュだ」「俺の灼熱の秘宝をたっぷり味わわせてやる」とか、
もう笑えて笑えて仕方ない卑猥なセリフのオンパレード。あーー、元気出る(๑ノ∀˂)w
水族館でナマコを握っての一言も、笑いすぎて胸筋がおかしくなりそうでした〜
そんなただの粗野なエロオヤジかっていうキファーフなんですが、お互い気持ちを告白した後のエッチでは、魔法で電気を消して次々にキャンドルを出して灯し、
淡いベールの布でベッドを取り囲み…と、ロマンチックな演出をするんですよ!!…いや、これもオヤジくさいか。。笑
また受けの匡(たすく)の天然でのほほん、無欲な感じもすごく良くて。
ランプを擦るたびに、何故か攻めの股間をこすってしまう才能!ꉂ(๑˃▽˂๑)
毎度ランプから出てくる時は股間を膨らませてる攻めとか、もう想像すると笑いしか湧いてこないですね…幸せな気持ちです、ありがとうございます笑
そしてそんな笑いに満ち満ちたキャラの出てくるこちらのストーリーなんですが、これがシリアスで切なさのあるお話なんです。。
キファーフが千年前に守りきれず死なせてしまった王子の遺品である首飾りを、匡も一緒に探すことになるのですが。
そこに中東情勢(政府軍と反政府軍が内乱状態)や千年前の真実などが絡み、キファーフがランプに閉じ込められることになった真相が分かった時には、胸がきゅーっとなりました。
拷問やロケットランチャーでの攻撃など、アクション映画さながらの描写もあり、ハッピーエンドを信じながらも「どうなるの!?」とハラハラ。
攻めの卑猥さに隠されている(?)んですが笑、胸にグッとくる愛の物語なんですよね…
いやあ、笑えて泣けて感動できる、素敵な物語を読ませていただきました✨
はー、これからまた攻めの名前をブツブツ呟いて笑おう(*´艸`)
この本の帯「千年ぶりに俺の大砲に点火しやがって。責任を取ってもらうぞ」
立石涼さんのこのイラストが出た時から題名も含め、大変に気になってましたねぇ♪
もちろん中原さんだからランプの精がオヤジなんだとは予想していましたが、まさかよもやこんな名前が(爆笑)
しかも日本人じゃないのに、その発言は日本の昭和のエロおやじですよ!
中原作品初のアラブものは、ファンタジーなぶっとびジェットコースター。
ランプの精が登場するからもう何でもアリv楽しい一冊でした。
ぼんやりした冴えない会社員の猪瀬匡が、帰宅途中怪しげな占い師に呼びとめられて、水難の相があると買わされた古ぼけたランプ。
言われた通りに帰宅後磨くとそこから現れたのは筋肉たくましい牡のフェロモンを発散するゴージャスな衣装のランプの精キファーフ。
こすった箇所が股間だったと、帯のセリフによってあれよあれよと喰われてしまい~
キファーフのご主人となった匡はキファーフと生活することに。
そして知る彼の過去と千年ぶりに出て来れた彼が成したい願い。
彼への気持ちと共に起こる匡の体調の不調と、不思議な夢。
ところがある日突然現れた謎の男達によって匡は浚われてしまい、キファーフを手に入れるための人質となってしまうのでした。
キファーフと匡の出会いは運命であり、宿命だったという展開づけは、こうしたファンタジーには実にふさわしいものでありました。
匡は昼行燈と呼ばれるほどに、実にちょっと抜けているというかぼんやりしているというか、人がいいというか、無欲というか、まさに害のない人というのがぴったり。
そんな彼ですから、エネルギッシュなキファーフに振り回される様子が楽しいです。
何と言っても一番のポイントは、ランプをこすると必ずピンポイントでキファーフの股間をこすったことになってしまうと言うこと!(いっそ膨らんだ股間がつっかかってランプから出られなくなるって言う設定があればよかったのにとかw)
そして彼は優しいです。
キファーフにセクハラされて(w)いるのに、彼の為に探しものの手掛かりを真剣に探そうとするのですから。
でも、それは自分もそれをどこかで見たようなデジャブ感を持っていたから気になって仕方ないという部分もあったからなのですが、まさかそれが彼の前世の記憶、キファーフとの関係に繋がるとは!
そんな彼だったからこそ、キファーフは好きになるのですよね。
そして、キファーフ。
エジプトのランプの精という設定のようですが、日本語が自由自在なのは魔人だからかなwそこはつっこまないで。
まあ、出るわ出るわ!エロオヤジ発言♪
大砲にはじまり、定番のキャンディにビッグサーベル、ビッグズッキーニ、etc...
液体についてはポタージュ!?まさに昭和のエロおやじ(笑)
だけど、彼の昔の恋愛はとてもプラトニックで優しくて献身的な恋愛でした。
お約束の魔法の絨毯も登場して、夜間飛行デートもあったり、
彼は昔は軍隊に所属して王家を守っていた指から光線が出たり、その破壊力は凄まじいとっても強いランプの精だったのです(ムキムキも納得v)
途中キファーフを追いかけてきたと登場するもう一人のランプの精サラマ。
この子はまだ幼生で壺からでてくるんです(あくびちゃんかとおもたw)
名前がチミチミーダオメメクリクリンノサラマ・ダッコチュッチュ(笑)
ランプの精にも種類があって、ダッコチュッチュ科で薬品とか植物を操る精なんですって♪
とってもかわいらしくて、壺に出入りする際にいちいちお尻がつっかえるっていう御約束もw
まさかよもやの北アフリカの独裁政治の内紛に巻き込まれて、それが前世とつながっていたという、アパートの地味な生活から砂漠へと壮大な展開を見せて中原アラブはとてもとても面白いモノとなりました。
っていうか・・・これもアラブなんですよね?(爆)
あとがきには、
「 今回はわたくし初のアラブ物です。
ええ、誰がなんと言おうとこれは砂漠物でアラブ物です 」
と書かれていたのですが、
少し前の作者のTwitterで、
「 …各方面からアラブ物ではないという突っ込みが。
…媚薬盛られてないから駄目だったのか。く、くそう… 」
とコメントが出ていて、思わず笑ってしまいました~~w
わたしも、受けが中東系の男にさらわれて人質に取られたら、
それはもう立派なアラブ物!なのかと思ってましたが、そういうものでもないのかな?
でも、
アラブ物かどうかはさておいても、
この本が中原さんの意欲作で、とっても面白い!!ことは間違いないかと☆
いやぁ~すごく読みやすくて楽しかったです、ホントに♪
挿絵もとてもキレイだし!
(立石さんの挿絵のおかげで、エロエロ発言がすごい攻めのオヤジが、
わたしは結構爽やかに感じましたよ~w)
前世だ生まれ変わりだという展開は、
個人的に実はあまり好きではないのですが、
この本ではそれがないと反対に説得力に欠ける薄っぺらな話になりそうで、
必然な流れだな~もって行き方が読ませるなぁ~と思いました。
生まれ変わりだからというだけで、
単に相手への愛情が増すというのではなくて(それは醒めてしまうのです…)、
そうやってせっかく巡り会えたのに、それなのに…!!
という、切ない展開になるのがとてもよかった~~
さっきまで可笑しさ満載だったのに、
一転、思わずグッときてしまいましたよ!
最初は、受けの昼行燈ぶりに笑わされ癒されて、
後半はほのぼの家族団らん話っぽい、基本はとても楽しいお話。
それを、
アラブっぽさが出るところではグイッと引き込んで、ウルッとさせて、
でもでも、エッチは濃いめ~の満足エロ~w
改めて、ホント中原さんて素敵作家さんだな!と思いましたよ~☆
千年ぶりに蘇ったランプの精と恋に…なんてアラビアンファンタジーも、中原さんの手にかかれば昭和臭半端ないエロオヤジと昼行灯リーマンのおりなす超庶民派ストーリーになってしまう不思議!
ぼんやりした会社員・匡が変な占い師に売りつけられたランプを擦ると
ゴージャスな装飾品に腰布一枚という格好のランプの精キファーフが現れる。
千年前キファーフが仕えていた王子の首飾りを一緒に探すことになり……
奇妙な同居生活を送る二人(後にチビッコ魔人も加入♪)のやり取りだったり小ネタだったりが何とも面白いです。
魔法でランプに封じられていたが外の情報を耳から仕入れており、すっかり和風に(というか中原風に)カスタマイズされたキファーフ(オヤジなのは元からですがw)。
「俺の〇〇が~」ネタが冴えわたってます♪
冒頭の大砲にはじまり、ファイヤードラゴンにスパイシーチョリソーに灼熱のスープに…
水族館に行けば俺の巨大なまこが固く閉じたイソギンチャクを…ってもう「整いました」の人ですか?ってくらいネタに事欠きませんw
そして今回ドツボだったのはキファーフのいい吸い込まれっぷり!
上記の下ネタとともに匡に迫る→匡、ランプを擦る→キファーフ、野太い雄叫びとともにランプの中に…の流れは鉄板で笑えましたw
また、匡にランプを擦られて(なぜかいつもキファーフの股間部分を擦ってしまうw)なんとキファーフが呻いて赤くなる場面があり!…意外なところで萌えましたww
こんな日常コメディをメインにしつつ、しっかりスペクタクルファンタジーしてます。
後半、ランプを狙う中東某国の独裁政権に拉致監禁された匡が、戦争に利用されるキファーフを助けるためその身を犠牲に。その姿と、千年前キファーフを守ったあの人とが重なるシーンは感動。
趣味といえば公園で野良猫と昼寝…だった匡が、キファーフのため別人のような行動力を見せます。
ラストの、水の鏡に囲まれての絡みもラブくて情熱的で素晴らしい!攻撃魔法専門なんて言っているキファーフですが、こうしたロマンティックな演出や日頃の匡へのさりげない気配りから、繊細な優しさが垣間見えるところが魅力ですね♪
中原節とファンタジー設定が予想以上の相乗効果を発揮した作品でした。あとがきにあったもう一つのアホエロ人外BLも、いつか形になることを楽しみにしています♪
アラブ物ということで悩みましたが、好きな作家さんと魅力的な表紙だったので、
特典ペーパー付きということで、いつものお店で予約して購入しました。
この作品は、とても危険だと思いました。
思わず声を出して笑ってしまうほど面白い場面が多々あり、
いつもBL小説を電車の中で読んでいる私にとっては、
笑いを堪えるのが非常に大変でした。 f(^^;
何とか声を出さずに堪えることは出来ても、どうしても顔がニヤけてしまい、
作品は面白くて心の中で笑っているのに、顔のニヤニヤを抑え切ることが
出来なくて冷や汗をかきながら読んでいたので、良い意味で混乱させてしまう
作品だと思いました。
電車の中で読むならマスクを付ければ良かった、と、
読み終わってから思い付きました。f(^^;
細かく挙げると多すぎるので代表的なものを挙げると、
攻めのキファーフさんの初登場でフルネームを名乗った時のフルネームに笑い、
受けの匡さんが危機感を覚えて、その度にランプを擦り、キファーフさんが
ランプに吸い込まれるところが面白かったです。
特にランプに吸い込まれる場面はドラマCDで聴いてみたいです。
240~245ページにかけて匡さんの前世の記憶が書かれていますが、
いつもなら辛く悲しい思いを共感して同じ思いをしながら読んでいるところを、
今までキファーフさんの匡さんに対する言動や態度が強烈な笑いしか
印象に残らなかったため、感情移入することが出来ず、全く違う作品を
読んでいるような感覚になりました。
173ページ1~3行目には、キファーフさんは10,042歳、サラマくんは2,006歳と
年齢が判明し、そんな長い年月を生きてきたのかと思いました。
人間の年齢で換算すると何歳になるのかは分かりませんが、キファーフさんは42歳、
サラマくんは6歳という感覚で読んでいけばいいのかなと思いながら読みました。
キファーフさんは卑猥な言動で品位が下がっているけど、守るべきところは
真剣に守ったりするなど、その差が逆に好感が上がりました。
匡さんは、人柄や行動が まったりしていて癒されました。
キファーフさんやサラマくんをはじめ、匡さんなりの人々を守る姿に凛々しさを感じ、
好感を持ちました。
サラマくんは、とにかく何をしても可愛かったです。
表紙絵とカラー口絵がとても素晴らしいです。
表紙絵もカラー口絵も、それぞれ一枚の絵画作品として鑑賞したいと思えました。
表紙絵のキファーフさんは卑猥とは無縁の凛々しい目つきです。
表紙絵の匡さんの左腕のワイシャツの袖について、肩から肘にかけては袖が無いのに、
肘から手首にはワイシャツが描かれているのが不思議に思いました…。
そんな疑問点が吹き飛んでしまうほど、表紙絵のキファーフさんの肉体美に
惹かれました。
レビューを書くまで気が付きませんでしたが、あらためて至近距離で良く見てみると、
腕に血管が浮き出ているところまで描かれていました。
ただでさえ腕の筋肉だけで力強さが十分に表現されているのに、
浮き出た血管まで描かれているとは、大袈裟だとは思うけど世界的に有名な
昔の画家たちに匹敵するほどの描写力と言っても過言ではないように思いました。
立石先生の真剣さが伝わってきて、感服しました。
また、171ページの挿絵の、サラマくんの瞳の中が両方ともタコさんウィンナーが
描かれているところがとても素晴らしいと思いました。
他の挿絵家さんたちも含めて、今まで瞳の中の光の反射だけでなく、
瞳に映っているものまで描いている挿絵や表紙は見たことがないので、
深く感銘を受け、感服しました。
恐らく此処まで精密に描写している作品はないと思いました。
あとがきによると、中原先生にとって初めてのアラブ物ということでしたが、
私にはアラブ物、人外モノという意識しかありませんでした。
私にとって苦手意識の強いアラブ物や人外モノが、お笑いによって
相殺されたような感じになったので、とても読みやすいアラブ物だと思いました。
今回の評価は、「萌×2」と「神」で非常に迷いました。
物語の内容や展開、人物設定、挿絵など、もう何も言うことがないくらい、
不快な所が一切なく、とても素晴らしい作品です。
しかし、やはり笑いにばかり気を取られ過ぎて、辛く悲しい切ない場面は
感情が「神」評価と迷う所まで至らなかったので、 今回は少し心苦しい気もしますが、
読み終えた直後の印象を優先して、最終的に「萌×2」評価にしました。
気持ちは「神」に近い「萌×2」です。
何度も読みたいと思える作品なので、今後、読む時は外出先など
人が居る所で読まないようにしようと肝に銘じました。
また、この作品は是非ドラマCDでたっぷりと聴きたいと、
ぜひドラマCD化してほしいなと思いました。
これは絵がかなりナイスな味を出してます。
みなさんの評価とあらすじを見て購入しました。
オヤジくさい下ネタセリフの数々に心惹かれて…!笑
思った通りのオヤジくささに大満足です。
魔法のランプをこすると現れるランプの精、なんてファンタジーな存在の攻め様にもかかわらず、喋ること喋ることお下品なオヤジくさーい下ネタ。
フェロモンムンムンのアラビアンダンディなのに。
そのギャップの脱力感に癒されます…笑
受け様は27歳のイイトシした大人なのに、保険の押し売りやら詐欺やらにポンポン引っかかっちゃう善良アホの子。
早く老後をむかえてのんびりしたいなーとぼんやりぼんやり生きてる感じが、かなり好みでした。
ぼんやりアホの子大好き!笑
それになにより、なんといっても、絵が!
絵がかなり素敵ですー!
話の内容はコメディというか、あとがきで中原先生もおっしゃっている通りアホエロ 笑 なんですが、この素敵な絵が見事に調和してただのアホエロにはさせません。
特にカラー絵。
写真のようにリアルで緻密で、なんだか生々しかったです。エロい意味ではなく。笑
絵のチカラってすごいなーと実感した一冊でした。
ちるちるさんの作家インタビューで『破廉恥なランプ』の記事を拝見して面白そうだなと思ったので、とりあえず前作にあたるこちらを読んでみました。内容はすでに書いてくださっているので感想を。
面白かった!
中原さんらしい男の色気満載のオッサン。このおっさん(キファーフ・攻め)が『ランプの精』なのですが、ランプの精らしく常に半裸。ムキムキの肉体美。そしてとどまることのない下ネタ(おやじギャグともいう)。
これだけ連ねちゃうとただの変態のオッサンになってしまうのですが、実は彼は過去に秘めた恋をしていて…。
人外ゆえに人間界では突拍子もないことをしてみたりもするのですが、なかなかに思慮深く思いやりを持ち合わせている人で、何とも憎めない。
対して受けの匡もすんごく可愛い。ちょっと天然ちゃんでのんびり屋さんなのですが、思いやりに溢れたナイスガイで、このどんくささも含めて守ってあげたくなってしまうようなキャラでした。
匡はキファーフに流されるように関係を持ってしまうのですが、その理由もきちんとあるのでストーリーに入り込みやすい。
下ネタ全開のキファーフのセリフ。
キファーフやキファーフを慕うランプの精になりかけ(っていうのがまた面白い)のサラマの本名や彼らの属性。
思わず爆笑しながら読んでしまってギャグ寄りの話なのかと思いきや、キファーフや匡の過去の因縁や二人がお互いを想う気持ちもきちんと描かれていてすごく読みごたえがありました。
『破廉恥なランプ』も買って読んでみようと思います。