条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
mawari mawaru sekai
六路黒さんは絵が好きで、
『一途恋愛自覚ナシ!』も
『恋は角砂糖5つでできている』も持っているのですが
何故かレビューをしづらい作家さんなのです…;;
私の中では勝手に中田アキラさんと同カテなのですが。
(絵柄がすごく好き、のわりに
作品全体はどぎゅんとホームランが来ないという面で。すみません)
全4話共通で、自分に自信が無く、相手を信じられない相方ばかり。
それでもやっぱり好きだし、これからも傍にいてほしい。
意外と「…そっか!」って納得してしまったのが
『さみし・こいし・いとし』です。
自分を好きだと言ってくる女の子と付き合うのはいいのですが
その愛情を確かめたくなって、違う女の子とキスしたり。
誠実さが感じられない啓吾ですが
それは幼い自分と父親を捨てて出て行った母親の影響があったから故。
“好きなんて気持ちは簡単に変わる”
自分ただ一人だけをずっと好きでいてくれる相手を探したいけれど
試された側としては、普通の感覚じゃ無理だってば;
学生のころから変わらずつるんでくれた孝則は
表面上は友人として接していたけれども啓吾を昔から好きで…。
ヤケになりながら告白し、もう会えないと去ろうとしますが
ようやく孝則の大事さを自覚する啓吾。
側にいすぎるからこそ気が付かなくて、探しさまよった結果
理想の存在が孝則だったという灯台下暗し的なラブストーリー。
カバー裏で
“宅飲みで寝落ちして朝目が覚めた時に
啓吾がすぐ近くにいると幸せを感じる孝則”が可愛い!!!
しかしフローリングに眠るのは痛いだろう!
若いから大丈夫なの??w
六路黒さんは全体的にセリフとモノローグが多めだという事に
このコミックスで気が付きました!(遅!!)
せっかく画力がおありになると言うのにもったいない…;;
出来れば文字に頼らず描いていただけたら嬉しいな…
なんてすっごく偉そうでごめんなさい!!(泣)
でも好きなんです!
一番見た目が好みだったのは
『想いの境界線』の委員長・東誠司!
黒髪眼鏡の真面目ゆえに妙な責任感があって
ふらふらしてる伊澤につい「俺にしとけ」なんて言っちゃうw
唐突やな!!と思ってしまいましたが
伊澤が攻めならずっとDTじゃ…!?と
余計な事まで考えてしまいました☆
表題作すっとばしてしまってすみませんm(__)m
なんだかんだでまた作家買いしてしまう六路黒さんです。
よく、巡り巡ってという言葉を聞きますが、この作品もまさに二人の出会いが
「まわりまわるセカイ」と言うのにピッタリな出会い再会、運命の相手でした。
高校入学と同時にフランス人ハーフで3年の成川先輩に声を掛けられ、
一目で誰とでも仲良くできる明るいタイプの人だとわかり、逆に苦手意識が出てしまう。
それは仁科の子供の頃の悲しい思い出を思い出してしまうから。
地味で人見知りタイプの仁科が、成川の明るい強引さに負けて一緒にいるようになり、
でもどこかで過去の辛かった子供の時の体験がこだわりであって、素直に成川の
優しさや思いに素直になれない。
仁科は過去のこだわりのこともあり、かなり人と深くかかわること、好きになる事に
臆病になっている感じでした。
しかし、そのこだわりの相手がその成川本人だったりして、運命の再会で
尚且つ過去の擦れ違い的な思いを解消して相愛になるお話です。
相手がキラキラ素敵過ぎると逆に好かれた方は自信が持てなくて不安になってしまう、
そんな風にも感じるお話でした。
「軒下のネコ」は偶然雨に濡れてベンチでずぶ濡れの人を自宅で雨宿りさせ、
名前も教えてくれなかった人に「ノラ」って名前を付けて、ふらりと現れては
またいなくなる、そんな「ノラ」と青年との話はほのぼのした雰囲気の中に
恋する切なさと苦しさが垣間見えるような内容でした。
母親に捨てられたせいで、愛を信じきれない青年とその友人との話も切ない系ですが、
誰かにいつも好かれていないと不安で仕方がなく、付き合った相手を試すように
浮気をしたりしている青年がいつも傍にいた大切な存在に気がつく内容でした。
後は寂しがり屋の問題児と委員長とのカップルのお話もありました。
どちらかと言うとシリアス色や切ない系のストーリーの作品みたいでしたね。
絵がキレイ、表情がいい、気持ちの見せ方がうまい、
そう思った過去2冊でしたが、何だかこの本はお話のトーンが暗い感じがします。
主人公がどうせ俺なんか、っぽい若干ネガティブを感じる傾向を共通して持つためか
何気に表情も暗くて、ラストの1本を除いて黒髪キャラが皆同じに見えてしまう。
前作2冊がよかっただけに、一体どうしてしまったんだろう?と思わず思った。
そして、今回はちょっと自分の萌えツボから離れてしまったかな?という感じなのです。
高校に入学した日、いきなり話掛けてきて自分の名前を知っている。
いきなりハグしてきて張り倒されたのに、自分を口説きにくる3年生の先輩。
フランス人のハーフで容姿もよく性格もいいのだが、浩輔はこの先輩が苦手だ。
それは、小さい頃ぜんそくで病院に入院していた時、一人ぼっちの自分にわけへだてなく接してくれる子に惹かれてその気持ちを伝えた時に頭から拒否されたことに端を発する、苦手なのです。
しょせん自分は彼の数いる友の一人で、自分にとっては特別でも彼にとっては特別ではない。
裏を返すと、そこには好意があるのだがそれが報われなかったら怖いから意識的に苦手と思って避けようとしていると言うことなのです。
こうした、主人公の気持ち・・・何かわかるな~
これって恋に限らず友情でもそうですよね?だから気持ち的にはすごく共感できるのです。
展開的には、実はこの先輩はその子供の時自分を拒否した子だったという、理由もあって報われる話なのでありますが、
先輩の気持ちもわからなくもないのです。
過去があるから、新しく自分を好きになってほしかったから、真実を打ち明けなかった。
決してズルくはないのです。
いい話だったな~とは思うけど、何か心を突き動かされる、まではいかなかったかも。
そして萌えもちょっとなかった。
とてもいい話なのに、ラストは甘いのに、自分はもったいないことしてるのかな~(汗)
【軒下のネコ】
雨降りの日、公園のベンチでずぶぬれになってたたずんでいた青年を放っておけなくて家に連れ帰ってから、一緒にいる。
その青年は名乗らないので「ノラ」と名付けて呼んでいるが、なかなか懐いてくれない。
ノラが名乗れないのは、好きになってしまったのを受け入れてもらえなかったら怖いからだ。
これもネガティブ傾向だが、相手がノンケなので好きだから恋に臆病になるという話だと思う。
【さみし・こいし・いとし】
主人公は小さい頃親に捨てられたトラウマで愛情確認をせずにはいられず、それが付き合う彼女達を大変に傷つけては毎回振られるのだ。
自分は間違っていないと言い張るのだが、そんな彼を見ているのが辛いと言う友人は、ほんとうは主人公を好きだったのだと告白するのです。
友人をなくしそうになって初めて気がつく自分の気持ち。
ちょっと展開に早急感と無理付けがあって、短編の悪い部分が出てしまった感じ。
雰囲気はいいのに。しかし、これもネガティブ。
【想いの境界線】
3年になりクラス委員になった主人公が先生に押し付けられた仕事は、同級生で学内の問題児の世話。
使命感から事あるごとに彼に声をかけていたのがいつの間にか好意になってしまっていた?
そして問題児は、寂しかったのだと。
その人の傍にいたい、特別になりたい、それは欲求だと思うが、なにぶん短編の為、尺が短いので部分切り取りであるとはいえ、これもまたちょい早急。
全体的にちょっと暗かったです。
そして何故だか今回は入り込めなかった。
時間をおいてみればまた印象は違ってくるのかな?かってる作家さんだけに、ちょい今回は厳しい評価で。
でも、切なさや話しは悪くないのです。