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表題のカオルくんが主人公。
彼が子供の頃から始まり、学生になってからの彼と彼が出会う人々との短編集です。
トーンも効果線も殆ど無し、しっかりしたデッサンで描かれた人物とモノクロの空間は時に冷たく、時に暖かく見る者を持って迎えます。
エロは皆無、BL要素は薄いです。
けれどそれだけに巻頭での不法滞在労働者ユニさんの虐待され愛されない幼いカオルへの純粋な慈愛のキスが心にすーっと染みて行きます。
その後、成長して学生となったカオルへ友達の兄がするキス。
それに意味があるのか無いのか、読み手に託されます。
カオルくん他に短編が2作。
放火魔の少年の話と、マネキンが動き出した話。
自分はユニさんとカオルくんの話が一番好きです。