東雲月虹
sakura no kisetsu
キヅナツキさん、やっぱり好きだーーーー!!!
と公開告白をしたくなる同人誌です。
「桜、見に行こーよ、来年。」
約束して別れた二人。
高尾にとっては告白の意味を含んでいたのですが、
もう今年は咲いてしまって、緑間の音沙汰は無し。
別々の大学と別々の街。
あれから1年、メールはするしたまに電話で話すし
会えない距離じゃないのに
桜の季節には全てが懐かしくなって
それと共に寂しさもつのる高尾です。
会いたくて話をしたくて
桜も満開のある朝、緑間から電話がかかり
泣いているのを悟られてしまいます。
3年の付き合いだったけれど、
“3年”というだけじゃない濃密な楽しい時間を過ごして
誰より好きだった。
電話の声が直接窓を開けた外から聞こえ
下を見ると緑間が車で来ていて
「計画的犯行なのだよ」と明るく言い放ちます。
きっとちゃんと緑間も高尾を想ってくれていたのでしょう。
キスシーンもエロも無いのですがこの切なさ!!
しかし奥付では
緑間が高尾を抱っこしたまま唇を重ねる姿を見られます。
うぐ…、いいな!このキッス!!!
表記は無いけど緑間×高尾なんだろうな♪
そして更に思わず唸ったのが表紙です!!
高尾が卒業証書の筒を持って笑っています。
桜と赤が美しいんですが
触ると桜の部分がぽこぽこつるつるしてて
(これ専門用語で何て言うんでしょう??無知ですみません;)
ぱっと見はわからないのですが、高尾の涙もそういう仕様に!!!
これ、とても素敵で感動しました!!
つい撫でてしまう…。
綺麗で透明感あふれるキヅナツキさんの作品、
何度も読み返してきゅうきゅうさせていただいてます。
春の暖かな風を感じられるし、
まさに今の季節にぴったりでした。
(こちらの地域ではまだ少し早いのですがw)
やっぱり桜は好きな人と見たいですよね!!
ちなみに、『或る科学の証明』とは別物のお話だと思います。