__モコ__
nishikaidan no akuma
現在、緒川さんの出されているオリジナル同人誌で手に入れられるのはコチラを含めて3冊のみらしく。
それ以前の作品は、5月に海王社さんから発売される『世界は君で廻ってる』に収録されるとのこと。
これは買わないと……!と、火が点いてしまいました(笑)
こちらの作品の初版は2010年ですが、元々はサイトでアップしたものを再構築して出版されたそう。
しかも、一番初めにサイトに発表したのが2010年より更に6年前の2004年。
ご本人様曰く、こちらが発売された時期は「漫画が描けない」というスランプ気味だったようで、こちらを発売するにあたっても多少の迷いはあったのかな?と勝手に感じている私です。
どうやらお題もあった短編が元のようで、「舌」「鎖」が含まれています。
R15指定。
西階段には近づくな、と言われていた転校生・みどり。
知らずに上るととある男子とぶつかり、いきなり殴られて――と進んでいきます。
今年発売されたばかりの『このおれがおまえなんか好きなわけない』の緒川さんが大好き!な方には少々嫌な雰囲気かも?
だって、ギャグ皆無・シリアスのみ痛さのみで進んでいきますから。
勿論私は、痛さ満点の緒川さんもイイネイイネと思いながら読みましたけれど(笑)
正直、グッと来たかと言われればそうでもなく。
展開的にどっちの心もつかめないからそう思うんだろうなぁと思います。
お題の1つ「舌」。これはダイレクトに表現されているので分かりますが、次のお題の「鎖」。
呪いが鎖となってみどりを捕える悪魔の高校生。
よほどみどりを気に入ったのだろうというのが分かるのですが、……うーん。
みどりが何故西階段に通いつめだすのかも私は分からずじまい。
というか、あの『鎖』を見て思った事。
「……ってか出過ぎ出過ぎ!その場面好きだけど拭かなきゃ先生に何か言われるって!
え、というかそんなに大量に出してて大丈夫!?」
です(笑)
何を大量に出しているか、は、……ね……と、何かを含んだ言い方ですが、想像されたものとは多分違うと思います(笑)
ページ数が少ないこともあり、物凄く私好みのお話だったのに物足りなさが存分に残ってしまいました。
絵柄も今と比べて受けの目が大きかったり、線が太いところがあったりと違いはありつつも、そんなにかけ離れている訳ではないのでしっくり来ました♪
本当、もっと練って商業誌で発表、にして欲しかったなぁ。
悪魔の甘いささやきと信じがたい行為は、みどりの魂すら持って行ってしまいました。
呪いなのか虜なのか、それはみどりのみにしか分かりません。