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hanaoibito
たまたま書店で見かけて、気になったので購入しました。
全部の話で泣きました。
何というか、すごく独特の雰囲気があります。
私の好みの傾向として、
その作家にしかない世界観がしっかりと確立されている、
他の誰の作風にも似ていない、
唯一無二のオリジナリティがある、
…こういう作品や作家にとても惹かれます。
まさにこれでした。
現実世界を扱っているのに、どことなく幻想的で不思議な、それでいてとても温かくて優しい世界観。
読んでいてとても心地よかったです。
地味ですがけっこう人を選びそうなので、
私ほどぴったりハマる人がどれだけ居るかはわかりませんが…
こういう曖昧な美しさが好きな人には本当におすすめです。
表題作は少し怖い・不気味な雰囲気があります。(世にも奇妙系?)
個人的には好きな感じだったので全部そうでもよかったんですが、
不気味さがあるのは表題作だけでした。
私事ですが、初めて地雷作品で感動出来たことも書かせてください。
私は「幼馴染もの」というBLにおいてはかなり厄介な地雷があるのですが、
本書の「帰ろう」という幼馴染もののお話、
すごく好きでした。
こんなことは初めてだからどうしても言いたかった(笑)
一番のお気に入りは2つめの「ひなたの犬」。
夏という季節がとてもよく活かされていて、
一見おっさんのような作家先生とキラキラの男の子が、
ただ縁側ですいかを食べているだけでも何だかすごく幸せな気持ちになりました(*´ω`)
あんまりレビュー書かないほうですが、
どうしても色んな人に知って欲しい作品だったので久しぶりに書かせて頂きました!
花食べている・・・
結構衝撃でした。
食べれるお花ってきっとあるのでしょうけど、
花食べているシーンを見て
一旦本をとじまして
BLかどうかを再度確認して
読み直しました。
花断ちをしようと提案し
それからあれこれ世話やいているうちに。。ってな話でした
お花を食べてしまう理由は
悲しい過去が関係してました。
が・・・なぜ花を食べるっていう
設定にしたのだろう。
とぐるぐる考えました。
花じゃなくてもきっと
この2人は結ばれるべくして結ばれたのかもしれないなとは思いました。
恋愛での動きというよりは
出会いの動きがとても目立ってした気がしたからです。
長くはないお話でしたが
読み終えたあとに再度すぐ
読み直したくなる作品でした。
短編集。
それぞれ裏表のない愛情で、読んでてどのストーリーも「ホロリ」とせつないです。
●花追い人●
小さい頃両親を亡くし、お金目当てだけの身内の態度から
花を食べるようになった津田。
過去のトラウマから救ってくれる花屋とのお話かな。
●ひなたの犬●
つぶれたバス停に毎日座っている男(川端)がいる。
その人が気になって気になってしょうがない日向。
川端には片思いしてきた同級生がいるのですが
日向のワンコのような懐き方で、気付けば新しい恋が始まってた?なお話。
●範囲0㎝●
それぞれ噂の絶えない2人。
いつしかつるむようになるのですが…
自分のことを言われるのは我慢できても、相手の事を悪く言われると我慢できない!!
知らない間に、相手のことが好きになってたお話。
●選ばれる夜●
恋人が記憶喪失になり、自分達のことを思い出してもらえない。
自分のことは忘れて女性と付き合った方が良いに決まってる。
だけど視線が追うのはいつも…
記憶は戻らないけれど、新しく2人でスタートなお話。
●帰ろう●
お金はないけど愛はある。
超貧乏暮らしに相手を引きずりこんでしまったと後悔し続けてる。
でもそんな相手から幸せな言葉をもらい、よりいっそう2人の気持ちが深まるお話。
●図書室二人●
真面目な図書委員とその担当先生とのお話。
そして最後にそれぞれのお話の後日談あり。
勿論みんな幸せです。
読み始めてびっくり、いきなり花をムシャムシャ食べてる人が現れるのですから。
でもそれには過去のトラウマ的なものがあって、花を食べる事が既に中毒状態。
花を食べる事で寂しさや不安から心を守ってきたようなストーリーで
でもそれに気が付いたお花屋さんが花絶ちを協力する事になって、二人の関係が
お客と花屋さんから恋人になるまでを描いた染み入るような作品でした。
収録されている作品が全てお花にたとえられているようで、花と花言葉に
彩られているような作品の集まりです、かなりロマンチックな感じですよね。
主人公達の泣き顔が印象的なイメージがある作家さん。
今回もピュアな6本の短編が表題の「花追い人」にかけて、各話の後に花言葉を添えて演出してありました。
1冊をとおして、ちょっぴり胸にチクっと痛いものもありながら後でよかったね、ってあったかい気持ちになれる作品ばかりだと思います。
短編ばかりのせいか、1冊展開のものに比べてとても読みやすくポイントが明確なので伝わりやすいのかもしれません。
何だか作家さんの伝えたい気持ちが作品から伝わってきます。
【花追い人】
週に3日、画家の津田の元に花を届ける花屋だが、彼がその花を食べているのを知り、愛でるものであって食べるものではない!花断ちしましょう!
と花屋の努力で食べないようにする津田だが、彼には小さい頃の過去からそういう風になってしまったのです。
そんな彼にほだされて愛しく思う花屋という話
この津田・・・滅茶怖い!壊れてるかもしれない!!!
小さい頃のエピソードの表情とか、現在もだけど、生気がなくてとっても怖いのです。
ものすごく極端な人で、番外エピソードにもそれはあり、笑っていいやら、顔がひきつるやら(笑)
【ひなたの犬】
今は廃駅になったバス停にいつもたたずんでいる男性が気になる高校生。
思いきって声をかけて、高校生はその男の家に遊びに来るようになる。
そして男の断ちきれない想いを知って、彼はその相手に真っ向に立ち向かう。
一途で懸命なワンコ高校生にほだされた形の愛情かな?
この男、作家なのだが甚平姿と言うのが自分的萌えポイントw
【範囲0㎝】
いつも一人で本を読んでいる優等生と、屋上でかちあった派手な同級生。
彼は、皆に敬遠されている優等生に親しくされるうちにその居心地の良さと一人でない寂しさを感じるようになる。
彼の懐の大きさに自分も変わろうとする優等生が、愛おしい。
この本の中でひょっとして一番好きな話かもしれない。
友情と愛情の微妙な堺目からの進展を匂わせる話というのは、実にキュンとしてしまう。
この派手な高校生も男前で潔くて、カッコイイのです♪
【選ばれる夜】
”泣けるBL”に掲載されていたリーマンものですね。
恋人が記憶喪失になって会社に戻ってきた。自分が恋人だったことは覚えていなくて辛い思いをするのだが、彼の事があきらめきれなくて・・・
もういちど初めからやりなおそう!という展開がとても印象的でした。
【帰ろう】
貧乏特集に掲載された話ですが、マジ貧乏です!!
親とうまくいってない一方と、兄弟が多くて贅沢が言えない一方同士が恋人で同居生活をしているのだが、テレビもエアコンもなく、冬の寒さに布団にくるまって互いの温かさで温もりを与えあう。
今どきダンボールに布のてーブルとか本当に布団しかない部屋とか、超ビックリ貧乏ですが、こういう設定もマンガで見せられるのも新鮮でした。
主人公達は、愛でほかほかです♪
【図書室ふたり】
先生が気になる生徒と、生徒が気になる先生。
先生の大人げない嫉妬と独占欲が見ものです♪
ひょっとすると、この作家さんの今までの本の中で一番よかった本かもしれないです。